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”おばちゃん活動”のススメ

36歳になりますが、私は結婚もしておらず、こどももいません。けれど、3歳になる甥っ子や、友達のこどもたちを生まれたての頃から抱っこし、成長を一緒に喜び、泣き、笑いさせてもらってることをとても幸せだと思っています。

その一方で、自分のこどもでなければこどもについて語ってはいけないというような窮屈さを、子なしの立場ではひしひしと感じることがあります。そりゃお父さんとお母さんのような苦労は体験していない。やってることは超うわべだけのこどもとの関わりです。

それでも私は思うのです。積極的におばちゃんやってこ!と。なんでそんなふうに思うようになったのかを、ここに書き記していきたいと思います。

地獄のような幼少期を乗り越えるために
幼少期の傷はハラスメントの根源
では実際に、何をする?

地獄のような幼少期を乗り越えるために

今でこそおばちゃんを満喫している私ですが、ほんの3年くらい前、甥っ子が生まれたころはこどもの顔をみるのも嫌でした。

それは、自分のこどもの頃に家庭内にあったいろんな不条理の中で、自分の幼少期が地獄に思えていたこと。目の前で大切に大切にされている甥っ子を見て、自分の中にあった寂しさと向き合わざるを得なくなったからです。

もっと大事にされたかった。
話を聞いてもらいたかった。
ちゃんと受け止めてほしかった。

そんな思いを、「なんだ。私はそう思っていたのか。」というふうにシンプルに受け止めること。本当は見たくもなかった小さかった自分の声を掘り返して、丁寧に受け止めて行く作業を、甥っ子という存在が私に課しました。そして、私は吐きそうになりながら、それを続けていきました。

ある時点で、甥っ子だけでなく世の中の「こども」が全般にどんどんかわいくて、愛しくてしかたのない存在に思えるようになっている自分に気付きました。

それはきっと、自分のなかにいるちいさなこどもの存在を認め、言いたいことをまるっと受け止め、愛でるという、私が本来親にしてほしいと思っていたことが、ある程度必要なレベルで達成できた証のように思えました。

それはつまり、自分自身の命を祝福できるようになったということ。
だから、小さな命の誕生を祝福できるようになったということ。

それはありていに言えば、「自分を大切にする」ことができるようになったからなのだと、今振り返って感じています。

幼少期の傷はハラスメントの根源

世にあふれているハラスメント。振り返ると、その根源もやっぱり、幼少期にあるということが少なくないのではないかと私は感じています。

なぜかというと、自分の命を祝福し、相手の命の尊厳も認められる人は、相手を貶めるようなことをする必要がないからです。自分が満たされていれば、相手に手を貸そうとするようになる。相手に訪れた幸せは一緒に喜べる。

世の中には、まだまだ自分自身の命を祝福できなくて、まわりの命の尊厳を尊べない状況がたくさんある。いじめとか、パワハラとか、セクハラとか、モラハラとか、とにかく相手の存在を尊重できない事象の数々です。

いじめてしまう人の行動そのものを一定期間制限したところで、根本的な解決にはならない。満たされない気持ちが埋まらないことには、その渇きが感じられたときにはまた、暴力や暴言として身体の外に飛び出すはずだからです。

そのためには、人々が本来持っている資質をのびのびと発揮できる社会が必要。そして、その中で人生をスタートするこどもたちがまずのびのびあれることが、結果的に暴力のない世の中を作る早道だと思っています。

そんな、本当に草の根の活動として、身近にいるこどもたちを愛する。お母さんたちにできる範囲で手を貸す。一緒に成長を喜ぶ。そんなちいさなちいさなおばちゃん活動はとても重要だと思っています。ひとりができることには限界があるけど、10人のおばちゃんが集まればそのエネルギーは単純に10倍になるからです。

では実際に、なにをする?

ではそのおばちゃん活動。実際に何をするのかという話です。

私は基本的に、こどもたちを愛おしいと思っているだけでもいいように思っています。余裕があれば、「かわいいね」、「いい子だね」と声に出してみるだけでも。

これ以上のレベルに手を出すときには、パパやママに普段のこどもたちの好き嫌いや、できること、できないことを聞くことは絶対。私たちの役割はあくまでおばちゃん。よそ者としてその子たちをかわいいと思っている存在だからです。

そんな中、これは役に立つんだなと思った役割は、ママやパパがトイレに行っている間、遊んで待っていられる仲良しになること。友達がこどもを持つまで、トイレに後追いしていく子がいてゆっくり用を足せない事態が起こるなんて思ってもみませんでした。その5分程度、一緒に楽しく遊んで待っていられる存在になること。そこまでくるとなかなか役に立っているおばちゃんの域に入っていると思うのです。自分も楽しいし、パパやママも助かる。これは明らかにwin-winの関係です!

なによりも自分自身が理屈ではなく、愛情ドリブンでいられるということはとても清々しく、ストレスフリーです。こんなエネルギーが社会の多くを占めていくことになれば、お互いにその命を尊重できる、素晴らしい社会が育っていくのではないか。論理はかなり雑駁ですが、私はそう思っています。

そろそろお産の話も聞いていきたいです▼

パワポ資料も作ります▼


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ほえーるけいこ
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