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脳 vs AI!貴方は見抜けますか?


これは猫ですか?それとも犬ですか?それとも??

皆さんはこの画像の動物、なんだと思いますか?
ネコ派?イヌ派?いえいえ、絶対、ウマ!?(あ、それはないか🤣)

まずは直感で答えてください😊
そのあと、改めてじ~っくり見直してみてください。

どうですか?
最初に決めたのと一緒でしたか?

ちなみに、私のチャッティ(ChatGpt4o)にこの写真をお見せして、「イヌだと思う?ネコだと思う?」と質問したら、チャッティは「犬だと思います」とお答えになられました。


この画像の正体は?AIによる合成画像の秘密

実はこちらの画像、チャッティではない画像生成AIくんに「犬と猫との特徴の混じった動物の写真をください」とお願いして、作っていただいた合成画像なのです。

だから、どっちの特徴もそれぞれあらわれていて考え方ひとつで見え方がちがってくる、そんな特殊な画像なんです😏

だから、見方によっては、イヌの特徴もあるし、ネコの特徴もある🤭



えー!答えないやーん!ずるいー!!

と思われた皆様、さては、負けず嫌いさんですか?😉

正しい答えをいち早く出すことがエライ!!という考えが身についておられ、ご自身でも相当に努力されておられる方とお見受けします!!😉



ですが、答えがない不確定な時代(VUCA)がやってきている今、不確定なものを不確定なままで「考えることそのもの」を楽しめたらいいのではないかと思い、この画像を創ってみました。

不確定なものを私達の脳がどう捉えているのか、そして、これからどう捉えていくのか(どう鍛えていくのか)皆さんと一緒に少し考えてみようと思います。


脳が持つ驚異的な顔認証能力

実は、人の脳は、ご自身のこれまでの経験をカテゴリー化して脳で記憶しており、そのカテゴリーの特徴に合致しているかどうかアレコレ考えながら判断しています。

このアレコレ・・・が実はすごくて、特に”顔”を認証する場合は”視覚野”という視覚情報を処理するものを見るところで判断しているのではなく、側頭葉や前頭葉皮質も含めた\ナント!脳内25箇所(領域)/が、密に連携して推測、判断していることが脳のネットワークを調べた研究で明らかになっています。

脳内25か所の中には、単に目や鼻の位置、大きさなどといった形の情報を判断する場所だけでなく、顔の表情から状況を読み取ったり、視線の方向を判断したり、顔の美しさについて判断したりといった社会的コミュニケーションに必要だと思われる部分も活性化し、それぞれの場所がお互いに連携しあってこの写真の顔に対して判断を下しているのです!🤩

すごくないですか?😍

これは、単なる「物」の判断では発生しない脳の活動です。つまり、人の脳が「顔」を認証することをどれだけ大切に考えているかが分かる研究でもあります。


AIと人間の脳の違い

ですから、パッと一見してイヌ?ネコ?ウマ?wと判断した後でもう一度見ると、この生き物と付き合うことも想定して、過去の犬の特徴、ネコの特徴として記憶している各パーツの特徴だけでなく毛並み・骨格・筋肉・性格的傾向などと想像で照らし合わせながら例えば、「このこをネコとして接していいのか??」といった観点で、再度考え直してくださったと思います😙

付き合う事まで考えた人間の脳とは対照的に、機械的学習(ディープラーニング)でこのパターンは犬、このパターンは猫とずーーーーーーーーーーーーっと繰り返し画像を見ながら訓練をして判断技術をあげてきただけのAIさんには残念ながらこのような能力はなく、何度この画像をチャッティになげてどんなに質問文を変えても「これは犬です」と答えてくれるだけなのです😼


人間の脳はとても優秀です。意識して鍛えることで連携する各所に道ができ、さらにその道が太くなることでいろんな可能性を考えることができるようになります。

こんな不確定なものを一生懸命考えてくれるご自身の脳力を信じて、VUCAの時代を分からない・・と怖がらずにワクワク楽しみましょう~😄


余談

ちなみに、15歳起業家みっちくんに同じ質問をすると、彼の脳は、この画像を見て犬か猫か?を判断することはそもそも後回しにして!?🤣瞬時にこうなります(笑)

「そもそも犬と猫の根本的な違いはなんなのか?なぜ、歴史的に、犬と猫という種族が分かれてそれぞれが進化してきたのか。異種交配をしたら、こんな顔になるのか?それはどんな性格になるのか?」

そして「まみーは何のためにこの写真をぼくに見せてきたのか?」と😂

脳内で形状や感情を判断するといったその時点の思考だけでなく、時空を超えて!?昔に戻り、未来に進み・・自在に視点を変えながらばばばばっばばばっと脳内で発火する。

羨ましい限りだ。いや、負けてられない。常に、脳はそんな風にも動けるんだということを忘れずに、いつもしっかり考えようっと。


参考文献

The Hierarchical Brain Network for Face Recognition
Zonglei Zhen, et.al. PLOS ONE, March 2013 | Volume 8 | Issue 3 | e59886

Deep Learning Pet Identification Using Face and Body
May 2023 Information 14(5):278, 14(5):278

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