【感想】匿名企画!環月紅人を倒せ杯【お題:応援したくなるヒロイン】
こんにちは。けっこう涙もろいので、子ども向けのアニメ映画とかでも普通に「がんばれ!」「よかったなぁ!」って泣いたりします。まさかミケ猫です。
今回は、環月さんが「応援したくなるヒロインだったら誰にも負けない、作品で殴り合おうぜ。かかって来いよ」と言い始めたので、いっちょボコボコにしてやろうぜという作者18名が集まり、全19作品で匿名企画をやることになりました。どの作品のヒロインが一番応援したくなるか、みなさんもぜひ読んで投票してみてくださいね。
で、私なりに各作品を読んだ感想を以下にまとめていきます。
企画概要
感想
01:わがまま令嬢は花火大会を開催したい。
恋に全力投球な吉江お嬢様、めっちゃいいですねぇ。大好物です!
ノリと勢いでありもしないイベントをでっち上げ、贈賄を指示するあたりのドタバタっぷりがたまらないなぁと思います。次々と繰り出される要求に【もう勘弁してください】の返信で笑っちゃいました。めちゃくちゃ面白い。しかも吉江お嬢様の願望に反して、貝島くんと安川さんはなんかすごくいい感じですし。うわぁ、めっちゃ空回りそう。吉江ちゃんは可哀想に項垂れてから、不死鳥のように復活する姿を期待したいと思います。
私これ、応援したくなるヒロインは麻生氏なんじゃないかと思って。強く生きてほしいなと思います。
02:お母さん、ちょっと相談なんだけど
エレオノーラちゃん、めっちゃ応援したくなる! 初恋で枕に顔を埋めてジタバタしちゃう女の子ってなんでこんな可愛いんでしょうね……!
私は本作、ホムラくんがすごく良いなと思ってまして。お母さんが爬虫類系の異星人で、特異な見た目をしているエレちゃんが遠巻きにされているところに――現れる彼がとんでもない牽引力でグイグイ自分の世界に引き込んでいくじゃないですか。キャラつよっ。これは恋しちゃうのもすごく良く分かりますよね。まさに焔の騎士。
エレちゃんはずいぶん悩んでいましたが、タイトルからすると、あの後でお母さんに相談しに行ったんでしょうかね。いやー、キュンでした。エレちゃん頑張って!
03:唐揚げは美味しい
食いしん坊ヒロインのダイエット奮闘記! になるのかなぁ。でもダイエットしない方が彼好みというね。これは可愛い。頑張ってほしいです。
人の好みは千差万別ですが、思春期だとそういうちょっと人と外れた趣味をカミングアウトするのって勇気が要りますよね。そういうコミュニケーションのすれ違いから生まれるドタバタが、本作はもう、すごく可愛いなぁと思って読んでいました。この先のエピソードなんかも色々と期待できます。
ちなみに、ぽっちゃり好きはそこまでマイナーな趣味ではないと思うので、雄太くんにはぜひ素直になっていただきたいものです。早くしないと華子ちゃんが痩せちゃうぜ。
04:狛犬JKは縁をつなぐ
狛犬JKってそういうことか……! なるほど。タイトルからすると、この後で苺花ちゃんは狛犬生活を送っていくことになるわけですね。頑張れぇ。
本作はなんといっても、おばあちゃんのあたりで悲しくなりますよね。遺言状がなかったって言いますが、たしか養親でも相続権とかはしっかり発生するはずなので、これは親戚があることないこと言って追い出したパターンなんじゃないかなぁと思ってます。このあたりもうまいこと見返す展開が期待しちゃいますね。
狛犬になって縁をつなぐ仕事をやっていく。大変そうですが、頑張ってほしいと思います。コスプレイケメンもいることですし。
05:聖女の双子のじゃないほう〜幼なじみを幸せにしたい少年聖騎士のライバルは幼なじみの双子の聖女〜
双子の「じゃないほう」ってちょっと切ないですよね。オマケのように扱われるのはけっこう心に来ますし、無理して笑ってるのが分かっちゃったら……応援したくなりますよね。頑張れ!
