国際的人身売買…IOM…雅子のエレバンでの戦争経験と意見

以下はIOM調査の引用で、その続きは私片平雅子の感想と意見です。

「報告書ではまた、人身取引の被害に遭いやすくなる要因についても分析しており、被害者のジェンダーや教育水準、そして本人や家族の経済的状況により左右される傾向が認められた。

たとえば、一般的には男児が女児のほぼ2倍被害に遭いやすいが、国境を越えて移動させられる可能性は、女児の方が4割ほど高い。
中等教育以上を受けた場合と比較して、それよりも低い教育レベルの子どもは被害に遭う可能性が20倍以上高い。
高所得国の出身の場合と比較して、低所得国の出身の被害者は、子ども時代に人身取引の被害に遭う可能性が5倍に上る。

報告書は、子どもが人身取引の被害に遭う過程でどのような脆弱性や人権侵害が生じるかにも着目しており、子どもの人身取引のダイナミクスや要因を理解するのに役立つ。

モニカ・ゴラッチIOMプログラム・サポート及び移住管理局長は、改めて強調する。

『人身取引の根絶は国際的な優先事項です。各国の状況を踏まえつつ、個人やコミュニティ、社会背景が複雑に影響し合って子どもに影響しているため、それぞれの状況に合わせて対応しながら対策を拡充することが、かつてないほど急がれます。』」

結局、貧しい国の教育レベルの低い男の子より女の子が国際的な人身売買の犠牲になりやすいという事です。
親の多くは子供が家族から引き離される事を望んでいないでしょう。
本当に心が痛む状況です。

一つには、子供たちにそうした国際的な人身売買の危険がある事を教えないといけないです。

私は日本人ですが、アルメニアに2020年9月末に行きました。エレバン空港に着いたその日9/27に隣国アゼルバイジャンがアルメニアを攻撃し、戦争が始まりました。

私はカラバフ地域に特にミサイルが飛んで来ているという事はホステルのテレビを見て分かりました。

戦火が広がっている事も分かりました。

停戦にならなければいずれエレバンにも長距離ミサイルが飛んでくるのは明白だと思いました。

テレビのミサイルが命中する映像を見て、同じ事がそのうちエレバンに起こると思ってとても怖かったです。

今考えるとあのテレビの映像はアゼルバイジャンの視点からの映像のようでした。アルメニア人の恐怖を煽るものでした。

ところが私はその時近隣諸国に飛行機で移動するお金はなかったように思います。

知り合いが空港に行くと航空券を購入してくれるみたいな事を言っていたので、空港に行きました。大勢のアルメニアの人々は飛行機で外国へ逃げようとして空港に詰めかけていました。

ところが、知り合いがお金を送ってくれるという外国の銀行がなかったので、お金を受け取れませんでした。

エレバン空港の人に色々と問い合わせていたら、空港の人がパスポートも荷物も全部捨てて航空貨物になるなら、無料で近隣諸国に連れていくと言いました。

幸いな事に私にはパスポートも荷物も全て捨てて違法に外国に行くなら、いかに悲惨な結果になりえるかを予見できました。

それは違法な外国入国ですから、私は不法滞在者で、仕事も見つけられません。それこそ売春くらいしか仕事がないという状況になる可能性もあります。

それで、私はエレバンにとどまる事は命を脅かす結果になりますが、その申し出を受け入れませんでした。

後で考えるとエレバン空港の人のその誘いは不法に外国に行くことを勧めるもので、本当に良くない勧めだと思いました。

戦争難民は本当に怖い経験をします。不法であっても命を守る為に自国から出たいと願うかもしれません。そして人身売買をする人はそうした状況につけ込むのではないかと思います。

2020年9月末に始まった紛争は、幸いロシアの調停で何とか両国の数カ月後に停戦となりました。

エレバンに長距離ミサイルが飛んできて、逃げ回らなくてよかった事は幸いでした。

最終的にアルメニアはカラバフ地域を失い敗北となりました。

私は思うに戦争が起こって国外に逃れようとする時には特に法律に従った手続きを踏んで不法難民にならないように特に若者を教えないといけないと思います。

そうしなければ、戦争難民は人身売買の犠牲にもなり得ると思います。

法律に従った形で行動して、それでもエホバ神が助けて保護していただけるよう神により頼む必要があると思います。

聖書は殺人を行なうなど、神の律法に反する事でなければ、クリスチャンに政府に敬意を払い極力従うように勧めています。(ローマ13:1)

さらに可能なら、戦争勃発時に人道支援組織で戦争難民が法律に従いふさわしい仕方で逃げられるように経済的な支援の提供か、保険のようなシステムを作れたらいいと思います。





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