Nostalgia〜青の記憶、赤の記憶〜
5月の2人展『記憶ノ窓〜continuation of that day〜』で、本当ならメインにしたかった作品。
服を作り直してようやく作りたかったものが作れた感じで、完成しました。
高校の同級生である、私と平野の共通する記憶をテーマにした時に、このようなイメージが浮かんできました。
思春期の多感な時期に揺れ動く感情は、ピュアながらに乖離したような二面性があって、だけどそれはどちらも"私"でした。
最近はよく対になるような双子を作っていて、
きっかけは2体必要に駆られてだったりするのだけど、だんだんこれが自分の中で興味深いものになりつつあります。
今は一つのテーマを表現したい時に2体の人形が必要なのかもしれない。
だって物事には必ず相反する面があって、表があれば必ず裏も存在する。
人や物事の明るい面を見れば必ず同じくらいの暗い面が見えてしまうし、
自分である事柄について考えて答えを出しても、翌日には別の考え方に気づいて見え方が変わって、結果的に真逆の答えになってしまったりするしで、難しい…。
未だにそういうことで色々と悩んでしまいます。
服の生地はシルクレーヨンで、流れるような艶のある生地です。
タイとカフス部分は着物の生地で、ちょっと色が明るすぎたので暗く染めました。
服は全部手縫いです。
ビスクの肌は白いセーラーワンピースに合うように薄めの着色で仕上げつつ、顔などはあっさりしすぎないように仕上げたつもり、です。
今は「彩形展」に出展しています。
(今回は非売)
彩形展HP
10/20(日)まで銀座奥野ビル607号室の、サロン・ドゥ・ラーで開催中です。
彩形展にはフェイスブローチ2点とポストカードも出してます。
秋のギャラリー巡りの予定に加えて頂けたら幸いです。