三人の関係が微笑ましくもあり、切なくもありますよね。周囲だって悪人ってほどではないのでしょうが、ナチュラルに傷つけてきますし。そんな中、ローノとラニがどちらもアイナ大好きって構図だからこそ救いがあるなと思いますし、この先の展開を色々と考えられて楽しみになるなと思いました。どうなるんだろう、ローノの恋は叶うかなぁ。
どういったルートを辿っても良いと思うんですが、最終的にはアイナが作りものじゃない笑顔を浮かべられるようになってほしいです。頑張れ!
06:ストレリチアの勇者 ―今度は私がそばにいるから―
バッドエンドを経験し、今度はテオのためにやり直す! これは素直に応援したくなりますねぇ。頑張ってほしい。
ボロボロになったテオ。ニーナとはお互いに想い合っているのに、傷ついた心は幸せを求めることすら許さなくなってしまい――というのがもうすごく切ないです。この結末を見てからのやり直しなので、今度はうまくいってほしいなと願わざるをえません。
キーになるのがテオの日記ですよね。修行のこと、女の子と遊んでること、そして心を壊すような出来事のこと。その詳細は今後のやり直しの中で語られていくのでしょうが、ニーナがどんな風にテオを救うのか、めっちゃ楽しみだなと思います。続きありますよね?
07:わたし、きれい?
お姉さんになりたい幼女……どうやっても可愛いやろがい!
トレンチコートを引きずってくるところからもう可愛い。そしてやりとりが可愛い。なんか変なことしてるのに素直だし……そして、お姉さんになったからお姉さんらしくなろうとしてんだなぁと分かってホッコリ。主人公は、あまりこの子に変なこと教えちゃダメだよ……?
とにかく行動力の塊のような幼女なので、この先どんなことを仕出かしてくるのか楽しみになりました。超可愛い。お姉さん頑張ってね!
08:やみぷり!~テクノブレイクして悪役令嬢に転生した俺が、推しの正ヒロインを破滅させないために頑張る話~
辞世の句! 君の辞世の句はそれで良かったのかい……?
背景にしている世界観がそもそもバッドエンドの闇落ちファンタジーで、原作でも闇落ち大前提。そんなリリアを救うために奮闘すると。なるほどなぁ。ここで「自分が燃やされないために」とかじゃなくて「リリアのために」で行動するのがポイント高いですよね。ふむふむ。あと、主人公がTSしてる、かつリリアからもナルキスからも矢印が向いているので、BL/GL/NLを一度に味わえる仕様になってますよね。なるほどなぁ。
タイトルの「やみぷり」は素直に読むと闇落ちプリンセスなんですが、リリアやナルキスがヤンデレ化する「病み」展開でも面白いなと思います。頑張ってね……!
09:弟子になりたいと願う子へ
実は超有能だった! すごく良いファンタジー作品だと思います。続き読みたいです。
最初はディートリスがとんでもない魔法使いなんだろうなと思って読んでいたんですが、意外なことにメイン三人の中で一番まともな人だったんですね。それでもすごい人物に変わりはないんでしょうけど。キュリエの過去、ララァの正体……まだまだ秘密が隠されていますからね。どうなるんだろうなぁ。
ディートリスが人間をやめると、改めて三人の関係が変化する感じですかね。ぜひぜひ、もうちょっと先まで読ませてほしいですよね。よろしくお願いします。面白かったです!
