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その手掴んで離しはしない ~KANA-BOONライブレポ~

中学生の時、KANA-BOONというバンドを好きになりました。
好きな曲とか、好きな歌手とかがわりとコロコロ変わる僕ですが、
中3の時に好きになってから約8年、ずっと好きなバンドです。

初めてライブに行ったのは、大学1年生の9月
大阪の堺で行われた「ただいまつり!」
KANA-BOONに限らず、ライブというものが初めてで、
これがライブか!という新鮮な感覚を鮮明に覚えています。

2回目は大学1年生の冬、全国ツアーの浜松公演
初めてのライブハウス、大音量の大迫力に圧倒されました。
本物がすぐ近くで演奏している!歌っている!という臨場感が忘れられません。

そして今回、2019年の2月以来にKANA-BOONのライブに行きました

KANA-BOON Re:PLAY TOUR 2021-2022 Zepp Nagoya

今回は、KANA-BOONのライブレポです。

KANA-BOONを好きになったきっかけ

乃木坂46などのアイドルのライブにしても、バンドのライブにしても、
会場に入った時にワクワク感、そして登場するときの高揚感
たまらないですね

ライブの序盤、とにかくボルテージが上がるセトリ
その中の一曲 「フルドライブ」
僕がKANA-BOONと出会ったきっかけの曲です。

中3の時、MステにKANA-BOONが出るということで、友達に勧められました。
KANA-BOONのことは知らなかったけれど、
「ゆらゆらゆらゆら」という歌詞の歌を、
すごいマッシュの人が歌っているということは知っていました。

KANA-BOONってあの人か!と思いながら、その日の夜、Mステを観て、
まず、あれ?と思いました。
マッシュの人がいない!
(ボーカルの谷口鮪さんの髪型が変わっていたというだけですが)
Mステで披露していたのは、「フルドライブ」
一発でメロディが残り、頭から離れませんでした。
そしてなんといっても、
演奏を楽しんでいる彼らが、かっこよかった。
僕はKANA-BOONが好きになりました。

それから、
中学3年生の最後の学校行事で悔しい思いをした時
高校受験で失敗した時
入学した高校の雰囲気が合わず、孤独だった時
部活がつらい時、大事な大会に向かう時、結果が出て嬉しい時
センター試験で失敗した時、逆転を目指して大学受験に向かう時
大学に入って楽しい時、

僕の青春時代は、いつもKANA-BOONの音楽とともにありました。
そして、失敗から這い上がるときは、いつも僕を支えてくれました。

鮪さんがいつかのインタビューで
見た目が地味でもかっこよくなれるって伝えたい
というようなことを言っていました。
KANA-BOONは外見に特別華があるというわけではありません。
でも、かっこいい。
ライブでは熱くて温かい言葉を、音楽を響かせてくれる。
大事な勝負の時に、KANA-BOONの音楽が背中を押してくれる。
つらい時にKANA-BOONの音楽が寄り添ってくれる、救ってくれる。
僕にとっては、特別なヒーローです。

その手掴んで離しはしないぜ

ライブのMCパートで、休止中の鮪さんの苦悩が語られました。
僕にとってはいつも支えてくれる存在、輝いている存在
そんな彼も、そんなつらい思いをしてたんだ、と知りました。
そんな彼だからこそ、彼らだからこそ、
つらい時に心を支えてくれる音楽を届けられるし
熱い言葉を、温かい言葉を届けられるのだと思います。

今回のライブでの鮪さんの言葉は、とにかく温かかった。

ライブ終盤、「ネリネ」という曲がありました。


すごく好きな曲です。
ポップな感じでキャッチーで、
楽しくてなんだかあたたかい曲。
この曲が始まる前、鮪さんが

みんなもっと好きなようにやっていいよ
ここでは踊っても何しても、誰も笑わない

というようなことを言いました。
改めて落ち着いてから思い出すと、
記事を書きながらちょっと目がうるっとしてしまいます。
この言葉、なんだか僕の心にすごく響きました。

僕はいろいろ気にしすぎる性格だと自覚しています。
いわゆる「繊細さん」なのでしょう。
なにかやりたいことがあるときに
「周りからどう思われるかな、変に思われないかな」
とおもってためらってしますことが多々あります。
今回のライブにひとりで行くことだってそうでした。
ライブってだいたい友達とか彼氏、彼女とかと行くんだろうな、などと思ってしまい、
どうしても気にしてしまいます。
気にする必要なんて全くないとはわかっているのに。
周りを気にしすぎる僕みたいな人だからこそ、心に響いたのかなと思います。
何気ない言葉だけど、あの会場で、心に響いた人
たくさんいたんじゃないかな。


アンコールの最後の曲「スターマーカー」

最後のサビに入る前の歌詞

醒めない夢の途中で 君が手挙げたなら
ずっとその手掴んで離しはしないぜ
笑ってみせてよ

「離しはしないぜ」の時に、
鮪さんが強く拳を挙げました。
2階席一番後ろの一番真ん中、
鮪さんを正面から見ていた僕の目に、心に
その拳が鮮明に焼きついています。
本当にずっと手を掴んで、寄り添っていてくれそうでした。
僕もその手、全体に離しません。


他のバンドにハマったり、アイドルにハマったり
新しく好きなものができても
一番心に響く音楽を届けてくれるのは
ずっと大好きなKANA-BOONでした。

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