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超写実主義のガウディ

ガウディは装飾彫刻を制作するにあたり、
あくまでもリアリティにこだわり続けた。
「野菜を教会に置くことを気まぐれだとは
思わない。それは、全ての賜物を神に感謝するひとつの方法であり、建築家が語ることのできる
唯一の言葉であると思う。ギリシャ様式は棕櫚
(しゅろ)の葉模様の帯飾りの助けをかりる。
エジプト様式の柱頭には花冠や朔(さく)とともに
白蓮の花が、コリント様式の柱頭にはアカンサスがみられ、ゴシック様式の頂華には、セロリ、
キャベツ、松笠などが見られる。ゴシック様式の
非常に変化に富んだ柱頭にも、パセリ、サラダ菜、カリフラワーとともに、セロリやキャベツが
見られる。

「建築家というものは、この上なく総合的な人間なのだが、未だに天使の英知と無限の直観力を
持ち合わせてはいない。天使はといえば、設計図なしに大聖堂を作り出すことが出来るのだ。」

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