アトピー性皮膚炎を抑えるのに僕が「辞めたこと」
はじめまして。
僕は現在48歳(令和6年時)で、物心ついた時は脚や腕に包帯を巻かれていて、関節が痒くて辛かったのを覚えています。
小学生の時はプールの授業があったので、自分の肌を見られるのと、塩素が染みて赤くなるのが嫌でプールの授業は嫌いでした。
中学、高校は友達と遊ぶのが楽しくてあまり肌で悩むことはないくらいアトピーの症状も落ち着いていました。
問題は高校を卒業した後でした。
高校を卒業を機に、親の離婚が決まり、僕と妹は母方につき引越しを余儀なくしました。
僕は東京で生まれ育ち、家も一軒家で暮らしていましたが、引っ越した先は大通り沿いのマンションでした。
大通り沿いということもあり、排気ガスが凄いので洗濯物は長時間干すと少し排ガスのにおいが付いてしまう程でした。
そして片親になった為、母子共に働きに出、外食が増えて食生活が乱れていきます。
当時は僕も若かったので、質より量を食べれれば満足していたので、コンビニご飯やファストフードの毎日です。
アトピー持ちでなければ単に体重が増える(それ以外にも影響します)程度だったと思いますが、僕は幼少期からアトピー持ちです。これらの環境の変化が肌に影響しないわけがありません。
引越しから1年経つ頃には、全身に赤みとグジュグジュで引き篭もりになっていました。
その時に美容に関する仕事をされている方に脱ステロイドを勧められました。体に溜まったステロイド(毒素)を出すことによって、肌が本来の細胞に戻すと説明。いまグジュグジュなのは体から毒素が出てるからですよ。というのを信じて皮膚科にも行かず、ガーゼなどで対処していました。
ですが一向に良くならないどころか、どんどん酷くなっていきました。
暫くはその言葉を信じて我慢して引き篭もっていたのですが、サーフィンをやっている友人に、気晴らしにサーフィンでもしてみない?と言ってもらい、初めてサーフィンをすることにしました。
季節も夏だったので、ビーチにも沢山人が居て、小学生の時のプールを思い出し、一瞬やめようかと思いましたが、せっかく来たんだし、海に入っちゃえば気付かれないか、と思い海へ。
しかし、海をなめていました。
海水はアトピーの肌には悲鳴をあげるくらい痛いです。すぐに浜辺に戻り、ひとり悶絶していました。
ですが、痛さを我慢しながら海で一日中遊んでいると、日焼けのヒリヒリ感で痒みが殆ど感じなくなっていました。
この経験がきっかけになり、海水浴とサーフィンに頻繁に行くようになりました。
そして脱ステロイドの考えも辞め、皮膚科に行ってステロイドとも上手く付き合っていこうと決心していました。
始めは染みて痛かった海水も徐々に痛くなくなり、アトピーの症状も消えていったんです。
アトピーに海水がよいという情報はよく聞きますが、この頃はインターネットもなかったので、海水が良かったのかも、としか思いませんでしたが、いま考えるといくつかの理由があると思います。
ひとつは、ビタミンD3の影響です。
ビタミンD3とは、ビタミンという名のホルモンで、日光から肌に吸収され、免疫力を高める働きがあるといいます。アレルギーにも効果があるようです。
そしてビタミンD3不足は、メンタルに影響を与えるそうで、日照時間が少ない国ではうつ病患者が多いという話も聞いたことがあります。
ふたつめは、海水による殺菌作用。
アトピーの症状が酷い時は、肌のバリア機能が低下しているので雑菌も侵入しやすくなっています。この効果はあくまでも経験則です。
みっつめ、最近見た記事に、海水のミネラルは肌からも吸収されると書かれていました。
以前、サウナに入るなら、こまめに汗を拭かないと、せっかく汗として出た毒素を再吸収してしまうと聞いたことがあります。
