【躾 / 思いやり】
今日は外出したこともあり、お昼はマクドナルドにしました。
日曜日とあって、店内は子ども連れでほぼ満席。
大声で何かをねだる子ども、泣き叫ぶ幼児。
キーキー、ギャーギャー、阿鼻叫喚。
何故、親はその大声をやめさせないのでしょう。
何故、静かにさせようとしないのでしょう。
私は自分の子には電車などの公共の場で叫んだり、騒いだりすることは決して許しませんでした。
こう書くと、「子どもはのびのび育てるべきだ!」「子どもを押さえつけるのはけしからん!」なんて声が聞こえてきます。
しかし、そうなのでしょうか?
公共の場で騒いではいけないと教えることは「のびのび育てて」いないのでしょうか?
あるいは、「押さえつけ」ているのでしょうか?
その代わり、私は、騒いで良いところ、はしゃいで良いところでは、やりたい放題やらせていました。
過保護のパパ、ママが見たら「あんなに危ないことを」「怪我したらどうするの!」と目を丸くすることでしょう。
ジャングルジムのてっぺんで手を離して、自慢げにしていた息子。
頭を下にして仰向けに滑り台を滑り降りる娘。
友達との喧嘩も止めやしません。
幸い、相手の子の親も同じ教育方針だったので、親同士がおしゃべりする横の砂場で取っ組み合いの喧嘩をしていました。
公共の場で騒ぐことは周りの人たちの迷惑になる。
周囲の人たちを不快な気持ちにさせる。
そのような他人に対する思いやりや配慮を教えることは決して「のびのび」させることと相反することとは思いません。
さて、マクドナルドでのお昼を終えて、地域の区民センターのお祭りで和太鼓の演奏をしました。
敷地内にはテントが張られ、模擬店が出、体育館ではゲームや体力測定などがおこなわれていました。
私たちの演奏場所はその体育館の中でした。
演奏の開始時刻はそのお祭りの終了時刻の1時間前。
体育館に向かうと、テントを片づけ始めている団体がちらほら。
そして、演奏が始まるころには、体育館の中でも後片付けが始まりました。
壁に貼ってあった紙をバリバリと剥がし、ガタガタと音を立てて机をたたみ、中には一本締めをする団体もいました。
私たちは演奏しています。
片付けをし、一本締めをしていた人たちはいい大人でした。
その人たちが電車やレストランで「のびのび」と育てられた世代かどうかは分かりません。
社会全体が他人への「思いやり」とか「配慮」をしなくなっているのですね。
もしかしたら、そもそもそういうことを知らないのかも…