「手に入ったかもしれない」が、一番欲しい
もうちょっと頑張っていれば手に入ったかもと思うくらいが、一番心に後悔を残しそうだ。
どうやら、心にはそこには欲しい度合いと、それが手に入りそうな現実味の大きさの掛け算によってそれを欲するのだと内面を見て気がつく。
ただ一つ例外は、「過去に手に入ったかもしれない」ものだ。それはもう永遠に手に入らないとわかっているにも関わらず、意識はそれをずっと欲している。一体どういうことなんだろう。
新しい目標だと自分では思っていても、過去に取り逃がした何かの類似品を探し求めているだけかも。
物事に執着しない人が強いのはこういうことなんだろうな。
過去に欲しかったものをすぐに飽きて欲しくなくなる人は、現実の世界で強い。
そうじゃない人はもしかしたら、架空の物語に惹かれる傾向にあるのかもしれない。
そこには過去取り逃がしたものが眠っていても、主人公が自分の代わりにそれを手に入れても何らおかしくない。
一番欲しているものが物語の中にしかない人は、当然物語を求める。
というのが自分の経験からくる仮説だ。