ディレサポ(ディレクションサポート)やってみた件
こんにちは。助田です。
あなたを待ちわびるくらい、急に寒くなってきたましたね。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
自分の方は相変わらずではありますが、己の感覚を錆びさせてはならん!と、少しづつでも新しいチャレンジを続けております。
その中でも数年前からちょいちょい小出しにしてた「ディレサポ(ディレクションサポート)」ですが、実施する機会があったので、もう自分でやっちゃえってことで、案件を通じて体験をしてみました。
ディレサポとはディレクションサポートの略称。とにかく幅が広いディレクション業務を分業化して、バックアップ、フォローアップ業務を専門に行うポジションって作れんかね?という仮説のもと、SA@ディレサポといろいろ試行錯誤や議論してきた経緯があります。
以前にはこんな記事もポストしてみました。2017年くらいのときにはディレ事務〜とかって言ってましたね。
僕が今後やりたいことの一つにディレサポのサービス化があります。
今個人でやっている顧問業もWebディレクターのキャリア講座も、採用支援のプロジェクトも全部ディレサポにインクルードできてしまうかもしれません。
期待できそうなディレサポの提供価値としては
・Webディレクターの業務負担軽減(業務の切り分け、本来業務への集中)
・制作チームの最適化(業務標準化、教育コスト負担、リソース精査)
・事務系人材のキャリアアップ(派遣会社と手を組んだりとか)
仮説とは検証しないと意味がない。
ということで、今回はディレサポを実際にやってみたということで、ディレサポマン視点を忘れないうちに記事化しておこうかと思います。
今回の案件アウトライン
案件でやるべきこと
・ティザからのLPを作ること
・広告を回すこと
・設定されたKPIを達成すること
制約事項
・制作期間の余白ゼロ・・(てかマイナスに食い込んでおる)
・予算も限られた範囲
・納期は日時まで決まっているズラせない
★与件の整理
初回のヒアリングの際には、とにかく今決まっていること/決まっていないことの分別確認をクライアントに行う。
その上で最初に内部で切り分ける。
・今すぐにでもやらなければいけないこと
・今すぐじゃなくてもいずれやらなければいけないこと
・上記以外
A)制作開始前
今回は制作時間があまりにもなかったため、コミュニケーションコストを最大限減らすべく、業務に必要なディレクション、デザイン、コーディングは1人で対応できるA氏をアサイン。(ディレサポマン付き。)
★適切な人材のアサイン
業務分担として制作と広告で2経路に分けて、それぞれで窓口をおいて、制作と広告の関与する部分をひたすらすりあわせ調整。
★役割の切り分け、プライオリティ付け
今すぐにでもやらなければいけないことは、ドメイン取得、サーバー設定、SSL設定、FTPアカウント取得、Google Analyticsアカウント準備、コミュニケーションツール選定と、ぶっちゃけ発注前だったけど一通り準備を行う。
加えて今回はティザから本番の切り替え作業もあったため、すぐにWordPressをインストールして、A氏とティザからWordPressに切り替える設定などすりあわせして環境設定を発注前に終える。
さらに制作チーム用のGoogleドライブ準備、内部共有用、外部共有用、制作関連データ用、広告用に切り分けそれぞれ権限設定し、チームに共有を行った。
★制作環境構築
※ちなみにA氏はデザインを発注前にある程度組んでくれてて、案件化しなかったとしても請求せんからええよ、と女子でありながら男前の対応をしてくれて、女の子みたいに男泣きした。
B)制作開始直後
制作の対応範疇を大きく3つに分類
1)レイアウト
2)修正前提のテキスト、画像
3)クライアントが更新する部分
★対応範疇の整理と切り分け
1)レイアウト
制作期間の余白なし&ディレクション、デザイン、コーディングを1人で対応するA氏。もちろんこまかくワイヤー引いてる時間もなかったので、デザインパターンは既存サイトのトンマナに沿って、XDでレイアウトを合意。キービジュアルは3案ほど出して合意。
