お前らさっさとくっつけ！ ＃匿名両片想いな二人短編企画 感想
こんにちは。お前らさっさとくっつけ、と叫びたくなる両片想いな作品ってめちゃくちゃいいですよね。まさかミケ猫です。
今回は ＃匿名両片想いな二人短編企画 という柴野さん主催の企画に参加しております。両片想いをテーマにした短編が全26作品も並んでいますので、感想を綴っていきたいと思います。もちろん私の作品も含まれていますが、例によって知らん顔して「面白かったなぁ」します。
皆様もぜひお気軽に読んでみてくださいね！
企画について
企画概要
『両片想いな二人』をテーマとした匿名企画です。
3000文字から5000文字までの短編の面白さを競います。
SNSなどで呟く際のハッシュタグは #匿名両片想いな二人短編企画 でお願いします。
【8月11日（日）6:00～8月18日（日）18:00】
面白い・魅力的だと思う順番に1位から3位まで選んで、開催期間中に公開される投票用のGoogleフォームへ投票を行ってください。
作品リンク
投票所
感想
01：守り守られ見守られ
ボディガードとお嬢様、そして「くっつけ隊」の三者の構図がすごくニヤニヤできる作品でしたね。初っ端から良いの来ましたよ！
大柄なジェイクがアイリスを守るシーンから始まり、緊迫感がありながらもニヤニヤしちゃうような恋愛模様。かと思えば、それを見守る者たちが登場と。まさにタイトル通り、「守り守られ見守られ」な作品でしたね。
私は世界観がけっこう面白いなと思っていて、異世界部隊なんですけど時代はかなり現代チック、それとマフィアというのがいいですよね。長編にしても良いものが書けそうな世界観だなぁと思っています。
何気に糖度の高い二人の会話であったり、それを見守るみんなの様子を楽しませていただきました。面白かったです！
02：異国へ嫁ぐ令嬢のあったかもしれない初恋
いやぁ、これはとても切ないお話でしたねぇ。
シャーロットはすでに異国に嫁ぐことが決まっており、最初から結ばれることがないと分かりきっている二人。それが、些細なきっかけから文通を始めることになると。この避けようのない別れに向かう時間の切なさが胸をしめつけるようでした。
何より良いなと思ったのが、二人の間にあったのは「文通」だけだったことかなと思います。これで立場を忘れて不義密通なんてことになったらまた違った作品になってしまうのですが、ここで文通より上の何かに発展しない奥ゆかしさが本作の魅力だなぁと思います。
最初から報われないと分かっている悲しい初恋、切なくて素敵なお話でした。
03：名前で呼びあう朝がくる
ひゃあ、これはなかなか抉ってきますねぇ。
私はＳＦが好きでして、ヒューマノイドが自分の心は作り物だなんて思いながら人との関係を築いていくのとかそれはそれは大好物なので、本作はすごく刺さりました。いいですよねぇ、これは好きです。
マリアの感情もすごく切ないと思うのですが、マリアをプレゼントしたひびきの気持ちであったり、顔の同じ二人それぞれとの関係に思い悩むあかりの気持ちであったり、そういった変則的三角関係の構図がすごく良いです。その中で描かれる感情も繊細でグッと来ました。
面白い作品をありがとうございます。
04：永遠の君
想い合っている双子の姉妹の悲しい結末！
本作の良いなと思うのは、お互いに直接言葉にして自分の想いを打ち明けられなかったことですね。全てが手遅れになってから、手紙を使って時間差で明らかになる気持ちというのが切なくて、永遠を誓うクリスティアの姿がとても悲しく映りました。すごく良かったです。
とりまく社会全体が二人を引き裂くような構図になっていて、それはどうやっても抗えるものではないのですが、だからこそ、想いだけは強く持ち続けてアリスとして生き続けようというクリスティアの覚悟が魅力的だったなぁと思います。
決して結ばれない悲恋の物語、すごく素敵な作品でした。
05：友達の友達はおともだち
おおー、これは良い両片想いですね。良き良きです。
主人公のモテを目指して苦悩する様子が青春だなぁという感じがして、でも荻野に対してナチュラルな態度でいるときが一番魅力的なんだろうなぁとニヤニヤしました。無自覚に落としてるなぁ＆無自覚に落ちてるなぁという感じで、那珂川さんと一緒に「さっさとくっつけ」と思いましたね。これぞ両片想いってやつだぁ。
