見出し画像

縄文にぞわぞわ

益子参考館で「工芸を感じよう」というシリーズ企画があるのですが、2年前に所蔵品の遮光器土偶にスポットを当てたイベントを行いました。国立博物館で「縄文展」が行われた翌年だったこともありブームが続いていたせいもあり非常に盛り上がりました。

濱田庄司は一時期縄文土器のレプリカ作りを依頼されたことがあるそうで、そのつてなのか、参考館には土器や土偶が収蔵されています。縄文土器に岡本太郎が影響を受けたように、民藝の同人たちもその美しさには魅せられていました。

濱田のコレクションは縄文土器といっても有名な火焔型土器のようなエネルギーの塊のような表現のものは無く、器として口の作りや全体のラインの美しさ、縄文模様の繊細さが感じられる土器で、一般的な価値とは別のところの濱田の好みが伺えます。

そんな濱田の縄文コレクションの中でも異彩を放つ遺物。遮光器土偶がこちらです。

縄文後期のものでかなり肉感があり描写も写実的で一般的な土偶とは一線を画す存在です。

この土偶さん(敬意を表して、さん付けです)の作り手に想いを馳せ、県の埋蔵文化財センターの先生に講師となっていただき勉強会と土偶作りワークショップを行いました。

私もそれまで縄文時代はなんとなく「狩猟民族ウッホッホ」くらいのイメージでいたのですが、この企画を通してとんでもなく深い文化と高い技術を持った彼らの存在に心打たれ、それ以来縄文の人々への畏敬の念は簡単に拭いされないものとなりました。

そうこうしているうちに、SNSなどを通してわたいろんな縄文好きな人と繋がることにもなり、その方々の興味のパターンの多さにも興味深く接しています。その細分化された縄文ファンの分類について書かれた記事を見つけたのでどうぞ。

私はどこの分類に入るのがというと、土偶だけでもないし土器だけでもないし、歴史もそんなに拘ってないしSNSもちゃんとチェックしてないし巡礼も中途半端で、もしかしてファンに入れてもらえないかも⁈と不安になるほど縄文ファンの世界も深いです。

どちらかというと縄文人の価値観や生活全般リスペクトという立ち位置でおります。

まだまだ謎に包まれた縄文人たちの暮らしに目が離せません。引き続き彼らから様々に学んで行きたいと思います。

#益子参考館  #縄文時代 #縄文人 #土偶 #遮光器土偶 #歴史はロマン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?