手遅れなことを見よう
何気ない時に、過去の失敗をうだうだ考えてしまう。
もっと意味のある時間にできたのに無駄な時間を過ごした、必要のないお金を使った、言わなくていいことを言った、誰かに合わせて無理をしてしまった。などなど。
過去は振り返るな
と前向きな人に言われる。
あなたは誰?と聞いても質問には答えず、
「過去は変えられない。変えられるのは今と未来だけ。さぁ、前を向きましょう」
そんな前向きな人ばっかりちゃうて。
と白々しい視線を送るが、無言の意見は受理されない。
というかそもそも私のような人間が視界に入っていないのだ。この前向きポジディブお化けさんは。
単純に「変えられる、変えられない」の二つに分けて、その帰られる部分だけを見ましょう。
そんな正論で構築されたロジカルシンキングで、片付けられるほど人間は単純じゃないだろ。
でも、うだうだ過去の失敗を考えてしまう自分がポジディブな相手を負かすことはできない。
いや、そもそも倒す必要なんてないのだが。
でもなぜかモヤモヤする。
ロジカルに考えて、スパスパ判断することが賢いしかっこいいし、それができない人はダサいという考えを持っている人がいるのが許せない。
相手の優越感が分かるから腹が立つ。
それに自分がやってることを
「敢えては否定しないけど」
なんて、自分の物差しを持ち出して語ってくる。お前の尺度で単純化して、安心してこようとするな。その心理的処理の過程がまざまざと見えるのもイライラした。
これもあの人たち風にいうと、「変えられないこと」である「あなたが考えるべきではないこと」なのだ。
でも自分は過去のしんどいことから、手遅れなことから、何かを抽出してやるのだ。
それが何かに対する抵抗であり、復讐だ。
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