板倉雅一2ndソロアルバム制作日記その4
ぼくのセカンドアルバムの発売日は5月25日と決まっているので、逆算していくとあんまり時間が無い。
なので、ちょっとの隙間時間は、ほぼレコーディングやその下準備に費やしている。
今日もずっとレコーディング作業をしている。
今日取り掛かっている曲は、Bricksのサードアルバム「Goofy」に収録されている「家に帰ろう」という曲。
あ、この制作日記では、収録予定の曲とかネタバレ的なことは、ガンガンオープンにしていく予定なので、それが嫌な方はこの日記を読まないことをオススメします(笑)。
この「家に帰ろう」ですが、読み方は「うちにかえろう」です。「いえにかえろう」とも読めなくは無いけど、あんまり「いえにかえろう」とは言わないかな。
この曲の作詞は秋谷銀四郎さん。たしか当時ぼくが曲のコンセプトを説明して、詞をお願いした記憶があります。
今聴き返すと、少し気恥ずかしい気もするけど、やっぱりいい詞だと思う。ぼくには逆立ちしても書けない詞だわ。
プロの作詞家って凄いなぁ。
そしてあらためて当時のオケを聴いてみる。
う〜ん、なんとなく古臭く聴こえるなぁ。原因は全編を通して入っているドラムループだと感じた。
あの頃はあんなループのリズムパターンで、ミニマルっぽくやるのが格好いいと思っていたけど、今は逆にナチュラルなドラムでやるほうが自然だと感じる。
なのでドラムは全編作り直すことにする。
ドラムのパターンを構築するのに丸々半日かかってしまった。年のせいか集中力が続かない。いやはや・・・。
しかしながらこの家に帰ろうという曲は、今のぼくには作れないであろう曲だ。
なんで作れないかって、あの頃とは自分の感性が変わっているから。
良くも悪くも人はその時代毎に、感じ方や考え方が変わっていくんだと思う。基本的な性格は変えようがないけどね。
そんな自分が40代の中頃に作った曲を、今また自分でカバーをするというのは、なんだか素敵じゃないか。
決してナルシストになってるわけでも、自分の言葉に酔いしれているわけでもなく、素直にそう思えるのである。
この日記にしたってそうだ。言ってしまえばイチイチこんなことを書く必要もなければ、ましてや公開する必要だって無い。自己満と言われてしまえばその通りだと思う。
でも書きたいから書いているだけなのだ。そしてそれを誰かに読んでもらえたらもっと嬉しい。ただそれだけのこと。
話が脱線した(笑)。
で、今更ながら「家に帰ろう」なのである。
この曲は主メロの部分はそうでもないのだが、ハモリのメロの部分の音域がすごく高い。トップの音がAまである。Aとは「ラ」のことである。ドレミファソラシドの「ラ」である。
ツェーデーエーエフゲーアーハーツェーの「アー」である。
ハニホヘトイロハの「イ」である。
CDEFGABCの「A」の音である。クドい(笑)。
ちなみにドレミファソラシドというのはイタリア語の音階である。
ツェーデーエーエフゲーアーハーツェーはドイツ語、ハニホヘトイロハは日本語、CDEFGABCは英語での音階表記なのである。
通常ぼく達ロック、ポップ系の世界では、ドレミファとCDEFの英語読みが混在した形で、会話や表記が成り立っている。
いかん、またも話が脱線した(笑)。
で、「家に帰ろう」という曲の音階は、ほぼペンタトニックというスケールで出来ている。
ペンタトニックってなんだ??という方のために少し解説すると、ペンタトニックスケールとは、ドレミソラという5つの音階のことで、童謡や演歌、ロックやポップスまで幅広く使われている音階のことだ。
有名なとこでは坂本九さんの「上を向いて歩こう」や、サザンオールスターズ「いとしのエリー」、北島三郎さんの「函館の女」とか、他にもたくさんありますね。
家に帰ろうは厳密に言えば、ペンタトニック以外のファの音も一瞬入ってますが、まぁ、ほぼペンタトニックで作った曲になります。
ペンタトニックスケールにはメジャーペンタトニックとマイナーペンタトニックがあって、それを説明しだすと長くなるので、ここいらへんで辞めときます(笑)。
とにかくぼくが40代中頃に作った「家に帰ろう」を、今回セルフカバーするので、完成をお楽しみに!
続く。