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061 初心者の頃は感動できたのに
There is no path to peace. Peace is the path.
平和への道はない。平和こそが道なのだ。
061 初心者の頃は感動できたのに
NVCを学び始めて最初の頃に、まず知ったのは、OFNRでした。
ぎこちない手順で、カードを使って自分の感情とニーズにつながると、とても大きな感動が沸き上がってきました。
誘導してくださった講師に深い感謝が生まれ、NVCに恋に落ちるには十分すぎる素晴らしさでした。
その後、自分でOFNRに取り組んだり、誰かと練習したりと繰り返し体験することになりました。
けれど、なかなか、最初の時のような大きな感動はやってこないのです。
これは、NVCを分かち合う時にも経験します。
初心者の人がOFNRを体験すると、とても感動していることがあります。
その感動の渦は周囲にも広がり、私も心を打たれます。
ただ、ベテランの人から「OFNRでとても感動した」という話を聞くことは少なくなります。
私の場合も、一定の感動はあるけれど、「超感動」には、なかなか遭遇しなくなります。
この現象がなぜ起きるのか?
私の仮説では、
「はじめて自分の内面に光が当てる時に、大きな感動がうまれる。
慣れてくるにしたがって、自分の内面を見ることが日常になり感動は薄れる。
ただし、心の痛みや傷は徐々に癒されていく。
やがて自分の器がだんだんと大きくなり、より大きな傷や痛みを受け入れることができるようになる」
というものです。
命の流れが、私たちを導いていく。
最初の感動は、命が私たちへ、お誘いをしている合図なのかもしれません。
誘いに乗るもよし、保留するもよし、お断りするもよし。
何を選んでも大丈夫。
命には私たちへの深い深い愛があるだけなのだから。
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