同様に、かいた汗に含まれるミネラル分も再吸収されるようなので海水の話も本当かもしれません。
そしてよっつめは、メンタルです。
症状が酷くなって引き篭もっている時は肌のことばかり考え、人に会わず、笑うことすらありませんでしたが、人に会い、広い海で遊び、日焼けして、薬とも上手く付き合おうと前向きな心に変わっていったことです。
思い返せば、両親の離婚と環境が変わったことによるメンタルへの影響は計り知れません。
合わせて食生活が乱れたことで、腸内環境が乱れ、心身ともにボロボロだったんだと思います。
いまはネットや本などでアトピーについての情報が溢れていますが、その情報を得た上で、僕自身に体感があった「やめてから症状が良くなった」ことを挙げておこうと思います。
誰かのお役にたてれば幸いです。
・柔軟剤(合成界面活性剤)
僕は柔軟剤を使うと肌が荒れてくるので一切使ってません。
・リンスやコンディショナー
こちらも、あまりお勧めしませんが、もしやめるのが難しければ、しっかりと洗い流しておいた方がいいと思います。乾燥しても首や前髪にリンスなどの成分が触れて刺激になるためです。
・乳製品
人にもよりますが、牛乳に含まれるカゼインというタンパク質でアトピーの症状を誘発してしまうと思います。事実、僕は牛乳を飲むと肌荒れします。因みに豆乳もダメでした。
・白砂糖や添加物の多いお菓子
僕の場合、そういったチョコレートには反応してしまうので、いまは自分で作るようになりました。
あとは酸化したスナック菓子なども同様です。
・ピーナッツ
豆類にアレルギーをお持ちの方は多いと思いますが、僕はピーナッツだけ反応します。
・コンビニエンスな食べ物とファストフード
これを完全に断つのは難しいと思います。なのでほどほどにと考えておけばいいと思います。
・アルミ缶に入った飲み物
アトピーの原因の一つに「重金属」が挙げられているので、僕はアルミ缶に入った食べ物や飲み物は食さないようにしています。*個人差があります。
・マグロ
以前は大好きでしたが、食物連鎖の関係で大型魚には水銀のリスクがあるとのことで僕は避けています。
・お酒
お酒を飲むと痒みと動悸、赤みが出るので全く飲まなくなりました。おそらく、ヒスタミンの分解が苦手なのかもしれません。アトピーでお酒が弱い方多いのでは。
・制汗剤
夏の暑い時はヒンヤリとして気持ちがいいんですが、習慣になると肌に影響します。
・睡眠不足
アトピーの方のみならず誰にでも良くない習慣ですね。
・ストレス
最近では「脳腸相関」という言葉があるくらい、腸の乱れはメンタルにも影響すると言われているので、全く断つのは現実的ではないですが、食事と両方意識していきたいですね。
・完治させようと思うこと
こちらが最後です。
現代に生まれたからには、どうしようも出来ない弊害がいくつもあります。環境や食糧の問題だけでなく、人間関係も時にはストレスになる事もあります。何がその人にとってのトリガーになっているかは精密な検査を受けないとわからないでしょう。
僕も含め、アトピーをお持ちの方は、考えられる原因を一時的にでもやめてみて、肌の反応を観察することと、ステロイドに抵抗があったとしても、酷い時は頼る勇気を持つことが大事だと思います。
ステロイドに関しては賛否両論、もう何十年も前からあることです。
それほどアトピーを完治させる治療は未だ無く、難しくということなんだと思います。
大事なのは、自分の体と心、またはお子様がそうならば、ご本人の本当の気持ちに従うことだと思います。
noteは4年ぶりということで、羅列した文章になってしまいましたが(申し訳ありません)、これからはアトピーや健康、食べ物について書いていこうと思います。
宜しければフォローやコメントも頂けると嬉しいです。
では、今回はアトピー性皮膚炎を抑えるのに僕が辞めたことでした。