インドネシア・スンバ島は花見の季節 (55歳からのボランティア海外滞在記6)
スンバの桜と呼ばれている花
9月はスンバ島の花が生き生きとしてくる時期のようです。長い乾季の終盤で植物にはつらい時期の様に思えるのですが、今までかすんだ色をしていたブーゲンビリアも急に鮮やかさを増してきました。そして、この時期だけ咲くSakura Sumba(スンバの桜)と呼ばれている花があります。花びらは淡いピンク色で蕾は少し濃い色をしていてそのグラデーションが何とも美しいのですが、小さい花をたくさんつけている様子は確かに桜に似ています。インドネシア語ではkonjilなどの名称のマメ科の植物らしいですが、スンバ島のような辺境の地でも「さくら」というニックネームをつけるくらい、桜は世界に名を馳せる美しい花なんですね。
この植物は乾燥に強く、岩が多い不毛な土地で育つそうで、乾季のピークに花を多くつけるとのことです。まさにスンバ島の環境に適した木です。厳しい環境に置かれても健気に美しい花を咲かせるなんて、花を見ただけでも綺麗だなと思いましたが、特性を知るとますます愛おしく思えてきます。
ちなみに、Sakura Sumbaが咲く時期はとても暑いので、日本の花見のように花の下でのんびり眺めることは難しいのですが、Sakura Sumbaで検索すると、綺麗な花の写真がたくさんヒットします。わざわざSakura Sumbaを見に行く人もいるみたいです。
ブーゲンビリアと黄色い花、赤い花
スンバ島でよく見る花はブーゲンビリアのみ。日本であればつつじや紫陽花や椿など四季折々の花がいろいろ思い浮かぶのですが、まだインドネシアの植物に慣れておらずブーゲンビリアの他にはご紹介できる花が思い浮かびません。時々見かけるのが、黄色い花とオレンジの花と赤い花(笑)。すべて高い木に咲く花ですが、名前が分かりません。
バリ島では一年中どこにでもあるフランジパニはここではあまり見かけないのですが、ある時気づくととても良い香りと大量の白い花をつけたこんもりした木がたくさんありました。近づいてみるとどうやらフランジパニの花のようです。google画像検索でもフランジパニ(プルメリア)と出てきますが、葉が少ししかないバリ島のものとはずいぶん様子が違います。種類が違うんでしょうね。
本記事は、特定非営利活動法人 地球の友と歩む会(https://earth-ngo.jp/)のボランティアとしてインドネシア・スンバ島に滞在中の記録です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?