《円満語録》〜夫婦喧嘩供養2023〜
【前置き】
入籍10周年になる。
妻よ、ありがとう。
20歳で上京した時、
「サラリーマン」になるとは
微塵も思っていなかった。
なんなら今思えばその世界は自分にとってアンチだった。
21で今の会社に入社したのは現場系技術職としてだが、
フリーターとして職を転々としていたあの頃、
同じく今の会社で契約社員として働き始めて1ヶ月とかその辺の頃、
「来月の◯/◯くらいから、
1ヶ月〜それ以上くらい、
展示があって休むと思います。
あと、◯月と◯月はそれぞれ2週間ずつ程休みいただきます。」
を上司に伝えて、
初めて スッ… と、
「はい」
と返事をもらい、
その「いつでも取れるぜ長期休暇」
が通用した会社で、
それまでのバイトはそれを言ったら
「…? そういう働き方だと、うちでは雇用継続はできないよ?」
だった。
自身の作家活動、トラリー、ツーバックスを19とか20歳とかくらいからやっているが、
制作、展示、路上展示は
いつも突如決まり、というか決めて、始める。
そのライフスタイルに合う仕事はそれまでの自分の検索能力的にこの世に存在せず、
「サラリーマン」はおろか、
「フリーター」すら雇ってもらえるところがなかったなか、
まぁまぁの給料もらえて、んで休めて、
ガシガシ働きたい時は働けて
有給マックスで使えて(契約時代)、
でも、「サラリーマン」には
0.00001mmmmmm(ミクロンと言いたい。)
もなる気はなかった。
アンチ、というか斜に構えていたか、
とにかく人間関係とか、
どうせ志が何もねえ連中がなる、
反りが合わない世界だろ?
とかの、
今思えばだが本当に想像力の無い、
というか知りもせずのかっこよくないカッコつけだった。
※今でも0.2mmくらい、それは存在はしているが。
そして妻とは同じ会社で出会ったのだが、
妻は正社員の新卒として、
自分はぶっち切りの契約社員で10年目くらいのトップフリーターだった。
※契約社員ながら、一応当時社内的に数人いるトップの職人だった。
そこで研修として現場に来た新卒女子社員と、1週間後に付き合い始めた男25歳、女23歳は今、
42 と まもなく 40の 39。
んで結構時を経てある日、
仕事はバイトでこんな事しかやってない人と結婚出来るわけないわよ!
とプロポーズを断られた為、
「じゃあなるわ今の会社で正社員、
なるから結婚してや。」
と
即翌日にはその時の上司に掛け合い、
しばらくして内勤になって、
んで籍入れて10年。
今は立派な、中年サラリーマンです。
無事?正社員となり結婚、
10周年。
その10年間、地球上、
全宇宙の夫婦にとって、
夫婦喧嘩とは多かれ少なかれ付きものだと思うが、
その夫婦喧嘩で放たれた妻の発言で、
その数日後とか、
なんなら数時間後とかに
どちらかがその夫婦喧嘩で放たれた暴言を思い出し笑いし、
「プククク、、、
ちょ、、
今のおめーのあの発言は完全ヤベー、
いや、てか、ちょま、もう笑け、、、!ww」
とか、
もうなんなら妻の怒りの最中、
その口からその言葉が出た瞬間にその書体を看板として脳内に並べて、
自分がつい笑ってしまい、
喧嘩を終わらしてしまった語録達。
その、夫婦喧嘩の時に
ある種、本能で放たれた言葉が、
結果その後、
全て2人のネタになってきた
なんなら夫婦「円満」の元になっている、
と完全勝手に関白宣言ばりに思うが、
その言葉をごく最近、
この1〜2年だが
ふと思い出して、
メモするようになったので、
ほんの少しだが紹介する。
※もうこれは治ったが、
2021年の脳の病気を経て、
もしかして記憶飛ぶ?と自分を疑い始めたところからあらゆるメモが癖になったところからこれは始まる。
実際にはあらゆる検査をした結果、
記憶が飛ぶ神経は一切損傷が無く、
元々あったが、より拍車をかけてただ、
「メモを取る」という癖だけが残る。
それはまた別の時に。
【本当の前置き】
この執筆に関しては全て妻も公開了承済みです。
で、自分の両親、妻の父母、僕ら夫婦の兄弟家族、近親者、妻の親友の方々、
もしこれを見て悪い気持ちがしたらごめんなさい。
でも再度言っておくと、
下記の文言はもう夫婦の笑いのネタです。
円満の種、
愛の結晶です。
愛ゆえに紡ぎ出された糸から生まれた純白のドレスです。
あと、中には夫婦喧嘩の時ではないが、
急にかなりの声量でなんか言われたとかのメモも含みます。
妻よ、これからもよろしく。
【円満語録】
⒈
「ねぇ!
