「こんなふうに、暮らしと人を書いてきた」を読んでいる②
取材対象者は、インタビュー・取材を受ける際、少なからず自分の中でインタビュアーのイメージを作っているという。
大平一枝さんも何度かイメージしていた印象との違いに、驚かれたことがあるようだ。むしろ、がっかり?されたと表現している(笑)。
取材相手は人間なので、勝手に想像してしまうのはしかたない。こちらで想像を強制することはできないので。
とはいえ、インタビュー慣れしていない方の場合、相手の想像を超えた印象がポジティブな空気になるときもあるみたいで、そんなとき「たなぼた的でラッキー」とでも思っているくらいが丁度いいのかも。
ただ、一般人やまだインタビューに慣れていない方は、硬い空気のなかではうまく話せないし、本音もいいづらい。だから最初の入りはとても重要だと大平さんは語っている。
僕も同じようなインタビューをやるときには『元気よく、大きな声で』を心がけようと思う。そして裸になる。
裸になると言っても本当に服を脱ぐのではなく、心を包み隠さずにいる状態を作るということ(笑)そうしなければ、相手も「この人なら本音を語ってもいいかなー」と思ってくれないだろう。
なるべくリラックス環境を作り、肩の力を抜いて何でも話してもらえるようなインタビュー術を身につけたい。
目指すところは、本書のP.22にも書かれている『取材なんだか、昼下がりのおしゃべりだかわからない瞬間』である(笑)。