10:ドジっ娘白桃さんは何かを伝えたい
ポンコツすぎるぅ、これは応援してあげないと。
何をやってもダメダメな白桃さん。ポンコツみが強いですね。私はこういう子が大好きなので、七転八倒する様をニヤニヤ眺めながら「がんばれぇ」って読んでいたいです。とりあえず「き」の練習した時の紙が入ってんのは笑っちゃう。めちゃくちゃ面白いです。
あとね、琴里ちゃんがまたなかなかいい味だしてるんですよ。白桃ちゃんにちゃんとツッコミを入れられる琴里ちゃんの存在が面白さをしっかり下支えしていると同時に、友人枠としてナイスアシストをしてくれてたりして、それを完全に無駄にする白桃ちゃんの面白さが一層増すんですよね。
佐野くんはわりと淡々としてるんですが、彼なら白桃ちゃんを面白がりながら受け入れてくれそうですし、良いカップルになる予感はしてます。結ばれるまでも、結ばれた後のドタバタもめっちゃ読みたいです。
11:この身長差と恋心は、追い越させないっ
高身長女子、いいと思います(いいと思います)
すごく可愛くて、これ胸キュン企画だったかなぁと勘違いしそうになりますよね。180cm超えてたら追い越される心配はあんまりないと思いますし、宮坂くんの背が伸びるまでにラブラブカップルになれば良いだけの話ですしね! 頑張って……! いやぁ、青春だなぁ。あと宮坂くんはツンデレ風味がありますが、これは素直になれないだけの思春期男子と見ました。ふふん。実はふーちゃんのことけっこう好きだろ。分かってるんだからね。
なんかこう、二人には思春期のモジモジした感じを保ちつつ緩やかに両思いの純情カップルをやってほしいなと思います。いいなぁ。
12:江戸っ子異端児の俺、舶来落語天女にブッ刺されました(はぁと)
落語大好きなワケあり外国人美少女! なんてものを出してくるんでしょうねぇ。めっちゃ可愛いじゃないですか。これは良いものです。
で、ヤワラギくんがまた良い味してるんですよね。過去に何かしらの出来事があって、他人の人生に深く関わろうとするのをやめてしまった。そんな彼も、心の奥底では「元江戸っ子」が燻っているんでしょうね……ソラちゃんの勢いに負ける形で、彼女の人生に関わっていくことになると。
この二人の組み合わせが好きですね。すごく好き。お互いに内面に抱えている色々なものを、お互いに浄化し合っていくような関係になっていってほしいと思います。すごく良いです。ラブコメってるの見たい……!
13:異世界転移〈偶像英雄〉PASTEL RAINDOW GIRLS〜グループが解散確定した7人のアイドルと108人のファンたち〜
異世界転移ファンタジーじゃないですか(ワクワク)
異世界転移×アイドル! 異世界転移ものの導入ですが、タイトルが気になりますよね。七人のアイドルはバラバラに召喚されて……これは他の子と共闘するのか敵対するのか、あたりも気になるところ。それと、ファン108人はどんな感じなんでしょう。ファンも召喚する能力なのか、異世界でファンを作る能力なのか、はたまたアイドル同士でファンを取り合う話とかになるのか……おお、どうなるんだろう。
そして、アイドルとしての能力がなんか変換されてますが、異世界でどんな感じで役立つんでしょうかね。これはワクワクさせてくれますね! 頑張ってー!
14:女嫌いの宰相さまから無茶難題を要求されました ~新人文官ですが、一ヶ月後にはクビ!?~
これはなかなかの無茶振りですねぇ、頑張ってほしいところですが……宰相様の様子を見るに、彼女の人事には何か裏がありそうですよね。
真面目一辺倒な宰相様の補佐官に任命され、いきなり酷な仕事を申し付けられ、それをどうにか成し遂げようとする。帝立大学では首席で卒業するほど有能な彼女ですが、社会に出たばっかりの新人でどこまでその有能さを発揮できるのか。この先一ヶ月は色々と苦労しそうだなぁ。
ほら、単純に内容だけ良くてもダメじゃないですか。根回しとかも色々と考えないといけないわけですし。そういうのも普通にこなせないと、宰相の補佐官なんて務まらないわけですからね。人脈とかもあんまりなさそうなので、本当に大変なんじゃないかなぁと想像してしまいます。
マリアン、めっちゃつらいと思いますけど応援してますよー。頑張ってー!
