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4歳、ジナン初登山『高尾山』デビュー!子供と登山始めました

このところのステイホームで心身ともに疲れてしまっていて、子供に叱ってばかりの毎日。もうどうにもこうにもならない気分になってしまった時、オット氏から、

「好きなところ行ってくれば?」

と一言もらったので。次の日に覚悟を決め、登山初体験の4歳のジナンを連れて高尾山に行ってきました。ジナンには叱ってばかりだったので、そのうめあわせもしたくて。

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1・母親的登山計画

今回の装備は緊急時にわたし一人で子供を抱えて、さらに二人分の荷物を背負えるイメージを持って揃えました。とはいえ、母親一人で元気な4歳児を連れて行くという決断はなかなか下せず、出発の直前まで悩みました。でもここで動かないと何も変わらない。「無理しない」「ダメなら引き返す」「予定通りに物事は運ばないと思え」と自分にいい聞かせて、お昼過ぎには帰宅することだけを決めて家を出ました。

持ち物
登山靴、雨具、着替え、ヘッドライト、行動食(すぐに口の中に入れられるよう小包装になってるチョコやハッピーターン)、ペットボトル2本(凍らせて)、薬、虫除け、日焼け止め、携帯の充電バッテリー(+コード)、帽子、お手拭き、防寒着、お昼(コンビニでおにぎり)、ゴミ袋

よかった点:
・小包装のお菓子・・・目標を達成した時のご褒美や、移動時に飽きてきそうになったら、イベントとしてひとつつず食べさせて場をつなぎました。
・子供の帽子の日除・・・すぐに迷子になる子なので目印として蛍光色の帽子を新調。日除つきタイプにしたのですが、首筋に日が当たらないのでこの帽子とてもよかったです。
・薄い長袖+スパッツ・・・虫が多かったし、小さな蛇もいたしムカデもいました。何かの時のために肌の露出は控えてよかったと思っています。

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次回の反省点:
・子供の靴・・・水辺を歩くコースは岩場が多かったので、靴裏に凹凸がしっかりついていて、防水加工がしっかりしているタイプでないと、滑ったり、靴が水に染みるのではないかと冷や冷やしました。(私は登山靴でした)
・軍手・・・手をつくこともあり、都会っ子の4歳児は手の汚れを気にして手をつくことを躊躇っていたので、必要な箇所では軍手は用意してあげればよかった。
・子供のリュック・・・ジナンに「自分の荷物は自分で持つ」を覚えてもらいたくて、小さなペットボトルと、わずかなお菓子を入れたリュックを背負わせていたのですが、帰り道疲れで寝てしまって、抱っこをする必要があった時に、荷物をまとめる必要があり、リュックは小さく畳めるタイプでも良かったかなと思いました。
・防寒着/雨具・・・寒さを懸念して安物の防寒着とさらに雨具をガッツリ持っていきましたが、嵩張るだけでした。少し値がはっても、雨具と防寒を兼ねた軽量のアウターが必要。子連れの荷物は軽量化がポイントです。

本当は山頂でバーナーを使いお湯を沸かしたりしたかったのですが、荷物は軽い方が良いという判断で全て断念。さらに、朝早めに起きておにぎりを作るということさえ、ギリギリまで寝ていたかったのでコンビニのおにぎりとなりました。安全に関わること以外は全て手抜きです。なんていったって初めてなんだもの。無理は絶対禁物。

2・初登山を高尾山にした理由

子供に登山をさせたい、と考えた時どこに連れて行って良いか考えてしまいますよね。私が高尾山にした理由は次のとおりです。

高尾山にした理由
1・人が多く有事に助けが呼べそうだ
2・下りは危険なのでロープウェイが使える
3・山頂に売店屋や自販機がある
4・要所要所に見所がある

上記4点に加えて、自分自身にも登山経験がある山だったので全工程のイメージが湧きやすいということと、今のご時世、越境するのは躊躇われたので住居のある東京都内で探したかったというところ。

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行きの経路は6号路を選択。(高尾山の地図)体力的にハードな稲荷山コースはちょっとジナンには無理かなと判断。コンクリート舗装が多い1号路は少し味気ない。6号路は最近整備されたばかりで危険箇所もチェックされているはずだし(とはいえ最後は自分で判断ですが)、沢沿いの山登りを味ってもらいたかった。水辺にいる虫や葉っぱ、花などを楽しんでもらいたかったから。

結果としては、途中でムカデがいたり、蛇がいたりと、子供にとって楽しいことたくさんでしたが、親としてはドキドキでした。(危険な動植物の知識だけは最低限入れておかないとなと反省)

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とはいえ、6号路選択は大成功でした。いろいろな動植物に触れ合い、途中途中にある看板に、あと何個ポイントを通過したら頂上になるかの記載があったので、達成意欲の強いジナンはノリノリで前進。

6号路の最後、ひたすら続く木の階段では親の私は完全に息が上がりましたが、ジナンは全く疲れを見せず、90分のコースを120分でゴールすることができました。一度も抱っこをせがまれることもすることもなかく、全て自分の足で登頂。想定外でした。甘えん坊できかんぼうな子だったので、叱られることも多くこんなにスムーズに登頂したことにびっくりでした。彼のペースでのぼれたことが、よかったのかもしれないと思っています。

登山にあたってジナンと約束したこと
 1・走らない
 2・山のぼり中は手はつながない
3・木の根っこは滑りやすいので登らない
4・岩は滑るから注意
5・人とすれ違うときは窪地で立って先にいってもらう

本当はもっといろいろルールがあるんでしょうか、4歳の最初の登山で教えることができるのは本当に自分と他人の命に関わることのみ。

基本、日々走り回っていて親の注意なんて全く聞かないジナンですが、山の前でしっかり説明してから登り始めたら、最初から最後まで、この約束しっかり守りました。日頃の彼の素行を知っている私にはとてもびっくりなことでした。「危険だ」ということをしっかりと話したことで、理解してくれたんだと思います。

3・登山後のジナンの反応

怪我なく無事登山できたことが何よりの成功で母として達成感しかなかったのですが、肝心の本人は登頂できたことに感動して喜んだ、自分の自信につながった、ということは(今のところ、端から見ている限り)全く感じらず。

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頂上で売っていたCoca-Colaの自販機でコーラを買ったことが何より嬉しかったことのようでした。帰ってきて家族や友達から「登山どうだった?」と聞かれても、全力の笑顔で「コーラ飲んだ!」とだけ答えていました。

他にもいろいろあっただろうよ。もっと思い出してくれよ。

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4・最後に・・・

ジナン人生初の登山記念に頂上の茶屋でピンバッジを買って、ジナンのリュックにつけてあげました。いつかこれを見て思い出してくれるといいな。コーラを飲んだ以外にもいろいろあったことを、、、。(多分無理だろうな)

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帰路は、やはり一気に疲れが出たようで機嫌が悪くなり、ケーブルカーで下山。ケーブルカーの麓の駅の清滝駅では、ご機嫌取りにソフトクリーム。帰りの電車ではぐっすり寝ました。

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今後も安全第一で自然の中で遊びたいなと思ったジナンの登山デビュー@高尾山でした。ジナンの名前が山の名前なんですよね。いつか連れて行ってあげたいな。

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