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げっ歯類で多い歯の病気

近頃、エキゾチック動物(犬猫以外の愛玩動物)の診察が増えてきており、ウサギやハムスター、デグー、モルモット、鳥などが来院します。

モルモットやウサギなどのげっ歯類さんは歯が一生伸び続けますが、
通常は牧草を食べることで歯が自然に削れていきます。

しかし、不適切な飼料の給餌により歯が異常な方向へ伸び、嚙み合わせが悪くなることがあります。
これを『不整咬合』といいます。

異常な方向へ伸びた左上顎臼歯(チンチラ)

異常な方向へ伸びた歯は時に頬の粘膜を傷付け痛みの原因となり、食欲減少や過剰なよだれを引き起こします。

過剰なよだれ(モルモット)
https://images.app.goo.gl/rVDiJjXwrqj95WSM9から引用

過剰なよだれは皮膚炎などの原因になるので、異常に伸びた臼歯や切歯は矯正する必要があります。

当院では全身麻酔をかけて、専用の器具でお口を大きく開いて臼歯を切削していきます。

臼歯の処置前と後
赤矢印が伸びている臼歯

伸びている臼歯を削った後は食欲が回復し、よだれもなくなります。
写真のように尖っていると痛いですよね…。

ウサギやデグー、チンチラなどで食欲不振でよだれが多い場合には、
歯の病気を疑ってみてください。

今回は以上になります。
みなさんのお役に立てれば幸いです。

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