こころにも筋肉痛を
背中に重りを担ぐ。膝をぎりぎりまでたたんでから伸ばすことを繰り返す。太ももの裏側が張っているのがわかる。
筋肉は傷つくと、栄養を吸収しやすくなる。
食べ物から力を得て、筋繊維を復旧し、傷つく前より大きくなっていく。
筋肉は負荷がかかると痛みを伴って強くなる。
多分心もそれと一緒で、「うまくいかないなあ」という気持ちを心に抱えていることが技術への筋肉痛になると思う。
しんどいことがあったとき、うまくいかなかったとき、これからはこころの筋肉痛だと思うようにしたい。
ただ気をつけたいのは、心にかかった重りは自分の意志で下ろすのが難しいことだ。スクワットなら、首から後ろへ重りを落とせば、苦しみからは解放され、「次はまた10kg軽い重りから練習しよう」と負荷を明確に調整可能だ。
でも心への負荷は、今果たして何kgが自分にかかっているか正確に測り把握することが難しいと思う。
だからたまには自分を甘やかして、意図的に心の負荷を軽くすることも大切だと思う。
一度壊れた心は元に戻りづらいと聞く。
自分のこころの重りは、いま何kgだろう。
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