2019年の振り返りと2020年の方向性
2019年もあっという間に終わりに差し掛かる。メールはいつでも見れるし、どこにいてもネットワークは繋がるし、以前のように年末最後の仕事の日にすごく追い込んでまで完璧に仕事を終わらせる必要もなくなって、なんとなく境目がなくなってきている。
2020年度のVision Boardは春分の日の前後に創ろうと思っているのだけど、それとは別に一つの区切りとして、2019年を振り返ってみようと思う。
2019年より前のできごと
人には誰にでも『きっかけ』となるふとした出会いがある。私はある時、コーチング会社の社長さんに「コーチング、向いてると思うからやってみなよ」と言われたことがきっかけで、コーチングを学ぶという立場から、コーチをする立場に180度シフトチェンジすることになった。
ところが、やってみるとそれまで学んだ事なんて全く機能しなくて、コーチングのフレームワークにハマるほど、人は単純ではないと言うことが分かった。もっともっと、人そのものを知らなきゃいけない。そう思っていた時に出会ったのがNLP(神経言語プログラミング)だった。
NLPを学ぶうちに、私は本来持っていた自分の能力をより活性化させていくことになった。それは、人の微細な状態や変化を感じ取るという力。特別な事ではないし、誰だって「間を読む」とか「空気を読む」とかは日常的にやっていると思う。それでも、トレーニングを積むことで、目の前にいる人の身体の緊張状態や本当に微細な表情の動きを、より明確に捉えることができるようになった。
コーチングを学び、NLPを学んだ後も、本当の意味で精度の高いコーチングをすることは難しかった。なぜなら、受け手であるクライアント側の感性が鈍っている場合、ゴールセッティングがきちんとできないからだ。
ゴール達成のためのコーチングが完全に無駄に終わるか、コーチとクライアントの関係性が途中で破綻してしまうという現実が多発していた。それは自分でも体感したし、周囲にもよく起きる事象だった。
なぜ、自分が手に入れたいものが何なのか、自分で分からないのだろう?手に入れたいものが分からなければ、コーチングはできない。
これは人の事を言っているようで、自分自身もまさに感度の鈍った人間になっていた。本当の本当に自分が手に入れたいものは何だろう。
2017年から2018年にかけて、ひたすら自分の感性を取り戻すことに意識を向けた。誰かの考えに影響を受けるのではなく、100%純粋な自分が何を感じるのか。散歩をしたり、風を肌で感じたり、水の音を聞いたり、植物を観察したり、鳥の様子を眺めたり、音楽を聴いたり、涙を流したり、涙が頬を伝わるのを感じたり、火を眺めたり、太鼓の音を身体に響かせてみたり、人を愛してみたり。
通常、NLPを学んだ人の多くはステップアップとして催眠療法を学ぶ。私もミルトン・エリクソンの娘さんが来日される時にエリクソン催眠を学ぼうかと思って説明会に足を運んだ。だけど、どうも自分とは波長が合わなくてその場はやめることにした。
どうしたら、よりカジュアルに人の潜在意識を顕在化させることができるだろう?そう思っていた矢先に、タロットカードを学ぶ機会を得た。
2018年はひたすらに、タロットカードを使ったセッションに取り組んだ。コーチングだけの時よりも、NLPを活用したコーチングの時よりも、NLPを無意識レベルで活用できるようになった私がタロットカードを用いてコーチングをする方が、クライアントも私も満足度の高いセッションをできるようになった。
そして、タロットコーチングを通して更に分かったことがあった。人は社会の中で生きていくために身につけてきた鎧を脱ぎ捨て、本来の自分の姿に戻っていくにつれ、ホロスコープに描かれた世界観そのものを生きているということ。
自分らしく生きている人は、まさに自分の持つ星の輝きをそのままに体現していた。タロットカードを扱うためには占星術の知識も必要で、12星座のストーリーと哲学に触れるにつれ、その気付きは確信へと変わっていった。