もっとちゃんと相手に、
ちゃんとリアクションした方がいいと思うよ!!!」
2023/8/19
※解説1
夫婦で会話中、
自分の職場の話をしていて、
まだ会社でどういう話をしていたかを全容を話す前に、
なぜか同社を退職してもう何年も経つ妻が鼻から決めつけで、
こちらが社内の自分の人間関係の様子とかしゃべっていないのに、
完全に決めつけで放たれた一瞬で笑いになった語録。
おい!なんで俺の会社の人間関係見えてんだよ!
それ、横で直で見てるやつが言うやつやろ笑!!
と。
入社当時、妻も同じ社内にいた頃は会社内で優位な位置にいた妻の輪があり、まだ社内に馴染めず、諸々斜に構えていたのもあり、人付き合いは良くなかった。
今は社内でも良く飲みに行ったりと、円満だが、もう今の会社に妻はいないのでその状況説明は通用しないのだが、
妻の過去の自分の社内の記憶のみで放たれた、スピード感ある軽快な語録。
⒉
「ねぇ、家事やってる、
いいお父さん、
とか、
おもってるんでしょ?」
2023/7月
※解説2
家事について話しあっていて、
なんか覚えていないが喧嘩となった時に放たれた語録。
これは言われた数日後に話題になった語録だが、
なんか神妙さとかが、
下に日本語字幕のある、
ハリウッドの映画のエピローグみたいな言葉でいい。
⒊
※自分には見えていない隣の部屋で、
妻が息子と何か揉めている時、
急に大ボリュームで、
「痛い痛い痛い!!!!!」
2023/8/10
※解説3
これは夫婦喧嘩じゃないけど語録入り。
自分が在宅勤務中の部屋の隣の部屋で、
自分が見えていないところで、
妻と息子が何やら小競り合い中に、
我が家は賃貸マンション5階の家の中なのだが、
10年以上住んでいて、
今まで見た事ない、なぜか室内にいた蟻(アリ)に、急に妻の左の二の腕を噛まれた時に発せられた、
突発的な、他者の動き全てを止める力のある、急ブレーキ的な語録。
元々揉めてる声が聞こえてて、
急に痛い痛い痛い!!!!!
