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日本とは違う!?雑貨屋「TIGER」。コペンハーゲンでは、市民の日常をささやかに支える存在でした。
少しずつ読者の方が増えてきて、嬉しい限りです。皆さん、ありがとうございます。この数年に訪ねたドバイやアブダビ、ポートランドも最高だったのですが、今回のコペンハーゲンは本当に素敵だったので、その楽しさが少しでも伝われば嬉しい限りです。
では、今回のレポはちょっとさかのぼって、旅の初日&2日目(2016/1/14-15)。
成田からコペンハーゲンは、成田12時30分発で11時間ほどのフライト。スカンジナビア航空の直行便は、睡眠とPC仕事、映画視聴であっという間でした。機内食で出る噂の暖められたパンも美味しかったです。(因みに直行便往復で、8万円くらいから。)現地時間で16時過ぎにコペンハーゲンへ到着。
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北欧最大の空港ですが、これまた非常にコンパクトで、出たらすぐに交通機関にアクセスできます。荷物が多いのでタクシーで、Airbnbの滞在先がある中心部から北に3キロほどのTrianglenへ。
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とにかく流れる車窓から目に飛び込んでくるすべての明かりが奇麗。集合住宅からオフィス、上の写真は銀行の建物なんですが、こんなところもカーテン無しでオープンに。さらに写真をよ〜く見て! グランドレベルからのビューに合わせたかのように印象的な照明を付けてるんですよ。街灯の明るさが控えめになっていることもあって、より建物から漏れる明かりが際立ってる。
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なんとか無事にジェスパーさん家に到着し、お土産渡しつつ、しばし周辺の情報を教えてもらってから、まちへ出動。まずは腹ごしらえということで、数店物色した上で入ったのは「Østerbros originale burgerrestaurant」というハンバーグ屋さん。コペンハーゲンの最初の食事。それほど期待してなかったけど、ヤバ美味しかった。この国、食に関しても「もしや!?」と期待させたのでした。金曜日の夜でしたが、カップルから家族連れまで、店内は本当に賑わっていて、どのテーブルも心から会話を楽しんでいる。それだけで印象的な光景でした。
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食後は周辺をぶらり。自転車が主要な交通になっているだけあって、まちに自転車屋さんが多い、かつおしゃれ。ほら、二階のお家もオープンですね。普通に生活が覗き込めてしまう。
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そして、スーパーでフルーツやチーズ、パンなどの朝食を買い出し。スーパーの前は、自動車が止められるところが、そこだけ自転車専用になっています。
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明けて、コペンハーゲンで迎えるはじめての朝。さて、本格的にどこへ行くかなと作戦を立てて。
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さぁ、これからコペンハーゲンのまちだ!とTrianglenの大通りへ出て、歩きはじめようとしたら、目の前に雑貨屋「TIGER」が。えっ、こんなところに?
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出鼻をくじかれた感があったのですが、まぁ、まずは行ってみようと信号を渡る。しかし、建物に対するお店のなじみ具合がすごい。ずっとそこにあったかのような「TIGER」。
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さっそく中に入ってみますが、店のつくりも雰囲気も置いてあるモノも、日本にあるものとほとんどが同じ。これは別に見るものないかなぁと思いつつ、ぐるぐる回りつつ、観察していると、少しずつ違いがわかってきました。
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まずコレ! こんなにも多くの種類の香辛料が売られているんです。食卓に関わる商品は多いけど、香辛料まで!?と意外でした。料理好きとしてはたくさん買いたかったけど、全てがデンマーク語表記だということに気付き断念。しかしこの充実っぷりには、雑貨だけではなく食生活全体の文化をも支えようという気概すら感じます。
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さらに、オープン直後のお客たちを観察していると、あることに気付きました。ジョギング帰りの若い女性から、街のおじさんやおばさんまで、まさに地元の人たちが、ごくごく普通に来るんです。そう、日本で言うとまさにコンビニに立ち寄るような感じで。たとえば、どこのまちにでもいるような、少し格好もだらしない親父が、ペン1本買いたくなったから、買いにきたよと。それくらい市民の日常に雑貨屋「TIGER」は存在しているってことに驚きました。
調べてみたら、「TIGER」はそもそも1995年に「10クローネ均一ショップ」として誕生したそう。つまり、根っこは100円均一ショップ。それでも、ただ安いだけではなく、日常をハッピーさせる雑貨を本気で市民の生活の中にとけ込ませようと考えられていたわけです。
もちろんコペンハーゲンの中心部にも「TIGER」はあって、日本の店舗のように多くの人で賑わっていました。けど、少しはずれたまちにも、こうしてささやかに在る。このコペンハーゲンという国は、一体何なんだろうか? こうして「TIGER」から、コペンハーゲンのまちあるきがはじまりました。
大西正紀(mosaki)
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