15:花の香りのその人は〜怪異調査対策室清掃係業務レポート〜
那子ちゃん……けっこうシリアスな感じで始まって、ホラーな雰囲気かと思いきや……一気に可哀想な感じに! が、がんばれ!
いやぁ、嗅覚で感じ取るって設定がいいですよね。これが視覚とかだとこの味は出なかったと思うんですよ。本能に近い部分と言うか、目には見えないけれど確実に何かあると察知する、みたいないい感じの能力になっていると思うので。それと、周囲に気味悪がられて育ってきたというのも応援できる要素として大きいです。
で、葵さんとの出会いが彼女の人生を変える。いやぁ、お仕事は大変だと思うんですけどね。これまでの孤独な人生と比べると、理解者がいるという状況は差し引きで――でもやっぱ可哀想なんだよなぁ。那子ちゃん、頑張ってね!
16:怒涛のくのウィッチ
すごい勢い! くのウィッチ!
いやぁ、面白かったですね。ノリと勢いで駆け抜けていきました。どっからどう突っ込めばいいのか行方不明なんですが、私は特にあそこが好きですね、ほら、印を結ぶところですよ。緊迫した状況の中、すごく意味深な感じで「臨兵闘者皆陣列在――前!」みたいな感じでやるじゃないですか。そうしたら師匠が言うじゃないですか。「くのいちってすげぇな。体術だけでこんなこと出来るんだから」って。印を結んだ意味よ!!!!!
怒涛属性の魔力を使わなくても怒涛だよ!!!!! がんばれ、くのウィッチ!!!!!
17:王立ギルド受付嬢のシラモチさん
なるほどね、私はけっこうシラモチさんも応援したい感じなんですが、本作のメインはリカちゃんの恋を応援する感じになりますかね。この恋にジタバタしてる不器用な感じめっちゃ可愛いじゃないですか! 頑張れー!
あらためて考えると、シラモチさんはあれですね。読者の分身と言うか案内人みたいな立ち位置で世界を見せてくれる主人公だなぁと思います。で、彼女が応援していると読者も一緒になって「ここ! 今!」って楽しめると。こういう構造の作品いいなぁ。
あと、個人的にはショーン=ジョマンガ氏のネーミングがすごく好きですね。ジョマンガ様、名前だけで面白いのずるいなぁ。
18:自称『ヒロイン』な隣の席の廣田さん
廣田さん……! 端から見るとけっこう痛々しい感じですが、マジで世界救ってるんだったらイケメンくらい侍らせてもいいと思います。たぶん、それもこれもゲームクリアのために必要なんでしょうしね。頑張って!
本作は個人的に、けっこう新しいなぁと思っていて……というのが、モブを主人公にして原作から外れるような活躍をする作品っていうのはよく見かけるんですが、モブがモブのまま逆ハーレムヒロインを眺めながら応援しているって構図はなかなか見ないなぁと思っていまして。もしかするとこの後で何か活躍する機会があるのかもしれませんが……たぶん彼は、この先もひたすら応援しているだけなのかなぁと思ってます。なんとなく。
ハイスペックで奇怪な言動をする廣田さん、面白いヒロインでした!
19:助っ人ハーフ美少女クレアはどうしても忍びたい
私の中のハンゾウがこう言うの! じゃないんですよ。めちゃくちゃ面白かったです、あー笑った。クレアちゃんぶっ飛んでて大好きです。
いやぁ、何が良いって望月くんですよね。彼もいい感じにクレアちゃんのボケを加速させていて一切のツッコミを入れないので、変な方向にどんどん転がっていって、すごく面白い感じになってるんですよ。「なんだか僕もそんな気がしてきた」じゃないんですよ、望月くんさぁ。こういうの大好きです。私も彼みたいなヤツを書きたい。印を結ぶクレアちゃんに拍手すんの面白すぎでしょ。
厳しくも楽しい忍者ロード、ぜひ二人で突っ走っていってもらいたいですね。めっちゃ応援してます。いやぁ、面白かった!