那珂川さんに対する憧れのようなものと対比するようにして、荻野さんにとはそれこそ地に足のついた恋って感じですごく良かったです。なんだかんだ荻野さんのことをしっかりと見て話をしていて、サイン本のくだりなんかも一緒にいるとき以外にも気にかけているのが分かりますしね。
これは良い両片想い青春ラブコメを読ませていただきました！
06：バカップルぶる！
いやぁ、これで付き合ってなかったら意味分かんないですよね。
ひたすら甘々の二人を見せつけられて、後輩ズもそれはそれは困惑したことでしょう。最高か。というか、後輩ズの間にも何か芽生えたらいいなぁと思います。こいつら、チュッチュチュッチュしまくりやがってぇ！
似たもの同士の二人の友達以上恋人未満でラブラブ天元突破な偽恋人って感じのがすごく良いなと思いました。いやもう、ただのバカップルになってますよねぇ……このまま練習のために同棲したり、練習のために結婚してみたり、練習のために家庭を築いたりすれば良いんじゃないかなと私は強く思いました。
甘々な青春模様を読めて大満足です。面白かったですー！
07：私との婚約を嫌がっていた王子殿下と中身が入れ替わってしまった結果
お似合いの二人！ 良かったなぁ！
長年に渡る双方向の片想い（しかもだいぶ重いやつ）が報われて本当に良かったなと思います。たぶんですけど、両方のご両親は全て承知の上でこの婚約を結んだんじゃなかろうかと思います。良かった良かった。
私は本作で、二人の感情の重さの描き方がすごく良いと思ったんですよね。せっかく婚約できたのに相手の感情を考えて鬱々としちゃったり、殿下の方は絵やぬいぐるみ、エリアーヌの方はポエム集と、なかなかの黒歴史っぷりを発揮してくれてたりして。
とてもニヤニヤできる二人を見せていただいたなと思います。お幸せにー！
08：隠れた王弟殿下の見張り役
これはいいですねぇ、幸せになってほしいものです。
二人の交流がすごく良いですよね。エドガーは直接感情を表現しているわけではないんですが、アリシアを決して追い出さないという事実が彼の気持ちを現しているように思います。アリシアもまた、行動でもって自分の気持ちを表現する子ですからね。
二人の立場もありますが、社会情勢にかなり左右される恋ですからね。だからこそ、読者としては想いを打ち明けてほしいなぁと思いますし、二人がなかなか言葉にできないのも分かるなぁと思います。この構図が切なくて良いですよね。
二人にはこのまま、気がついたら子ども生んでたってくらいまでぬるりと平和に暮らしていただきたいものです。
09：ファーストキッスはジャムの味
エグエグじゃないですかぁ……！
いやもう、単身で盗賊の討伐って段階から薄々予想はしてましたが、これはだいぶ辛いですよね。ここまで極まったバッドエンドはなかなかないですよぉ。あとヴォリッヒ卿は絶対黒幕側だと思います。怪しすぎる……！
それにしても、こんなつらいファーストキスはなかなかないと思うんですが、この上げ落としのやり口がすごく手慣れてて上手いなぁと思うんですよね。不穏を滲ませながら純粋な二人を描いて、一気にガンと落とし、そこから上がるストーリーを期待させつつトドメを刺し、からのファーストキスでダメ押しですからね。これはヤバい。
ジェットコースターみたいな作品でしたね。面白かったです。
10：シンデレラグレイス
これはとても素敵なシンデレラと魔女でしたね。
シンデレラの物語をベースに魔女の背景を掘り下げる、という発想がすごく良かったです。そして掘り下げ方も、レースがエラを手助けする動機がよく分かるようになっていて、すごく素敵な作品に仕上がっていたと思います。これは面白かったです。
魔女狩りなんかの設定もよく馴染んでいて、妹も良い悪役っぷりを発揮していましたね。そして、パーティを開く理由が冒険者の魔女討伐→エラのもとにレースが来るってことは、たぶん冒険者もレースとグルなのか、騙されているのか、そのあたりも仕掛けがありそうですよね。
つづきはまたいつか――無事に結ばれた後のエラが、真実を知る場面を読んでみたいと思いました。素敵な作品をありがとうございます。
11：重ならない想いと身体
これは切ないですねぇ。うーむ、難しい。
