ジャニー喜多川氏の性問題について②

悪魔の証明

今回、被害者はその記憶による証言で被害を訴えています。大事になのは、書面などの物的証拠がないことです。文面、映像、画像、は一切ありません。
そして相手が亡くなっていて、相手が否定ができない状況です。

仮にですが、もし被害が嘘だった場合、ありもしない経験談を作ってあったことにすることはできますが、ないものを証明することはできません。もしあえて証明する方法があるとすれば、ジャニー喜多川氏が男性に興味がなかったとする、既婚の事実や、私物のアダルト雑誌などで女性の写ったものを出すことでしょう。
実際に、ジャニー喜多川氏の性対象が男性であったことは間違いないのでしょうが、それと性被害問題は結びつけることはできません。

死人に口なし

何より重要なのは、この問題がジャニー喜多川氏の生存中に刑事事件にも民事訴訟にもなっていないということです。

国連がいうように、メディアが巨大芸能事務所の圧力によって報道をしなかったのは可能性としてあるでしょう。しかしそれも事件化していないからであって、事件化していれば状況は違っていたかもしれません。

相手が亡くなって、否定できない状況になってから、「実は」というのは私は真偽は別として、平等ではないと思います。

この件について世論は、あくまでジャニーズ事務所には今後は気を付けてほしい、という考えでとどめるべきだと思います。証拠もない過去の案件について、被害があったのだろうと断言して証言者たちを無敵化することは、今後別の性問題を扱う上でも避けなければなりません。

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