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なぜ日本の結婚式がガラパゴス的進化を遂げたのか?の考察〜まとめINDEX〜

INDEX

序章:結婚式をしない人たちが増えているのはなぜか?
1950年代:日本独自のパッケージプランが誕生
1960年代:高度成長期、大量生産のため結婚式がワンパターン化
1970年代:式場と式場紹介所の提携システムが誕生
1980年代:バブル全盛期に結婚式がエンターテインメント化
1990年代:ゼクシィ創刊とインターネットの登場
2000年代:オリジナルウェディングの文化が開花
2010年代:結婚式のビジュアル化、フリーランスクリエイターの増加
2020年代:(予測) マイクロ化、オンライン化、デジタル化が普及


世界からみて、日本の結婚式が 
独自のガラパゴス的進化を遂げてきた理由のもとをたどると 
やはり、戦争で 物資も文化も無くしてしまった貧しい時代を
なんとか乗り越えなければならなかったから、ということがわかります。

個人的には、その時代ならではの、熱い思いをもった方々がいて
もっと日本を豊かに、もっと多くの人をしあわせに、と願った末に
独自のアイディアをひねりだし、それが受け継がれて今に至っているわけで
それについては賞賛に値するものであると思っています。
しかも 時代とともに練りこまれて よくできたシステムに
着々と進化してきたのです。。。

もとを正せば
日本においては 結婚式というセレモニーの文化は、明治以降の比較的
新しくできたもので
海外の宗教的で、公的あるいは政治的な儀式を真似てできています。

つまり、もともと結婚式には、
新郎新婦は新しい人生を歩むにあたり、
価値観のベースとなる宗教があり、導いてくれる社会的リーダーがいたので、それに従うことを誓う、という意味がありました。

しかし日本においては、宗教的な意味や、社会的な意味は薄れてしまい
単に「個人の記念」という意味になっています。

だからこそ、なのですが だれも教えてくれないからこそ、

「なぜ結婚式をするのか?」
「これからどんな価値観をベースに生きていけばいいのか」

その意味づけを自分たち自身で行う必要があるのです。

とりあえず、よくわかんないけど みんなやってるし、
お祝いしてもらいたい、家族によろこんでほしい、ゲストに楽しんでほしい
という人も多くいらっしゃるとは思いますが
それなら、結婚式ではなくて、たんなる宴会、で終わってしまいます。


だから、打訳のわからない高額のお金を払って
不自由な思いをして、準備に大変な思いをしてまで
結婚式をやる意味を感じない

・・・という新郎新婦様が増えているのだと思うのです。


歴史をひもといて世界視点から見ると
日本の結婚式には、古来の伝統文化がない、という特殊な状況であることを
しっかり理解した上で、


私たちは
人から与えられた価値観や常識ではなく

なにが一番大切なことなのか 本質はなんなのか

考える力を身につけなければなりません。


おそらく そのために 今、結婚式が必要なのだと
わたしは考えています。

表題の10回シリーズ今回で完結です。
ちょこちょこ手直ししつつ・・
次回からはまた別のテーマで 書きたいと思います。

ながながと お付き合いありがとうございました

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野口雅子
いつも記事を読んでくださってありがとうございます。いただいたサポート料金は、耕作放棄地に作る温室ウェディングガーデン設立の費用に当てさせていただきたいと思っています!