これは私の勝手な予想ですが、両想いになったら死ぬって話は、もちろん作中で語られている通り心と身体に負荷がかかるって話もあるとは思うんですが、たぶん「死ぬ以外に結ばれる方法がない」って意味合いもあるんじゃないかなぁと思うんですよね。ほら、死者は生者になれませんば、生者は死者になれるので。両想いになって触れられるようになろうと思ったら、生者が死ぬしかなくなると思うんですよ。
死者側が悪霊として払われるか、生者側が死んで結ばれるか……どちらの道を選んでもなかなか辛い選択になると思うのですが、想いが強まる一方なら時間もありませんからね。なにか、触れられる方法があればいいんですが、本作の世界観だとなかなか難しそうですよね。うーむ。
いやぁ、どうにか結ばれる方法はないかなぁって、色々と考えてしまう作品でした。面白かったです！
12：王子様との両片想いな闇落ち学園生活
うわぁ、めちゃくちゃ拗れてるじゃないですか……！
実は両方向に想いが向いているのに、王子のやらかしのせいで大変けしからんことになってしまいましたね。いいぞもっとやれ……！ こう、記憶を消すっていうのはちょっと催眠系のR18作品みたいなのと似た感じのテイストがありますよね。面白い構図だったと思います。
記憶を奪うという一点から派生させ、身体の違和感で薄々気づいてるって描き方だったり、自分自身に対して嫉妬するっていう心の動きだったり、作品を膨らませ方が良いなぁと思いました。
王子が素直になってハッピーエンド、みたいな方向にも持っていけると思いますし、もっともっと拗れさせることもできるなぁと思いました。とても面白いアイデアの作品だったと思います。
13：とある公爵家の仮面夫婦の関係
これは良い仮面夫婦でしたねぇ。
互いに想い合っているのに、立場がそれを邪魔するという構図。対外的には結ばれていますが、本当の意味で二人が結ばれるにはもういくつか障害を乗り越えなければなりませんね。具体的には、王家をぶっ潰してしまえという感じでしょうか。なかなか楽しいことになってきました。
二人ともそれぞれ有能なので、あとは覚悟ガンギマリになればどんな困難でも打ち勝てるんじゃないかなぁと思ってます。ぜひぜひ、何の憂いもなく結ばれる二人の姿を見せてもらえるまで、連載していっていただければと思っています。
すごく続きが読みたくなる作品でしたね。面白かったです。
14：夏の雨宿り
ほほう、これは良き青春モノですねぇ。いいぞぉ！
二人ともすごく初々しいのが良かったですよね。部長はちょっと嘘をついて、蒼を引き止めようとする。蒼は部長に憧れながら、うまく話せなくてそっけなくしてしまう。かー、アオハルだぁ。
二人だけに閉じた世界で、ゆっくりと動き出す関係がいいですよね。まずは夏祭りの約束をってところですが、蒼はもっとガンガン誘って良いと思いますよ。夏休みは長いですから、色々とチャンスはあるんじゃないかと思います。ぜひ頑張ってほしいところ。
初々しくて可愛い二人の恋愛模様を見せていただいたと思います。キュンとしました！
15：輝かしい瞬間の目撃者
これは切ないですねぇ。
片想いをしているからこそ、相手が誰を好きなのか察してしまうんだろうなぁ。しかも、好きになったのがその「恋をして変わっていく女の子」というのがまた、そもそも構図として報われないんですよね。それもまた青春だなぁと思います。
順当にいけば、このまま二人は付き合うことになるんだろうなぁと思います。その様子を切なげに見ている彼の背中を、これまたこっそりと見ている女の子もいたりしないかなぁ、なんて私としては思ってしまいますね。彼にもそういう救いがあってほしいものです。
とても素敵な青春物語でした。清々しくてとても良かったです。
16：Next To Ruin～重ならない手と手～
そこまでいってどうやったら付き合わずにいられるんだ！
いやぁ、読みながらだいぶソワソワしちゃいましたね。こういうボタンの掛け違いで結ばれない二人とか、すごいありがちじゃないですかぁ。周囲で見ている方としては、かなり悶々としちゃうと思います。さっさと付き合わないと、わりと簡単に掻っ攫われちゃうと思うぞぉ。
たぶん作者様は普段NTRとか書いてる人だと思うんですよね。香坂のみっともなさの書きっぷりや、奪われるまでの展開が手慣れているというか……あ、そういえばタイトルもNTRじゃないですか。すごいこう、胸の内をかき混ぜてくるような書き方してくるなぁと思います。
