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家族のコロナとインフルと…【6クール終了間際のゴタゴタ記録】
3月に卵巣がん疑いで手術を受けてから半年。6クールに渡る抗がん剤投与もなんとか終了し、あとは体力&諸々の回復を待って社会復帰へ…というところまできた。
開腹手術、そしてその後の引きこもり生活で、体力・筋力の低下がとにかく半端ない。回復を目指して、少しでも歩くようにしている今日この頃。
朝散歩へGO!
もう聞き飽きた気分のコロナに加えて、季節性ではなくなりつつあるインフルエンザ、そのほか諸々のウイルスも流行っているから…ということで、この数カ月は主治医から「人混みNG」と口酸っぱく言われていた。抗がん剤の副作用で免疫が低下している私は、いま感染症になると間違いなくハイリスク。さらに治療スケジュールにも影響が出るからだ。
このドクターストップにより、対面での仕事はお断りし、子どもの学校行事や送迎関係はすべてオット任せ(運動会も泣く泣く見に行かなかった)。
息が詰まるので、たまには近所へ買い物に行くが、空いている時間を狙って、マスクしてサクッと。人混みではない外をフラフラするのはいいはずだが、この猛暑でウイッグ被って歩くなんて別の意味で無理だった。
私の場合、いろいろあった抗がん剤の副作用のひとつが頻尿。ものすごくトイレが近くなった。からだに入ったorもとからあった余計なもの・不要なものを、からだが一生懸命出そうとしているんじゃないか?と、勝手に思っているが、夜中に2回も3回も4回も目が覚めると寝た気がしない。
早く目覚めたある朝、あきらめて散歩してみた。
ほんの20~30分。猛暑真っ盛りの時期でも、朝の空気はまるで高原!まるで避暑地!気持ちいい!
体調とにらめっこしながら、ときどき出かけていたら、夏休み中は何度か息子も付き合ってくれた。息苦しい抗がん剤治療中のちょっといい思い出。
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家の中がいちばん危険…
さて、そんな息子が新学期早々、発熱した。大昔のチケット予約みたいに、2人がかりのリダイヤルで30分かけて発熱外来を予約。連れていくのはもちろんオット。そしてコロナ陽性判定。
私は家の中で、逆隔離された。
手術後、腹筋を使って起き上がるがもしんどいからと、しばらく我が家唯一のベッド部屋を占拠させてもらうことにした。その部屋が私の仕事部屋にもなっている。ここに食事も運ばれてくるようになった。となると、まるでひとり暮らしのワンルーム生活!
1日3食、オットが作ったり買ったりしたものが、おぼんで運ばれてくる。食べ終わるとおぼんを出す。まるで入院中の食事みたい。
発熱してる子がいるフロアにキッチンがあるので近づけないのだが、コーヒーやお茶が飲みたい……なんて、炊事・洗濯・買い物に子どもの世話…ワンオペで在宅勤務しているオットには口が裂けても言いにくい。
そこで飲み物はペットボトル(本当に入院中みたい)。ときどきコンビニに飲み物を買いに行く。一見矛盾だが、私の部屋は玄関にいちばん近いので実はいちばん安全ということに落ち着いた。
さて、息子の出席停止(=私の隔離)が明けたのもつかの間。
4日後に今度は娘が発熱。学校で具合悪くなって、泣きながら帰ってきた。熱があることがわかると「もうやだ…」とオット。いちばん泣きたかったのは彼だろう(笑)。またもチケット…いや、発熱外来を予約し、こちらはインフルエンザ判定。
そして私は隔離生活に逆戻りした。
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隔離の判断は正しかった!
抗がん剤投与から約4週間、27日目の昨日は外来受診日。
6回目ともなるとからだが慣れたのかもしれない(想像)。
今回のクールは、最初の1週間の気持ち悪さと、しばらく頻尿が続いた以外、そのほかの副作用はじつはそれまでよりもかなり軽かった。
自覚症状のないところで血球の数値は落ちているだろうなとは覚悟していたが、「それさえ復活すれば、シャバの空気が吸える!」と気持ちは未来に向かってちょっとウキウキしていた。
が、血液検査の結果、血球関係の数値が低すぎるとのこと。好中球を上げるための注射(フィルグラスチム)を打ちつつ、まだなおしばらくの自宅静養を言い渡されてしまった。
「コロナもすごく流行っていますから……」と話す主治医。
「実はうちの子もひとりが先々週かかって、もうひとりが昨日までインフルに…」
と話すと、「え!?」と一瞬固まり、体温計を持ってきた(その場で測って平熱確認)
いやー、うつらなくてよかった。
逆隔離生活がよかった。ご主人の努力の賜物だと、ドクターも大絶賛。
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それにしても、これが最後の治療後の出来事だったことが不幸中の幸い。
6クールに渡る治療中、私は何度か抗がん剤の変更をしており、そのたびに入院を繰り返している。【⇒詳細は後日書きます】
入院時はいつも、家族を含めて1週間以内に発熱者や感染症がいないかというチェック項目があった。子どもとの暮らしは感染症のリスクと隣り合わせ。自分が免れても、家族の発熱で治療が延期される可能性も十分にあった。
毎回祈るような気持ちで過ごしてきたけれど……その祈りを聞き入れてもらえて、ここまで来られたのかな。感謝☆