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sayuras のドラマー、平里修一さん

sayuras が結成される前の2022年12月、三上ちさこさんの渋谷 Club Que でのソロライブを配信で観た。その時、sayuras ドラマーの平里修一さんのドラミングを始めて体感した。

こちらは、(多分)その時のドラムソロ。

平里さんのドラムの魅力は、曲のリズムの中で、ほんのコンマ1秒あるかないかぐらいのズレなんだけど、微かにスネアの音が前のめりで、そのことが心地よい緊張感を、sayuras の音の中に生み出してくれるところにある。

そのことを、sayuras ギターの西川進さんがこんなふうに表現している。

僕はドラマーがヒットするタイミングとか、コンマ何秒単位で結構気になるんですよ。なので日本で一緒にやっていて気持ちいいドラマーは限られていて、ドラマーによってはストレスを感じたりするときもあるんですけど、平里さんとはすごく合うんですよね。

sayuras インタビュー記事(リアルサウンド、2024年4月13日)

また、sayuras ボーカルの三上ちさこさんは

安定したところからはみ出していくときの加減が絶妙だなと思います。

sayuras インタビュー記事(リアルサウンド、2024年4月13日)

と評している。

sayuras ベースの根岸孝旨さんは、

平里はスタジオミュージシャンとよく一緒にやっていて、業界で知っている人は知ってるんだけど、もっと一般の人たちにも彼の演奏を見てもらいたいなという気持ちがあったんですよ。… 平里はこれだけ応用範囲が広いからこそ、サポートミュージシャンの1人で終わらせるのはもったいないなと思って呼んだので。とにかく一般のお客さんにもっと知らせたいね。

sayuras インタビュー記事(リアルサウンド、2024年4月13日)

と、ちさこさんのソロライブのためのドラマーとして平里さんを誘った経緯を説明してる(そして、そのことが sayuras のドラマーとなるきっかけだった)。

sayuras の前回のワンマンライブ(2024年4月13日@渋谷eggman)では、ライブ中盤で、根岸さんが徹夜で打ち込みで作曲・録音したというインスト曲が再生され、3分ほど経った後、sayuras 楽器隊による生演奏にすり替わるという演出があった。その最後の30秒ほどの様子が、ファンによる動画として YouTube にアップされている。

下手なドラマーだと、打ち込みドラムに比べるとリズムが不安定だったり音のパンチ力がなかったり、その差がはっきり出てしまうが、平里さんのドラムは打ち込みドラムよりも圧倒的にパワフルで、それでいて心地よい音色だった。

最後に、その平里さんのドラムが存分に味わえる、sayuras のデビューライブ(2023年12月16日@下北沢 Club Que)の様子を。


sayuras 渋谷WWW ワンマンライブ(イープラス / ローチケ)まであと29日

注:トップの画像は、三上ちさこさんのXへの投稿(2024年9月3日)から。sayuras 新曲レコーディング風景とのこと。11月1日のライブで披露してくれるでしょう。

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