戦いではなく、対話が求められている【本の感想】ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から
新聞記者の筆者が米国駐留時代におこなった様々の取材を通じて見えてきた「科学がなぜ受け入れらないか」をテーマにしたルポタージュ。
「科学を受け入れていってもらうためには、科学の正しさを主張することではなく、相手に歩み寄って理解しようとするコミュニケーションが必要なのではないか?」
ざっくりいうと、これが筆者が見聞きしてきた現場から導き出された知見である。
これは非常に重要なことだ。
今日の世界が、科学の恩恵なしには成立していないことは、明らかなる真実である。ゆえに、科学を理