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北イタリアで手に入る食材で作ったおせち料理合計十三品+年越しごはんまとめ

あけましておめでとうございます。

この記事は、イタリアの北端トレントにいる留学生がお正月をおせちでお祝いするべく同県内で手に入る食材縛りでおせちを作ってみた記録です。

※記事内では詳細なレシピを記載してません。末尾に参考レシピをまとめた上で意識したポイントなどを列挙していく方式になってます(個人的な備忘録としての役割が強い)

おせち編

準備

トレント県には田舎の駄菓子屋のような小さな中国系スーパーがニ軒あるのみですが、もう少し都会の方に住んでる方はより多様な食材が手に入ると思います。例えば北イタリアではミラノのチャイナタウンに行けば多くの日本系食材を手に入れる事ができます。

今回使用した食材と入手先はまた後ほどまとめる予定です。冷凍レンコンと筍とこんにゃくと味醂は中国系スーパー、出汁粉末系は日本から持ってきました。

トレント産りんご酢とシチリア産レモンの紅白なます

大根の腑抜け感(水分含有量が多い?)はしっかり塩効かせたほうが美味しくなる気がします。りんご酢は酸味まろやかで甘味もあるので砂糖量を調整しながらシチリア産レモンで締めるところは〆ていくようなイメージです。

海老の旨煮/レンコンの炊いたん

冷凍食材を使った食品は水っぽくなりやすいと感じたので、海老は茹でるよりも下処理をした上でしっかり目に塩焼きする・レンコンは自然解凍した後で醤油を強めに煮込んだほうが良さそうでした。

金柑の甘露煮

残ったシロップをお湯で割って飲むと美味しかったです。下処理時に包丁を入れる際は深くいきすぎないように、よく切れるペティナイフなどでさっと処理をするくらいで良いと思います(深すぎると皮が剥けてくるし水っぽくなる気がする)

ラディッシュの浅漬け

数日間保存するならしっかり塩を振らないと衛生上良くないので気をつけてください。今回は日本から持参した昆布茶と少しの塩で味付けしましたが、塩+ほんだしなどでも美味しいと思います。

煮干しと胡桃の田作り風

蜂蜜によって照りがかなり増強された感があり焙煎した胡桃を砕いて混ぜて黒胡椒と合わせた事で肴に最適な一品になりましたが、蜂蜜は少量にするかしないと冷えたあとでヌガーのような食感になるので注意してください。砂糖味醂だけでも十分かもしれないです。一気にかき混ぜた後は箸などを使って一匹ずつバラバラにクッキングシートなどで冷やさないと数匹で固まってしまい食べにくいです。

祖母直伝 お正月の煮〆

多すぎるくらい作ってもなくなる。菊芋を大きめに切ってねっとりしてないホクホク感のある里芋のような形で使うのかなりよかったです。今回は皮付きでそのまま入れましたがお好みで剥いてもいいかも(煮崩れる可能性高くなりそうですが)

Patate dolciの栗きんとん

栗きんとんにMostardaは一口くらいならいけるけど毎日食べるような味ではないのでおすすめしない、頑張って甘露煮を見つけるか10〜11月頃に出回ってる栗を自分で買って甘露煮にしておくのが良さそうです(当時めんどくさくてそのまま焼いて食べてしまった)

Frittata al forno

日持ちしないので前日に仕込んで1日目で食べ切るのがおすすめです。中に入れる具材はなんでもいい気がしますが、魚とチーズの組み合わせなどイタリア人が起こりそうな組み合わせを試す場合は彼らに見られないところでやるのが良いと思います。

お餅なしお雑煮

お餅なしでもお出汁とちょっとの醤油+塩の味は格別に美味しい。このタイミングで保存してる日本から持参した出汁を惜しみなく使って良かったです。

Carne salada di Trentino/Lardo

美味しいお肉は美味しいです。

青唐辛子味噌/Cotechino

辛味はなかなかおせちに入らないので自分のおつまみ用として作ったものを入れました。チュニジア出身の友人的にはこれが一番美味しかったらしい。

Spaghetti alla Bottarga di trout Trentino

ボッタルガはかなり塩辛いので茹でる際の塩分濃度はいつもより少なめにする事が必要です。せっかくの和食続きなので海苔入りにするのも個人的におすすめです。

完成した様子


年越し編


年明け編+おせちアレンジ

 

おわりに

どうにかやりきれて良かったです。

最後に、お正月の大切な時期に被災された方々が一日でも早く穏やかな日々を取り戻せることをお祈りしております。


参考文献

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