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「ひめクリ」

姫路駅に降り立つとどんより曇り空。
使い古したmarimekkoの衣装カバンを抱え
中央出口へと向かう。
そこに待っていてくれたのは20年来の友人でコ○マ電気門真店時代のT氏である。
彼はもとチャイニーズ(今は帰化して日本人)で姫路在住のナイスガイ。
私は昔から彼のルーツがそうさせるのか、そもそもの性格なのか、長いモノには決してまかれず組織に対してだって不条理にならば真っ向から立ち向かう姿勢、それが大好きだった。
少なからず彼から学んだ姿こそがほんの少し私の礎となっている。
彼の計らいで駅そばから姫路城、カフェと
開演までの時間を素敵に過ごさせてもらった。
相方と合流し会場へ。
七福座は寄席の雰囲気があって素敵なハコであった。
どんより曇り空、そして昨日まで仕事に疲れ果てた私のどんよりをスカッと晴らしてくれる、そんな予感でテンションも上がる。
続々と楽屋入りする芸人さん達、
軽くリハをすませ、小屋前にてお客様を呼び込み、あっという間に開演時間。
そしてあっという間に出番が回ってきた。
擦り倒した「ワクチン」の新バージョンをかけさせて頂き、温かいお客様の笑い声も頂け、端くれではありながらも芸人冥利に尽きる、そんな愛おしく、有意義な時間だった。
そして終盤のコーナーへ!
いわゆる平場というものなのだが
私がこれまで経験してきた平場とは明らかに違った。
ただただ自己満のように芸人達がわちゃわちゃしていて、さもよく知ってるぞというお客のみが笑う…エンタメに昇華しきれていない舞台
それとは異なり昨日は芸人達がわちゃわちゃしながらもしっかりお客様へと矢印が向けられていて、楽しんで頂こう精神が溢れた現場だった。
この年配にこれをさせるとコーナーが盛り上がるってことをちゃんと分かった上で舞台へ促して下さった にしね•ザ•タイガーさんの
好アシストもあり、スラマダ2人ともスクワット、マサカツオはさらにコーラ一気飲み…
老体に鞭を打ちながらもなんとか…
最後はお題を綺麗に完結させるといった大円団。
ひめクリショー流石の一言であった。
大先輩でありながらも気さくに話しかけて下さった代走みつくにさん、本当に気遣いが素晴らしいと感じた小林シャネルさん、色んな現場でお会いしつつも今までお話しできなかったおれとオカンさん、優しく接して下さったパッキャオ333号さん、ひめクリ関係者の皆様、何より
こんな僕らに夢見させて下さった
ふじいもやしさん!
そして新参者も温かく迎えて下さった
宝物のようなお客様
ありがとうございました。
2023年また最高の思い出ができました。
終演後は商店街の方々の有志による
お弁当とビールのお心遣いにまた感動。
スラマダ2人とも満面の笑顔で姫路を後にした。
また絶対出たい!もう近々出たい!
ひめクリ、最強で最高!


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