とにかく2)までを終えないと広告が回せないのでSlackで確認しながらの急げ作業。この辺からA氏がSlackの窓口になるようスライドして後方支援。
★ディレクターのコミュニケーションサポート
2)修正前提のテキスト、画像
ここは提供素材で欲しかったテキスト、画像もほぼ存在しなかったため、修正前提で「たたき画像」をAに配置してもらい、自分はひたすら「たたきテキスト」を埋め込んでいく担当を拝命。
お、A氏は良き対応しやがるじゃねーかー、くそー、おれも負けねーぞ、みたいなノリであくまで楽しんで実施できるような雰囲気を心がける。
★ライティング担当
★楽しげな雰囲気を醸し出す担当
3)クライアントが更新する部分
特に問い合わせフォーム(Googleフォーム)とコンテンツの詳細に関しては、クライアントにお任せる調整を行った。A氏がデザインからコーディングの作業をしてる間に、問い合わせフォームの項目をクライアントとすり合わせて、フォームのURLを回収しA氏に展開。
★問い合わせフォームの項目調整
C)制作中盤
コミュニケーション量が増えてきたので、主に課題の整理を行う。
1)Slack対応の精査
2)課題管理&ガント
3)デバッグ&フィードバック
★コミュニケーション齟齬なきよう環境設定
1)Slack対応の精査
中盤に差し掛かるとSlackのやりとりも増えてきていて、1人だと解釈を誤ってしまう、要望を取りこぼしてしまうリスクもあったので、対応状況を見ながらA氏の相談を聞く形で、これってこういう解釈じゃね?クライアントにはこう聞いてみたらいんじゃね?みたいな壁打ちも担当。
★ディレクターの疑問解消すべく壁打ち
2)課題管理
要望、修正が増えてきたので、A氏とチームが混乱しないように、抜け漏れロスを最大限防げるようにと、課題管理を最もシンプルな形で実施。ここは心配以上に膨れなかったので、結果オーライであった。よかった。
★抜け漏れ防止課題管理
3)デバッグ&フィードバック
ここに関しては完全にデバッグマン。仕様確認して、(ほぼなかったけど)修正されていない点などA氏とすりあわせ。ここでもテキストがない箇所があったので、たたきテキストをひたすらライティングマン。
★デバック
D)制作終盤
制作案件終盤はぶっちゃけそこまでやることもなく、広告チームとの調整と状況をウォッチすることになる。
1)広告チームとの調整
2)インセンティブの見せ方調整
★しばし静観
1)広告チームとの調整
主にAD用のバナー作成(A氏とは別担当)も広告チーム主導で進めてくれたので、A氏とディレサポマンは特に出番なし。
★もうしばし静観
2)インセンティブの見せ方調整
広告チームからインセンティブの見せ方をもっとわかりやすくしたいというデザイン面での要望があり、A氏と共に要件をまとめてクライアントにネゴ。合意が取れたら対応みたいな流れ。
★イレギュラー対応時、認識すりあわせの場をつくーる
E)無事完成
という流れで、無事に【ティザ→LP本番UP→広告ぶんまわし→想定シミュレーション以上の数値出し】みたいな感じで、全般良き流れで終わることができました。
改めてディレサポをイメージして、ディレサポマンが行ったタスクですが、いかがだったでしょうか? ※A氏からは、お前いい経験持ってんじゃん。やりやすかったじゃん。的なお褒めのお言葉をいただきました。
★与件の整理
★適切な人材のアサイン
★役割の切り分け、プライオリティ付け
★制作環境構築
★対応範疇の整理と切り分け
★ディレクターのコミュニケーションサポート
★ライティング担当
★楽しげな雰囲気を醸し出す担当
★問い合わせフォームの項目調整
★コミュニケーション齟齬なきよう環境設定
★ディレクターの疑問解消すべく壁打ち
★抜け漏れ防止課題管理
★デバック
★イレギュラー対応時、認識すりあわせの場をつくーる
この貴重な体験を基にサービス化できるかどうか含めて、また更に練っていきたいと思ってますので、興味ある方はぜひ絡んでいただけますと幸いです。
あ、SAに報告しないと。これを肴に一杯やらないと(´ー`)y-~~
待ってろ今から本気出す。