見出し画像

012 リクエストをして変な人になる

これ以上何を失えば心は許されるの
どれほどの痛みならもう一度君に会える

【曲】One more time,One more chance【歌】山崎まさよし

012 リクエストをして変な人になる

NVCの特徴の一つに、「リクエスト」があります。
O 観察(observation)
F 感情(Feeling)
N ニーズ(Needs)
R リクエスト(Request)

ニーズを実現するために、リクエストをする・・という所までがセットです。(必ず必要というわけではないです)

例えば、私が、今ビールを飲んでいて・・・というのを題材にすると。

O 私はビールを飲んでいる。おつまみがなくなってしまった。
F 何かおつまみを欲している、心がとりこになっている。感情よりもっと強い衝動が湧き上がる。
N 「食べ物」と「リラックス」のニーズが生き生きと湧き上がる
R 自分自身に「なすの煮びたし」を作ることをリクエストする

とスムーズに進みます。
ところが、リクエストを、人にする時はぐっとハードルが上がります。
さっきの「ビールを飲んでいて・・・」をやってみましょう。

O 私はビールを飲んでいる。おつまみがなくなってしまった。
F 何かおつまみを欲している、心がとりこになっている。感情よりもっと強い衝動が湧き上がる。
N 「食べ物」と「リラックス」のニーズが生き生きと湧き上がる
R 奥さんに何かおつまみになるものがないか聞く・・・
 「おなかが空いててちょっと口さみしいので、何かおつまみになりそうなものを作ってもらえませんか?」

するとたいていの場合、撃沈することになります。
「何にもないわよ」と

NVCを学び始めた最初の頃は、OFNRを何とか日々の会話に持ち込もうと努力していて、この「リクエスト」で撃沈することが多かったです。

ニーズという謎の単語を述べてから、それに強引に紐づける形でリクエストをつくるから、変な会話になるんです。
ビールの・・・を、強引なOFNRにしてみます。

「私は、いま、食べ物とリラックスのニーズが生き生きしているので、あなたにぜひ、なにかおつまみになりそうなものを作ってほしいのです」

これ、普通の人が聴いたら「???」ってなりますよね。
今ならそう思うのですが、真剣に取り組んでいた当時はそうではありませんでした。

今一番多用しているリクエストは、「僕の話を聞いて、今思ってることがあれば教えて」とかですね
繋がりのリクエスト・・・・どんなことが伝わったか教えて欲しいなという感じ。
職場でも多用できます。
あ、もちろん「お前俺の話聞いてたのか?」的な感情がバックにあると「強要・脅迫」テイストになるから要注意ですけど。

マガジンはこちら


頂いたサポートは、学びを広げていくための活動資金として活用させていただきます。ありがとうございます!