見出し画像

坂田昌子とその仲間たちVol.3 神崎万友美

これは「坂田昌子とその仲間たち」のリレーコラムです。
こちらからつづいています⇒


Q1.あなたについておしえてください

環境活動実践探求家の神崎万友美です。
LAで9年過ごし、帰国後外資系企業で10年以上勤務しました。自分が望んでいたぐらい稼げるようになったらしあわせになれると思っていましたが、実現しても、想像していたしあわせは感じられませんでした。楽しく生きている人たちから影響を受け、私も楽しく生きてみたいと思い退職しました。ひょんなことをキッカケに、環境問題について深く考えるようになりました。問題だらけと知って、人間の存在と、なにもできない自分に絶望していました。自分が楽しめる範囲でやれることがゴミ拾いだったので、2019年からゴミ拾いをしています。家のゴミを減らす遊びと一緒にコンポストも始めました。近所の人も気軽に楽しくゴミが循環できる場所があるといいなと思い、烏骨鶏を飼いはじめました。

おさんぽの途中で烏骨鶏と遊ぶ子どもたち

ご近所さんの野菜くず集めてエサにして、たまごが生まれたらおすそわけする活動をしています。烏骨鶏キッカケに交流が増え、ご近所さん同士の会話がとても増えました。さんぽに連れていくと、いろんな方に話しかけられます。活動からうまれた問いや気づき、自然循環についてや、環境問題について、色んな人からの問いに私なりの答えをシェアしています。烏骨鶏と暮らし、観察することで、動物本来の本能を知り、世の中(私も含む)は、人間中心の視点からしか世界をみていないことに気づけました。「自然と人間が共存する未来」をつくりたいけど、そもそも私、自然のこと全然知らない。

坂田さんとの出会いから生物多様性の世界に魅了された

もっと自然について知見を広げたいと思っていた矢先、友人と坂田さんの高尾山ガイドに参加して、坂田さんから紹介されるイキモノたちが織りなすおもしろい世界に魅了されました。今は、烏骨鶏との活動は続けつつ、講演会に出させてもらったり、環境改善の活動費を出資してもらって活動報告をしたり、体験や学んだことをシェアして生きやすく生きるために気づきを得るオンラインクラスなども開催したりしています。

Q2.坂田さんの生物多様性を重んじるワークショップを通して

環境改善ワークショップで指導中の坂田さん

一番の大きな学びは、色んな角度から物事を俯瞰し、極論に偏りすぎないことなんだと気づけたことです。
環境改善をする際に、坂田さんはどこか一辺に偏ることなく、どうすれば色んなイキモノたちが生きたい場所で過ごせるような環境になるかを考えて、試して、答えは自然が出してくる、と自分を過信しすぎずアクションしていく。

坂田さんのワークショップで“しがら”を組む仲間たち

基礎力ゼロだった私も、時間をかけて何度も参加することで知見を増やし、最近は環境改善に関わってない友人たちから、自然や歴史に詳しい人と扱われるようになりました。人間が解明できてることなんてほんの一部なので、わからないことだらけですが、わかっている中での気づきをシェアしています。環境改善のワークショップやオンラインクラスやご一緒する方たちからも大きな気づきを得られます。「人って環境を破壊するだけではなく、良くすることもできるんだ。」という発言を聞いて、心が奮えました。絶望していたあの頃の自分に教えてあげたいです。(笑)ワークショップを通して、「内なる自然(内的自然)」(人間が外的自然に関わることによって獲得したもの)を育んでいます。そして坂田さんから学んだこと、体験したことを活かしつつ、これまでの私も活かしつつ、まずは知ることで気づく、内なる自然を育てたいと思う人を増やしています。

Q3.あなたにとって生物多様性って

生物多様性を基準値とした環境改善ワークショップ

地球平和への道だと思っています。防御本能は大切ですが、人間がずっと争うこと、排除することを概念に生きていることが世界平和が実現できない一つの大きな理由なのかなと私は思っています。人間中心だけの視点では世界平和って実現難しい。生物多様性を基準値とした環境改善は、そのイキモノが「活きる場所で生かす」を大切にしているので、悪者は存在せず、適材適所で活かすだけ。水が流れたいように流れる環境を作ったり、植物が生きやすい場所の環境を整え、誰(植物)が芽生えるか待つ。イキモノたちが増えながら関係性が複雑にからんでいく。そういう環境を作りたい内なる自然が育てたい人間が増えれば、世界平和通り越して地球平和が実現できると思っています。内なる自然を育てた人が多ければ、きれいでイキモノがたくさんいる海を見て、そこに原発作ろうなんて思わないと思うんですよ。人がいない自然豊かな場所を見て、経済活動に役立てようと思いついてしまう人は、人間中心、経済中心思考なんだと思うのです。人は、うれしい、楽しい、おいしい、かわいいと心弾むことに反応します。生物多様性はこの心弾むを体験できたり気づきを得たりできる場所です。

Q4.生物多様性の仲間で次にバトンをつなぎたい人は?

市民アクティビストとして人がつながる活動を長年し続けているヒデさんにバトンをお渡ししたいと思います。坂田さんとのお付き合いは2016年からとのことですが、長年関わっているからこそ見える視点や活動の波紋にも興味津々です!
⇒こちらにつづく


いいなと思ったら応援しよう!