shift innovation #46 (QUINTBRIDGE hack 1)
今回、QUINTBRIDGEの「We Lab.2024 第2回We Lab.メンバーの持ち込みテーマを題材に教え学び合おう」というイベントに参加しました。
QUINTBRIDGEとは、「社会を変えたい思いと思いが、出会う場所。」
世の中をもっと良くしたい、と考える企業・スタートアップ・学生・自治体などが、立場にとらわれず交流するオープンイノベーション施設。
志を持つ会員同士が自由に共創し、実社会での活用をめざします。アイデアや技術、知見や課題を持ち寄り、それぞれの個性を活かし、あなたの想いをみんなの思いにしていきましょう。
We Lab.は、QUINTBRIDGEの会員の皆様とともにSelf as Weを体現するプログラムで、学びあい、教え合う。QBの会員の互助によるハイレベル成長プログラムです。
メンバーから持ち込まれたテーマを題材に参加者からフィードバックを得たり、意見交換をしたりする場を作ります。
【テーマの概要】
We Lab.メンバーから持ち込まれたテーマとは、「和食(発酵食品)を通して、健康増進を図るため、未病への対処の大切さを認知してもらう」(これってあってるかな❓)となります。
「まずは健康に関心を持ってもらいたい」「健康に良い和食(発酵食品)の良さを知ってもらいたい」、そして「未病の状態にある人が病気にならないようにしたい」という想いがあるものの、講習会等に集まっていただける方は、高齢者など、既に健康に関心がある方が多く、We Lab.メンバーの想いを未病の状態である人々に伝えることが難しい状況のようです。
このような課題を踏まえた上で、ワークショップ形式でQBの会員からフィードバックを得たり、意見交換をしました。
【個人ワーク】
1.「未病である状態」のイメージを抽出しました。
2.「身近な人で健康が気になる人」のペルソナを抽出しました。
3.未病のイメージとペルソナより、現状を確認しました。
4.現状における背景を確認しました。
5.現場における背景を踏まえた上で、解決策を検討しました。
【フィードバック】
個人ワークの内容を発表する中で、フィードバックをいただきました。
【まとめ (イベント中)】
私自身はペインを理解してもらうことにより、改善してもらおうとしていましたが、特に「暗闇の体験」に関しては、ゲインを理解してもらう、それも言葉ではなく体験を通して、知らず知らずのうちに眼の大切さを理解してもらうための有効な方法であると理解できました。
【イベント後の提案】
イベント中は、We Lab.メンバーのテーマである「和食(発酵食品)を通して、健康増進を図るため、未病への対処の大切さを認知してもらう」まで十分検討できませんでしたので、改めて未病への対処の大切さを認知してもらう方法について提案します。
【目的設定】
「健康に無関心な人に対して、未病への対処の大切さを知らず知らずのうちに認知してもらう」
【ターゲット設定】
はじめに、We Lab.メンバーのテーマにおける課題として、「未病への対処の大切さを認知してもらうためのコミュニティーに参加してくれる人は、既に持病を持っている高齢者など、健康に関心がある人であり、健康に無関心な人には参加してもらえていない」と捉えることとします。
そこで、健康の状態をカテゴライズすることとし、「病気を持っている人」「病気の予兆がある人(未病)」「全く健康である人」に区分しました。
次に、健康を意識している状態をカテゴライズすることとし、「健康に関心があり行動している人(関心層)」「健康に関心があるが、行動していない人(関心層)」「健康に関心がなく、行動もしていない人(無関心層)」に区分しました。
ここで、ターゲットとして、「(病気の予兆がある人)健康に関心がなく、行動もしていない人」はハードルが高いため、まずは「(病気の予兆があり)健康に関心があるが、行動していない人」をターゲットとします。
【問題意識確認】
「どうすればターゲットはコミュニティーに参加するのか」「どうすればターゲットに和食(発酵食品)の良さを知ってもらえるのか」という問題意識に基づき検討します。
【背景確認】
はじめに、ターゲットが病院へ行かない理由として、「家族から検診結果で病院へ行くよう促されているが、全く痛みがない、症状がないので病院へ行っていない」「今まで違和感を感じたことはあったものの、何もしなくても大きな病気になっていない」「症状が出てからでも病院へ行くのは遅くはない」ということが想定されます。
そして、これらの理由の背景として、「何もないのに改まって病院に行くのは仰々しい」「病気で診察してもらい何もないと言われた場合、恥ずかしい」「軽い症状で病院へ行くと他の患者に迷惑をかける」という周りの人への配慮やまだ何も起こっていないので、未病に対する当事者意識を持てていないと捉えました。
これらのことから、未病について意識することなく、知らず知らずのうちに健康管理していたという状況が必要ではないかと考えられます。
【解決策検討】
未病について意識することなく、知らず知らずのうちに健康を管理していたという状況にするための解決策を検討します。
はじめに、「検診は毎年受診しているものの、年に一回しか検診を受けないので、検診結果をもらった時は、悪い症状を気にするものの、しばらくするとすぐに忘れてしまう」という場合があります。
そこで、「毎日検診をすれば忘れることはないのではないのか」という問いから、「簡単に毎日健診を受診する方法はないのか」と問うこととします。
例えば、健康管理デバイスを持っている人は既に健康に関心がある一方で、健康に無関心な人は健康管理デバイスを持っていないため、「どうすれば健康に無関心な人に健康管理デバイスを持ってもらえるのか」と問うこととします。
さらに、「わざわざ健康管理デバイスを付けることなく、病気を発見することはできないのか」という問いから、健康に関して全く意識することなく、知らず知らずのうちに健康を管理し、必要に応じて健康状態を知らせてくれると共にその解決策も示してくれることにより、毎日の面倒な確認作業を省くことができる解決策を検討しました。
【解決策】
「AIにより顔画像から浮腫を推定する技術(※)」を活用することにより、自身の顔を写し健康データを収集することによって、健康管理することとします。
※NEC(https://jpn.nec.com/press/202302/20230210_01.html)
しかし、自身で顔を写し確認する場合、うっかり自身の顔を写すことを忘れてしまうことが想定されるため、例えば、今後、顔認証による電子決済の普及が想定されますので、電子決済の際、顔認証を受けることにより、知らず知らずのうちにバイタルデータを収集し健康管理できることから、「AIにより顔画像から浮腫を推定する技術」を顔認証による電子決済の付帯サービスとします。
これらにより、健康に無関心な人が、知らず知らずのうちに健康管理ができることはもちろんのこと、We Lab.メンバーのサービスである未病に関する食事情報や医学情報などを入手できることに合わせて、病院で受診する際にも過去のバイタルデータを提供することにより、確度の高い医療を受けることができます。
【まとめ (イベント後)】
「『AIにより顔画像から浮腫を推定する技術』を活用することにより、健康データを収集するシステム」は、年一回の健康診断の受診により、早期発見・早期治療が遅れてしまうものではなく、健康診断が毎日の生活に溶け込んだシステムとなります。
また、健康増進を目的とした社会的意義の高いサービスを提供する企業と連携することに合わせて、医療機関や行政(マイナンバー)とも連携することによって、経済的価値だけではなく、社会的価値を創造することができると考えられます。
そして、「『AIにより顔画像から浮腫を推定する技術』を活用することにより、健康データを収集するシステム」を、顔認証による電子決済の付帯サービスとすることにより、健康に無関心な人であってもシームレスにアクセスできることから、知らず知らずのうち健康管理している「健康社会システム」が構築されるのではないかと考えられます。
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