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ベリェスグアルの塔

建築家としての安定した評価と社会的地位を
獲得していくと同時にガウディは深く熱心に
カトリックを信仰していくようになりました。
また、自分のアイデンティティのよってたつ
ところである、カタルーニャの地にも強い
愛着を覚えていました。バルセロナの近くで
家を1件注文されると、再びお城のような家を
構想しました。その家には、中世を思い起こさせる、塔や屋根のギザギザ、細く高い窓などが
ついています。この時代、カタルーニャはまだ、
スペインの他の地域から独立していました。そして、ガウディは、多くのカタルーニャ人同様、
この状態が続くことを願っていたでしょう。
この邸の名前、「ベリェスグアル(美しい眺め)」
は、そこから見えるバルセロナの素晴らしい眺めから取られました。


ベリェスグアルの塔

この建物はカタルーニャの最後の王が住んで
いた住居の廃墟の上に建てられています。
ガウディは昔の様子を残したかったのでしょう。
しかし、よく見ると塔のてっぺんには少し変わった形の十字架が掲げられています。ここにも、
ガウディならではの少しウィットに富んだような
独特の建築様式が見られます。

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