宇治川音楽祭に出た
タイトルの通り。
去年は出演予定だったが雨で中止になった。
たった10分で健ちゃんの傘がパクられるっていう、面白すぎるエピソードと、前回書いたようにLouie Louieにて素敵な出会いを果たした。
今年こそはと願うが雨。
おかしいな。僕は晴れ男やのに。
もう晴れてると思い込むことにした。
宇治川音楽祭自体、特に交流があったわけでもなく、昨年ポスターを見てその存在を知った。
新開地音楽祭は昔周辺に住んでいたこともあり、なんなら交流もあるので知っていた。
新開地音楽祭会場にもなっているライブバーの店長に「県外からの応募にしたら受かるよ!」と言われ、USJの住所を書いたせいで合否の通知が来なかった。
ターザン山下をステージに上げたかったが、まあいいや。
それで何故、宇治川音楽祭かって?
ホコ天に憧れがあったからだ。
80sを愛するものとして、やっぱりホコ天バンドってものを経験しておかないとな。
datkidsの音楽性からもわかるように、古臭いロックンロールが大好きで、且つ歌謡曲のようなメロディーでターゲットの層が完全に「その時代」を生きた人だった。
当時のバンドに倣って、初めて出す音源はカセットテープで、光ディスクなんてものは二の次だった。
出演時間は定刻より30分程度遅れていた。
実行委員からは「巻きで巻きで」と急かされ、「うっせえなあ」と思ったが、かっこいいロックバンドってのは他人のケツでも拭いてやるもんだ。
音なんて鳴りゃいいくらいにリハーサルでのセッションをそこそこに済まし、MCの女性が僕らの紹介文を読み始めた。
「押してるみたいなんでいいっすよ。始めます。」と言って、datkidsのステージは始まった。
まあ僕自身せっかちで、紹介文を読む時間があるなら煙草を吸いに行きたかったからってだけなんだけど。
普段とは違い「野外でこそ面白いんじゃない?」とパジャマ姿でステージに出たことが仇となり、腕に書いたセットリストが2曲目までしか見えなかったので、早々に服を脱ぐ始末。
全曲鬼ver.かと思うほど走り抜け、バンドの紹介を省いたことが功を奏し、10分以上イベントに貢献した。
これを機に音源を聴いてくれた人、驚くだろうな。
ライブってのはそういうのが面白くて、僕らの前に出ていたONOSPUGENLOVEのボーカルさんが、12月のカントリー調になるところで踊っていたのが素敵だった。
ヘンテコな踊りを見せたり気を衒う表現が多い僕だが、案外ステージでは冷静でノッてくれている人などはよく見ている。
カニコーセンさん、JUNGLE BOO ムーチョさん、あとdatkidsの元ギターも観に来ていた。
ムーチョさんに「尖ってた」と言われ複雑な心境になったが、擦られ続けるティッシュ配り伝説のパンクスからのお言葉は有り難く頂戴した。
僕自身そんな気はなく、尖る気があればステージで煙草を体に押し付けたり刃物で切り刻んだりしていたと思う。
特段躊躇いはないが求められていない上にdatkidsらしくないので控えている。
リリ・シャロンのドラムには「いつもより振り付けが少なかった」と言われたが、ダンスで出演していた中学生には褒められたのでやはりdatkidsの振付師はこれからも名乗っていこうと思えた。
(けして踊りを褒められたわけではないが)
あれだけハシって踊る方が難しい。
そもそもこいつが酔っ払いに暴行を受けたから、喧嘩になりかけたってMCで言ったんだけどな。
まあ、ハプニングこそ祭の醍醐味だ。
来年も呼ばれる自信は全くないが、見事「ホコ天バンド」となったdatkids。
12月16日までライブは決まっていない。
11月26日と12月15日には、僕以外のメンバーを総入れ替えした "datkids (Belle Epoque)"としての出演は決まっている。
僕が企画するイベントだ。
11月26日にはJUNGLE BOOもリリ・シャロンも出る。
これについては、また詳しく書こうと思う。
だからこそこのタイミングで音源を聴いて、ホコ天ライブとの違いを見つけてくれると嬉しい。
令和を古いスタイルで生きて、新たなロックンロールを追い求め続けたい。
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