あとは作者様に聞いてみたい部分ではありますが、たぶん「友達」と色々あったんだろうなぁと思いますし、謝って連れ帰っただけじゃない気もします。もしかすると、今もまだ西園寺に見えていないところで色々あるんじゃないかなぁと邪推していたりします。作者発表後に色々教えて下さい！
17： 「男女の友情は成立するのか検証したい」と依頼されて！？
二人が結ばれて良かったですねぇ。なるほどなぁ。
ラブコメによくいる謎の博士ヒロインが、私は実はけっこう大好きなんですが、今回は博士のちょっかいによって両想いになる二人の話でしたね。途中までは、これ絶対報われないパターンの片想いで、博士と火野くんの両片想いを米良ちゃんが見せつけられる話なのかなぁと思っていたんですが、いやぁ、良い結末になって良かったです。
男女の友情はまぁ成立するよねと私は思ってるんですが、本作の二人はなるべくして惹かれ合ったんだろうなぁと思います。なんやかんやとキューピッドになった博士がこの事態をどんな風に面白がって――ゴホン、どんな風に研究資料として眺めているのか、みたいな視点での話も読んでみたいなぁと思いました。
割と初期段階から両片想いしていた二人が無事に結ばれて良かったです。博士グッジョブ！
18：好きなんて教えてあげない！
これは良いチャラ男ですね。ふむふむ。
いやぁ、付き合ってない女の子をデートに誘うとして、行き先がナイトプールっていうのがもう最高にチャラい感じ出てるじゃないですかぁ。って感じで、けっこう遊んでる感出しつつの――自分だけにめちゃくちゃ気遣いしてくれてるっていうギャップ。ここですよね。
これは男女問わずだと思うんですが、押せ押せで自信満々に好意をぶつけて来るキャラって強いなぁと思うんですよね。もちろん、実際はこっちの心情を慮ってくれるのは大前提としてですが、そういうキャラの強さの出し方は見習いたいところだなぁと思います。
なんやかんやと落とされそうなヒカリちゃん、言葉にして教えないのは最後の意地ですね。面白かったです。
19：ハッピー・サッド
切ないなぁ。これはとても味わい深い切なさですよね。
バッドエンドというわけではないんですよね。たぶん、お互いに淡い恋心は持っていたものの、どうしようもなかったのかなぁとは思います。仮に告白して付き合ったとして……大学生の彼と、社会に出て家庭を支える彼女が、共に歩めたかというと、ちょっと厳しかったのかなぁとは思います。もちろん、そういう道もないわけではなかったと思いますが。
ただ、彼も彼女もそれを選択しなかった。今回の結婚も、なるべくして至った結末なんだろうなと思います。きっと『卒業』ルートを選択するような二人だったら、そもそもこの状況になる前に違う道を選んでいたと思うんですよね。切ないなぁと思いますが、仕方ないなぁと。
すごくビターな恋の終わりという感じで、素敵な作品だったと思います。ありがとうございます。
20：すれ違いのその先に
いやぁ、良かったなぁ。どうなることかと思いましたが。
真実が分かって改めて読み返すと、すれ違いコントかってくらい食い違ったまま会話が進むじゃないですか。お互いに色々と、もうちょっと言葉を足していただいて……！ こういうすれ違いのさせ方、私もやってみたいなぁと思いました。
なんというか、二人がわりと強めに想い合っていたからこそ、ちゃんと結ばれたんだなぁと思います。もう少し気持ちが軽かったら、例えば後輩ちゃんみたいな子が押せ押せで落としてたかもしれないですからね。そういうこともなく、最後には誤解を解消して結ばれるって展開がすごくホッとして良かったなぁと思います。
長年の想いが報われて本当に良かった！ 面白かったです。
21：あなたと、最後の一勝負
いやぁ、とても素敵な話でしたね。
家の都合に翻弄される、だけではなくて、状況を逆手に取って剣を極めていくレンシアはとても応援したくなりました。カッコいいですよね。そして、それでもなお諦めないセネリオの姿もとてもカッコよかったです。この二人が無事に結ばれてくれて良かったです。
