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聖母被昇天

昨日は聖母戴冠について書きましたが、
今日はその前提となっている聖母被昇天に
ついて取り上げてみたいと思います。

聖母被昇天とは、聖母マリアがその人生の
終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられたという信仰です。 

英語での表記は
Assumption of Mary
キリスト教文化が根付いている欧米諸国では
より身近に聞かれる言葉なのでしょうね。
キリストが自らの力で能動的に「昇天」
(Ascensions アッシェンシオーネ)したのに
対し、聖母マリアは精霊の力で受動的に昇天
したので、「被昇天」(Assunzione アッスンツィオーネ)と表現されるようです。

そういえば、南米パラグアイの首都は
アスンシオンといいます。この名前はこの
聖母被昇天のエピソードから来ているのですね。
Nuestra señora Santa María de la Asunción
そのまま和訳すると「我らの聖なる母マリアの
被昇天」、アスンシオンのみにフォーカスすると
「被昇天」です。言ってみれば、国の首都の名前が「被昇天」ということです。カトリックが深く根差しているスペインからやってきた征服者たちによって建国された国はやはり、カトリック信仰が深く人々の心に定着していることを如実に
表している例と言えるのでしょう。

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