と聞こえたから、
え!?どしたん!?と駆けつけると、
妻の二の腕に、
家にいるはずのないアリに噛まれていて大爆笑した、番外語録。
⒋
「西の言葉使いはこっちじゃ通用しないからね?」
2023/8/9
※解説4
どうやら、未だにこれは自分の体から抜けないのだが、
妻曰く、
自分は岡山出身だが長年東京に住んだ結果、基本標準語を話しているのだが、イントネーションのみ語気の強い岡山弁の名残があり、
岡山弁で岡山のイントネーションだとマイルドなのだが、それが標準語になるとすごくきつい言い方に聞こえるらしいのだ。
そのハイブリッド標準語で夫婦喧嘩をしていた際に発せられた一言だ。
出身地が異なる夫婦の、
ご当地アルアル、しばしばの火種のテーマでもある。
⒌
「あたしの人生をイライラさせている」
2023/07/31
解説5
平日の朝、息子の保育園に持っていく水着をバタバタと探している妻に、
ねぇ水着どこ?と聞かれ、
その前日の夜、洗濯を自分が担当した日で、
自分が洗ったんだけどな〜と言いながら数秒だけくらい、
本当にほんの少しの秒単位で探す事になった時、
自分は少し上の空で、
「いや洗ってないか?洗ったかな?」
とか言ったかも?だったが、
朝の貴重な少しの秒数の時間見つからず、
妻がその浮ついた僕にイラついた時に出てきた、
2023年の今年の酷暑の夏に鳴り、
心に涼感を与えてくれる、
風鈴の音色のような、
官僚がうまくいかない国会の休憩中に飲んでいるコーヒーを、少し強めに置きながら発せられるような語録
⒍
「おめぇだけが死にかけたんだから、
シミジミしてんじゃねえよ、気持ち悪い」
2023/7/29
※解説6
2021年10月にヘルペス脳炎というので九死に一生を得た自分だが、
その時に自分の高校からの1番の親友家族が自分が入院中に、
長野から僕の妻子を元気付ける為に会いにきてくれ、
ショック中の家族をフォローしてくれた事があった。感謝しかなく、
その親友家族の住む長野に、
2年越しでやっとお礼参りで行く行くと行って行けていなかったのだが、
恩返しとして挨拶がてらの旅行に泊まりに、やっと最近いけて、
ほんま来れて、んで会えて良かったなぁ、、、
と思っているのがつい言葉に出た時に放たれた語録。
夫婦喧嘩ではないが、ここ2年、生きてて良かった的な、我が家にしか放つことのできない、「レア夫婦(メオト)語録」。
かろうじて生き残り、あれもこれも見え方が少し変わってしまった自分へ、
妻としてのある種のそっちの世界へ行き過ぎるな愚か者め、現世をその目(マナコ)でしかと見つめよ。
という「歯止め」としての提言語録だろう。
しみじみばかりしていても、
時間の無駄だもんな。
というか、また夫婦喧嘩出来て、
良かったなぁ、、、としみじみ思う。
⒎
「見せかけの子煩悩やめろよ」
2023/6/18
※解説7
夫婦2人、自転車で2台で並走しながら放たれた、これまたスピード感ある語録。
妻は息子と2人乗りの時で、
妻目線で、
自分が妻にばかり話しかけ、
息子には話しかけていない、
そして息子の話を聞いていないということで言われた。
実際、しっかり息子の話を聞いていないと自分でも自覚しており、
息子もいつも話を聞いてくれない自分ではなく、
ちゃんと話を聞いてくれる妻に話しかけるようにはなっているので、
ここは妻の言う通り。
SNSとか外面では子煩悩ぶって、
実際には、割と適当にあしらってるのが多見され、見せかけの子煩悩じゃねーか、との仰せ。
愛息子への育児に対して強い思いのある真剣な言葉だが、
若い世代には伝わらないのを無視して例えると、
80年代の5人組くらいのバンドが
学ランを来てヤンキー系の曲中の転換で、
スッと静かになって暗転した時に、
舘ひろしのような渋い声で聞こえてきそうな、
ノスタルジーな語録だ。
⒏
「ビフォー?
それ今のアフター?
どっち?」
2023/05/28
※解説8
一度脳を脳炎でやられた為、
こいつ脳をやっちまったから、
今のアホな発言をしたのか、
元々の能力自体でアホなことを言ったのか
わからなくなり少しパニックになり、
脳炎「前」からのやつ?(ビフォー?)
脳炎「後」からほやつ?(アフター?)
の確認の質問を目と目を見ながら放たれた、
これもレア夫婦語録。
【後置き】
結果として自分も夫婦喧嘩の時は言い返すし、
その時の感情で、やはり本音を言う。
あくまで我が家での話だが、
夫婦喧嘩は結果として本音を言い合う場に無理やりなる、
いい機会なのかもしれない。
ちなみに今
2023/08/26
自転車としては少し広い道、
人通り、車通りのあまり無い道で
これまた自転車で並走している時、
向かいの軽4が僕らを過ぎるのを待っていた。
その時に放たれた語録、
「ねぇ! なんでいっつも2列になんの!?」
はまだ、
笑いになっていないが、
時期にネタになるだろう。
妻よ、ありがとう。
勝手だが入籍10周年の記念に、
君にこの語録を捧ぐ。
岸本 雅樹