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sayuras というバンド名の由来

sayuras というバンド名。「サ」「ユ」「ラ」「ス」という四つの音の響きの繋がりが綺麗だなあといつも思う。

バンド結成直後に、ヴォーカルの三上ちさこさんがこの名前の由来を語っていたのを覚えている。ちさこさんが子供の名前として考えていたのが「sayura」で、その複数形で「sayuras」にしたとのこと。「sayura」という名前には、特に意味はなくて、言葉の響きの良さで思いついたものらしい。

というのが、覚え間違いだったら「フェイクニュース」になってしまうので、ソースを探してみたら、

「sayuras」は三上さんがお子さんができたらつけたいなと思っていた名前が由来なんだとか。

Tresen ブログ(2024年4月4日)

という記述が、ちさこさんが出演したラジオ番組のブログにあった。

自分の子供の名前に、複数形の "s" をつけるということは、このバンドが生み出していく曲たち、いや、おそらく、曲そのものだけではなくて、ライブだったり、バンド活動の中で生まれてくる色々な感情とか全てひっくるめて、ソロ曲「僕の子供」で歌われているような全部愛おしい自分の子供たちになる、と結成当初に思っていたと解釈できる。

でも「sayura」には意味がないから、こんな風にバンド名に解釈を与えようとするのが野暮かもしれない。

ちさこさんの以前のバンドの名前「fra-foa」も、 

バンド名は浮遊感のある語感から来たもので特に意味はない。

ウィキペディア「fra-foa」(2024年10月19日閲覧)

とのことらしい。

誰も聴いたことのない、でも、響きが良くてキャッチーな名前を思いつく、ちさこさんの感性はすごいなと思う。

ちさこさんは、意味のある言葉をメロディーに乗せて歌うシンガーである以前に、音の芸術家、つまりミュージシャンなんだと思う。印象的な歌詞を多く書いてきた人なので誤解しやすいところだけど、sayuras セカンドシングル「RTA」のイントロの言葉のない歌声や、fra-foa「月と砂漠」での最初のAメロの後の叫びだとか、声という楽器の演奏者であると考えた方が、ちさこさんというアーチストを理解しやすいと思う。

だから、sayuras のライブは、歌を聴きにいくというよりは、音を聴きにいくための場所だと思う。


sayuras 渋谷WWW ワンマンライブ(イープラス / ローチケ)まであと13日

注:トップ画像は、近々リリースされるらしい sayuras 新曲のミュージックビデオのキャプチャ画像(sayurasギター、西川進 X アカウントの2024年10月14日投稿より)

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