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そして最後は森に還る

循環葬という提案

そんな事を試みている会社があると先週知った。
at FOREST株式会社、それがその会社の名前だった。

以前から最後はお墓に入るのではなく木の根元にでも埋めて欲しい、と思っていた。墓に入らないとなると、海にまくとか、樹木葬とか?海より森が好きだから、樹木葬が良いな、と漠然と考えていた。
でも「樹木葬」と検索すると、なんか違う。日本で紹介される樹木葬は、どうも形を変えたちょっと安めの墓って感じのものばかり。これは・・・なんか違うんだよなあとずっと思っていた。
そんな中、at FORESTさんの循環葬というのをたまたま知った。
これよ、これこれ、とこの会社のファンになった。

こちらの会社が行っている循環葬とは、火葬した骨を細かく粉砕して土と混ぜて森に埋葬するという方法で、その骨の成分が、土に混ざり、木々の栄養の一部になったりして森に還る、とのこと。墓標は作らず、この辺に埋めたということがわかる地図のみで、墓参りは、森林浴みたいな感じになるらしい。

宗教との関係はどうなっているのだろうか?

おおよその事業の概要がわかり、大学で土壌や森の研究をされている研究者の意見を取り入れて、手が回らなくて荒廃気味の森を整えて良い環境をとりもどす、なんか本当に素晴らしいな、ふむふむ。
でも、宗教の問題はどうなっているのだろうか?

なんでも日本では、民間企業が独自に埋葬することはできないらしく、そこは宗教法人か自治体(だったと思う)しかできないから、どちらかと手を取り合っていかないとこの事業はできないらしい。最初に作った森は、関西のお寺さんの持っている山。お寺さんは人手もお金も足りずに放置気味になっている森を整えてくれて助かり、この会社は森の運営を任される形で、ここに埋葬することが出来る、ということらしい。そうして、お寺さんの持ち物なので、他の宗教の宗教行為をそこで行うことはできないけれど、どんな宗教の方も埋葬はできるし、人ではない、たとえばペットの骨も一緒に埋葬できるということ。
もし、自治体の森なら、宗教行為もどんな宗教でも可能になるのだろう。
今後の広がりが楽しみ。

自分の埋葬の選択肢が広がる会社みたい

関東在住の私は、こんな山が関西だけでなく関東にもできて欲しいと思う。関東にも計画はあるらしいので、そのニュースを楽しみに待つことにしよう。まだ元気なうちに、こんな会社が出てきてくれて良かった。
きっとこういう形を望む人は結構いるのではないかと思う。
まだまだ一般的になるには時間がかかりそうだけど、これが埋葬の一つの選択肢として一般的になるとよいなあ、と思わせてくれる取り組みを知ることができて良かった。


#推したい会社
#循環葬
#森に還るお墓
#atFOREST

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