【スペースデブリ】宇宙ゴミ問題
こんにちは。アクセスありがとうございます。
みなさんは、スペースデブリを知っていますか?スペースデブリとは、地球上の周りに飛び交っている人工衛星やロケットの破片のことを指しています。
はじめに
2000年代にSpaceX社やBlue Origine社が宇宙業界に参入をしたことを皮切りに多くの民間企業が宇宙開発に参入し、宇宙開発の黎明期を迎えることとなりました。この様に宇宙開発が加速するにつれ、年々宇宙ゴミが増加していってます。
宇宙ゴミの危険性
現在地上から追跡されている10cm以下の小さなものを含めると推定5兆8000億個のデブリが地球の周囲を飛び回っています。
なぜこんなに多いのでしょうか?
役割が終わった又は、故障した衛星やロケットなどの宇宙機は、宇宙空間に放置されたままとなります。さらに、そのゴミは、秒速7km以上と非常に高速で動いています。超高速で動くゴミと高速で動くゴミが衝突すると、さらに新しく増えていきます(ケスラ・シンドローム)。
このように増えていったスペースデブリは、今現在稼働している人工衛星や宇宙ステーションに衝突する可能性が高まります。今までにも数度スペースデブリと人工衛星との衝突事故が起きています。人工衛星とは、気象を観測するためのものやGPSなどの位置測量など多くの人にとって必要なもので、故障すると私たちに甚大な損失を生みます。
また近年では、スペインやミャンマーなど多くの地域にスペースデブリの落下事故も報告されています。確率はとても低いですが、住宅地など生活圏に落ちると生命の危機もあります。
スペースデブリに対する今後の取り組み
今、デブリ対策に関して国際的なルールが採択されています。技術面では、各国で民間が協力する形でデブリの能動的除去に関する技術開発と実証が進みはじめています。除去の方法は様々なものが検討・提案されていますが、現状これといった確立された手法はまだ無いのです。
今考えられている除去方法は、衛星を飛ばし、ロボットアームや磁石、網などでデブリを掴み大気圏に再突入させ燃え尽きさせたり、ターゲットの場所に落としたりすることが考えられます。
その他にデブリまで接近せずに遠隔から高強度レーザーを用いてデブリを撃ち落とすといったものも研究されています。
デブリ除去をビジネスとして成立させていくには、除去技術の確立や国際的な法制度やルールの整備が必要です。しかし、まだ技術的にまだ確立されていないので、非宇宙系企業が貢献できるビジネスチャンスがあります。最近では、衛星開発に関する情報のオープン化が進んでおり、非宇宙系企業の参入ハードルが低くなりつつあります。
今後、宇宙開発が急速に進み、スペースデブリの除去が必ず必要になってきます。スペースデブリ除去ビジネスは、技術的にも、国際ルール・法整備にも課題が多いですが、ニーズが増え、さらに同分野のリーダー企業になる可能性があったりと、長期的な目で見るとかなりの利益を得るかもしれません。人類の持続的可能な宇宙開発のために誰がどのようにスペースデブリ問題に解決をするのかが注目されます。