隣国に行くのは色々と大変だと思いますし、政治的なあれこれに巻き込まれることもこれからありそうです。大きな戦力ではありますしね。ただ、ここまで極まった強さを示せば、隣国も二人をそう軽く扱えはしないと思いますし……さてどうなるか。物語はいろいろ広がっていきそうな気がしますからね。
これからの二人が平穏に暮らせると良いなぁと思います。面白かったです。
22：姉ちゃんはマジで心配だよ
楽しい両片想いでした。これは笑っちゃう。
いやぁ、蒼太くんも朱音ちゃんもなかなかにヤバい子たちでしたね。ずっと笑っちゃいました。給食のプリンで喜ぶ二人は全然進展とかしなさそうなのに、蒼太くんは盗聴とか言い出すし、朱音ちゃんは写真貼りまくりで盗撮とか言い出すし。お似合いの二人過ぎて、ずっと笑ってました。
二人の恋愛模様に翻弄される姉ちゃんの語り口もずっと愉快でしたね。いろいろと突っ込みを入れつつ、二人のことをちゃんと心配しながら発狂している姉。とりあえず高校受験を頑張ってもらって……。
二人の将来はマジで心配になりますが、どうにかして進展すれば良いなぁと思います。面白かったです。
23：ホープレス・リマリッジ
幸せになれそうで良かったですね。
いやぁ、とにかく思いが通じて良かったです。というか、通じなかったらトモエちゃんの結婚式がだいぶ悲惨なことになっていたというか、丸く収まってもトモエちゃんの旦那さん側のご親族とかが「何を見せられたんだ」状態になって向こう側との親戚付き合いとかが大変なことになったんじゃないかなぁとか、私は少々違うハラハラの仕方をしていたんですが……こ、この感じだと大丈夫だったみたいですね。ふぅ、良かったです。
お兄ちゃんの恋の行方も気になるところですよね。お父さんに似ていて言葉が足りなくて――というパターンだったら良いなぁと思います。どうかみんな幸せになってくれー！
とにもかくにも、ハッピーエンドに落ち着いてくれそうでとても良かったです。ありがとうございます。
24：閉ざされた村
しっかりとホラーでしたねぇ！
両片想いってことは、一応は異種間の恋愛ってことになるんでしょうかね。魔女様の愛情表現が喰うことだとしたら……まぁとりあえずお兄ちゃんの想いは成就したってことでいいのかなぁ。どうかおそばに置いてください→血肉になればずっと一緒！ ということで。これで両想いですね。
それで悲鳴が一つってことは、たぶん食べられたのは兄だけですよね。妹ちゃんの方は食われずに願い通りに弟の病気を治してもらいつつ、兄の顛末を後世に語り継いだんじゃないかなぁと私は解釈しました。
この魔女様の変に人間ぽくないところが絶妙に化け物感が出ていて、すごく素敵だなぁと思います。面白かったです。
25：愛する夫が催眠術で私に「貴方を愛することはありません」と言わせようとしている
いやぁ、ハッピーエンドで良かったですね。
催眠術の使い方って人柄が出ますよね。シリウスはリエーラに「自分を好きになれ～」みたいな催眠は一切かけないところに誠実さを感じちゃいますよね。本当に好きなんだなぁと。どうなるのかなと思いましたが、落ち着くところに落ち着いて本当に良かったなと思います。
テレサの方の恋愛についても、いい感じのところに落ち着きそうで良かったですね。収まるところに収まって、みんなハッピーになるって構図はとても良いものだと思いました。ほっこり。
素敵な読後感の作品でしたね、ありがとうございます。
26：悪役令嬢は数学オタクな侯爵令息と契約婚約する
いやぁ、とても素敵な婚約者カップルでしたね。
押しの強いロザリーに振り回されてはいますが、彼女自身はしっかりとアロイスを思いやってますし、アロイスも内向的な自分を嫌な顔もせず認めてくれるロザリーを好きなのが分かって、とてもお似合いの婚約者カップルだと思いました。けっこうラブラブで甘々ですよね。
たぶん二人の主観的には相手の気持ちがわからなくて落ち込んだりもしたんだと思いますが、周囲の人たちから見るとわりと分かりやすくイチャイチャしているカップルなんじゃないかと思います。図書委員の子も「あの二人尊いわぁ」とか思いながら恋愛小説を紹介してたんじゃないかなぁ。
これからも仲睦まじく、糖度マシマシで、周囲に砂糖を振りまきながら過ごしていってもらえればと思います。
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