【GAFA】Facebookの強さと未来
こんにちは。アクセスありがとうございます。
期間が開きましたが、今回は、Facebookがどんな企業で、なぜ強いのかを考察・研究していきます。
皆さんは、Facebookとはどんな企業であるかご存知でしょうか?「SNSの最大大手企業」と答える人が多いと思います。
これは、大正解です。しかし、これからSNSがどう進化するのかを知るためには、Facebookの動向を見ることが1番早いと思うので、ぜひ最後まで読んでくださるとありがたいです。
今回もこちらの本から引用させていただいています。
Facebookとは?
Facebookのアクティブ・ユーザーは、世界に23億人以上います。Facebook社が運営しているSNSは、「Facebook」以外に、写真投稿のSNS「Instagram」、メッセージアプリ「メッセンジャー」「ワッツアップ」そして、VR(仮想現実)ヘッドセットなどを手にかける「オキュラス」が基幹としてあります。
「Instagram」は、2012年に10億ドルで買収し、「ワッツアップ」は、日本では知られていないですが、2014年に218億ドルで買収しました。「ワッツアップ」は、日本、中国、北米やオーストラリアを除く多くの世界各国でトップシェアを誇っています。日本では、「LINE」、北米およびオーストラリアは「Facebook メッセンジャー」、中国では「We Chat」がシェアを持っています。
「オキュラス」は、2014年に20億ドルで買収した企業です。VR・ARの技術に強みがあり、「現実では不可能な架空の体験を提供する」ことをミッションとしています。
ここまで、Facebookのサービスを記載してきましたが、Facebookは何で儲けている企業なのかを見ていきましょう。
「人と人がつながるためのプラットフォームを提供し、より多くの人々のデータをプラットフォーム上に集めてデータを収集し、最適化した広告で稼ぐ企業」
Facebook、Instagram、メッセンジャー、ありとあらゆるサービスは、全て人と人をつなげ、膨大なデータを収集し、より効果的な広告を可能にすることでマーケティング・プラットフォームとして圧倒的な地位を築いてきました。Facebookの強みは、自社の媒体にとどまらず広告を配信できるところです。「オーディエンス・ネットワーク」というFacebookのサービスを利用すると、同社が提供するアプリに広告を配信できるのです。
つまり、莫大なデータを集め、それをAIで活用・分析して、データに基づいてあらゆる媒体で最適化された広告を表示する。
この稼ぎ方は、「GAFA・BATH」の根本を担っていると言っても過言ではありません。
Facebookの戦略
Facebookは、従来「making the world more open and connected(世界をよりオープンにし、繋げる)」というミッションを掲げていましたが、2017年にミッションを変更し「give people the power to build community and bring the world closer together(人々にコミュニティーを構築する力を提供し、世界のつながりを密にする)」としています。
この変更に対して、マーク・ザッカーバーグは、「人と人を繋げることで世界は良くなると思っていたが世界は分断されたままである」
これをさらに進化させて、「ただ繋げるのではなく、人と人がより身近になるような世界を実現することに注目する必要があります。」とコメントしています。
Facebookの機能には、検索対象となり投稿が誰でも見れる「公開グループ」と検索対象外となり、メンバー以外には投稿が非公開になる「非公開グループ/秘密のグループ」があり『世界のつながりを密』にしています。
「Instagram」のストーリーズ機能にも「フォロワーに見せるストーリー」と「親しい友達に設定している人だけに見せるストーリー」があります。
Facebookのグループに関して注目したいのは、機能強化の一環としてサブスクリプション(定期購入)サービスを提供しています。これによって、グループの管理人はメンバーに対して定額課金して有料のコンテンツを提供できるようになっています。つまり、「コミュニティーを構築する力を提供」することに加え、広告料収入以外の収入源を増やすことができるのです。
サブスクリプションは、継続した安定的な収益が得られるビジネスモデルとして注目されています。その本質は、そのサービスを提供する側とサービスを提供を受けるメンバーとの間での親密な関係性構築であるということです。
今の世界情勢を見るとアメリカ、イギリスなどの自国第一主義は、「世界に対して『閉じる』」という選択をしており、GAFAなどのグローバル企業は、国境を超え、産業間の垣根を越え、ネットとリアルの境界を越えて人々を繋げており、「世界に対して『開いていく』」ことで、ある面では国家を超える影響力を持つまで成長していっています。
Facebookの売り上げのうち広告料が占める割合は、2016年は97.27%、2017年は98.25%で、将来的にはサブスクリプションやVR・ARが収益の柱の一つに育つ可能性があるが、「ほぼ全て広告収入によって成り立っている会社」と理解しても良いでしょう。
【考察】Facebookの今後の可能性
これ以降は、私の自己見解を述べていきますので、素人の大学生の自己見解に興味のある方は、読んでみてください。
先ほども述べてきましたが、「SNSのクローズド化」の流行がさらなる加速を進めてくると思います。例えば、オンラインサロンのような密接したコミュニティーのデジタル空間が台頭してきています。
昨今のSNSの誹謗中傷が話題となっていますが、なぜ誹謗中傷が起こるのかを考えるとルール(ネットリテラシー)を分かっていない人がいるからである。もちろん当人が悪いという側面もありますが。
ルール無用の人を排除するために有名人は、個々の閉じられて空間にシフトするのではないかと思います。これによって、細分化されたコミュニティーが生まれるのではないかと感じます。
さらに、VR・ARの「サイバー空間×リアル空間」としての第3のプラットフォームを制するのではないかと感じます。Facebookは、最近VRサービス「Facebook Horizon」を発表しました。VRアバターを使用して、仮想空間で他者と空間を共有できる新しいVRサービスのSNSが誕生します。おそらく、ここでも細分化された空間(クローズド化)が生まれるでしょう。
自分が支援・好きな人だけと繋がるクローズド空間が今後のSNSのトレンド化になる事はすぐそこにきています。そこには、「SNS疲れ(いいねなどの高評価を目的とした投稿ばかりすること)」や「誹謗中傷」が存在せず、自由気ままにそのコミュニティーのルールを守りさえすれば、自分が選んだ居心地の良い空間があるのです。