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談志 最後の落語論を読んで。
どうもマサキングです。
昔から落語にずっと興味があって
いつか生の舞台で見てみたいと思っていました。
まだいけてないですが能とか日本の伝統芸能にもちょっと惹かれますね。
興味はあるけど別にYoutubeで動画を見たりとかまではしない感じでした。
キッカケって自分から掴むときと向こうからやってきてくれる時とありますよね。
僕が初めてちゃんとした舞台で落語を見るキッカケをくれたのは同じ職場のいつに凄くよくしてくれるパートさんでした。
たまたまチケットが手に入ったので誘っていただき勿論行くと即答!
天神橋筋商店街にある【繁盛亭】という所へ寄席を見に行きました。
この話は別で詳しく話すとして今回はそれがきっかけで購入した
『談志 最後の落語論』
についての書評です( ゚Д゚)
まずはファンの方に怒られるかもしれませんが立川談志の事一切知らず
表紙の感じから直感で買いました。
いきなりのっけから「落語とは、人間の業の肯定である」から分が始まり
あれ?って感じでした💦
だって落語ってもっと楽しくばかばかしくみたいなイメージを持っていたが
この本に出会い、立川談志の考え方に触れてみると随分考え方が変わりました。
本の中によく落語の一部が引用されてて談志師匠がそれについて解説を入れる
もうそこを読んでるだけでなんか寄席の雰囲気がイメージになって頭に浮かんできて楽しい。
自分の事をキチガイだというけどとんでもない!
そんなことは皆さんも百も承知でしょうけど、僕が素直に感じたのは
この人は頭の良し悪しでは無くて人間的に賢いんだなーと。
自身が戦後の苦しい時代を乗り越えてきたからなのか
世間を見る視野が広くてそこで起きる様々な事象に自分の価値観で表現できる人というか。
人間の本性について語った後にだした結論には思わず同感した。
自分が結構いい加減な人間だからかもしれませんがこれがその文章
「その時々の出たとこ勝負のいい加減、
これが人間の本性というものなのだ。」
なんか凄く心にしっくりはまった言葉。
談志さん、こんな感じだから常識を凄く嫌う。
常識通りの型にハマり切ってそのまま大人になってしまい、考え方まで凝り固まってしまうとなかなかほぐれない。
全てを疑って逆らってきたからこそ本当に嫌いなんだろう。
でもどんなに自分を抑えて常識人として生きてる人の中にも自我がある。
その中には勿論人には言えない狂気も隠れてて、
そんな黒いドロドロしたものを真っ向から受け止めて肯定してくれるもの
落語だということ。
余談ですがこの本の中で個人的に圧倒的狂気、熱量、清々しい疾走感、
そして笑いを提供してくれたのが一龍斎貞丈という人が余興で喋ったものを
談志師匠が真似て創った「エロ講談」
これは半端ではない衝撃を受けました。
一瞬中学生の時の少年の心を取り戻せたほどです(・´з`・)
73歳の人が考えるないようではないですね。
よくあるエロではなく文学的?ですのでもし興味が出た方も
ご安心くださいね(^^)
なんだかよく分からない終わり方ですがこの辺でお終いにしておきます
最後までお読みいただきありがとうございました!!