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ラジオの魅力

最近音楽配信サイトで芸人のラジオを聴くのが趣味だ。そこにはバラエティ番組とか漫才を見るのとは少し違った魅力があると思う。

会話のキャッチボールを聞いていると安心する。
ということだ。

大食いなど料理の動画を見ていて心がスッキリすることがあるのだが、それに似ている。
「たくさん食べたい」という欲がある。
でも体づくりのために我慢しているという抑え込んでいたり、満たされない気持ちがある。
そこに動画を通して他の人がばくばく食べるのを見る。
そうすると心が落ち着く。

それと似たようなことで、普段から自分を分かってもらえない。ありのままの会話が出来てない。面白い会話が出来てない。本音やそのまま思ったことを受け取ってもらえない。

そういう寂しさというか、心細さのようなものを抱え込んでいるのが今の自分だ。
そりゃ、会社で何もかも話せるほど日本の企業の風通しは良くない。
「昔はもっと酷かった」と聞かされても、率直な気持ちとしては建前だらけなのが実情だろう。

そんなことを抱きながら再生ボタンを押す。

特にコンビのラジオが好きだ。

相槌が相手のことを理解していて安心感がある。
この例え伝わるかな?と思ったところで、相手も違う例えをして、あぁ伝わってるんだと分かる。

それが日々の受け取ってもらえなさを代わりに癒してくれる気がするのだ。
腹を抱えるくらい笑いたいわけではない。
でもふと帰りの電車で、本当は英語の勉強しないといけないのにラジオに手が伸びてしまうのは自分の怠惰な性格のせいだけではないだろう。

芸人が「こないだあった話」をしているだけで、人に言うほどでもない、そしてだからこそ辛い内側痛みが和らいでいるのを感じる。

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