2018年の終わりに、自分の納得する概念を手にいれ始めた私は、そろそろ自分のやりたい事の現実化に取り掛かるしかない状況になった。ところが、私は意識や無意識の世界が得意で現実世界が得意ではない。計画を立てるとか、行動に移すとか、とにかく現実化させることが苦手で2019年はより物質的なことを学ぶことにした。
2019年に挑戦したこと(上半期)
現実化することにテーマを絞った私は、意識や無意識を扱う世界から少し周波数を落としてボディ(肉体)を扱うことにシフトした。具体的にはスウェディッシュマッサージを習うことにしたのだ。
現実化のトレーニングをしたいなら、他にもやり方はあったと思う。だけど実はこのプランにはちょっとした別の意図があった。
コーチングというサービスは形のないもの過ぎて、お客様にとって分かりにくい。コーチング屋さんは無いけれど、マッサージ屋さんはある。だから、表看板はマッサージ屋さんにして、店内に入ってみるとコーチングもメニュー表にあった、みたいな事を構想していた。
そして、その構想は私の夢の中で描いていたビジョンにも近い形だった。
とにかく結論から言うと、スウェディッシュマッサージを学んで本当に良かった。このプログラムの中で私は揺るがぬ自己基盤を手に入れることができた。この時、技術習得のプロセスで感じたり学んだことは全てマガジンとして残しておいた。
結局の所、精神と肉体は表裏一体で、肉体を扱うことは精神を扱うことと一緒だった。クライアントの肉体に向き合うことで、私は私自身の肉体と精神に向き合うことができた。そして、当初の目論み通り、周波数の低いものに向き合うというトレーニングをすることができた。つまり、地に足をつけることや実行力を上げることができた。
2019年に挑戦したこと(下半期)
2019年が始まる時に私は、経営者レベルの人との付き合いを増やしていくと決めていた。実態としては、じわじわとステージが上がっているような感覚がある。
以前からの友人である同世代の経営者との接点は2018年と比べて量・質ともに上がっていった。セッションを通して、そして、友人としての関わりの中から信頼関係を築いてきた。一方で、下心があって近づいてきた人の存在もあったし、一度の出会いで終わってしまった縁もあった。
そもそも経営者レベルの人との付き合いを増やしていきたいと思うのには、エグゼクティブ・コーチングへの憧れがある。私が本当の本当に初めてコーチングの世界と触れた時に出会った女性のエグゼクティブ・コーチの存在が私のひとつのモデルになっている。
そんな中で棚ぼた的にやってきたのが、経営管理大学院のプログラムへの参加だった。下半期と言っても2月の頭まで続く継続中の案件なので、この事についてまだ振り返りができる状態ではない。それでも現時点で感じていることは「どこでもやっていける」という自己効力感を得られた事だ。
完全に初対面のメンバーとチームを組んで短期間のプロジェクトを進行していく中で、他のメンバーに見劣りしないインスピレーションと調整力、遂行力があると思えるのは成長。
2020年のテーマ設定
2019年にスウェディッシュ・マッサージに取組んだことはとても良かったけれど、セラピストとして技術の維持・向上をするということはしない事にした。
やはり、私の得意分野は意識・無意識を扱うことで、どんな手法やプロセスを使おうとも、クライアントのポテンシャルを最大限引き出すコーチングをすることが私の強み。
さらにその精度を上げるために、2020年はこれらの学びを深めていきたい。
・NLP
・タロット
・ホロスコープ
・カバラ哲学
・ユング心理学
そして、コーチとしてのコンディションを調えるために、ボディケア・ソウルケア、トレーニングをしっかりと行う。
つまり、セッション業に注力する。
先日、継続してセッションを受けてくださっている方に「勝手に参謀だと思っています。」と言われて、とっさに「山本雅子の一番上手な使い方です。」と答えた。
まだまだ知らないことが多い。
「信頼できる参謀」として、共に人生を冒険したいと思えるパートナーになるべく、知識と経験と信頼を積み上げる。これが2020年の設定。