
ただの40歳未経験ライターが30連敗の壁にぶち当たる
提案さえ通れば、ライターになれる?
40歳、転職ばかりの人生。
「この先、簡単に転職できない年齢になってきたな……」
将来、会社に頼らず稼ぐ力をつけたいと考えていたとき、ライターの仕事を知った。初期コストが低い。というメリットにも惹かれ、迷わず挑戦してみた。
未経験だけど、文章なら何とか書けそうだ。
僕は「仕事さえもらえればやれるはず」と、甘い考えを持っていた。
さっそく、有名なクラウドソーシングとSNSで仕事を探し始めた。
「未経験OK」
「初心者OK」
そんな案件に片っ端から応募したのを覚えている。
「よろしくお願いします!」の入力と同時に送信ボタンを押す。
返信が来ていないのに、期待をふくらませていた。今考えると、何も知らないって怖いなって思う。
応募30件、通過ゼロ
最初の提案から数日。
「誠に残念ながら……」次々に断りメールが送られてきた。ため息がとまらない。
何もおかしいことはないのに、このときは気づけなかった。
「どうして全部ダメなんだ!?」
「未経験だから?」
なぜ、1件も提案文が通らないのかわからなかった。仕事が取れなけらば何もはじまらない。
「俺の文章を見てもいないのに、どうしてダメなんだよ……」
このときは、本当にどうしていいのかわからなかった。
僕は、なぜ通らなかったのか、落としたクライアントに直接聞くようなことまでやっていた。クライアントからしたら「この時点で自分本位なんだよ」と思ったに違いない。
だけど、忙しい中でも返事をくれたクライアントもいた。
そこには、僕の提案文とは180度違う、衝撃的な内容が書かれていた。
はじめて提案文が通った日
提案文の書き方を学び「提案文ってこうやって書くのか」と、まさに目からうろこが落ちた状態。
今までの提案文が、クライアントにとって魅力的じゃないことが一目でわかった。改善できれば、書かせてくれるクライアントがいるはずと確信が持てた。
調べた情報を自分なりに書き出した。
自己紹介は簡潔に書く
クライアントのニーズを理解する
自分ができることを明確に伝える
募集条件に合うポートフォリオを用意する
募集からスピーディーな提案をする
そして、新しい提案文で再チャレンジを試みる。
すると…
「一度、面談でお話しませんか」
はじめて、提案文が通った。
僕はこの思いを誰かに伝えようとしたけど、誰もいなかった。
営業は「提案文が9割」
その後も、クライアントにニーズに合わせて提案文を改善し続けた。
この経験から、いくら実績があろうが、文章力に長けていようが提案文が通らないと何もはじまらないことを学んだ。
また一歩、仕事が途切れないライターに近づいた。
最初は、100%沈没船だったが、改善する力があれば未来は変わる。
大丈夫!40歳からのライターでも、必ず道は開ける。
僕は、素晴らしい体験をさせてもらいながら成長しているのかもしれない。