見出し画像

物理苦手でも気象予報士試験に合格したい!#13 高層気象観測

こんにちは、まさごんです。
気象予報士試験の合格を目指すべく、日々の勉強内容を記録しています。
基本的には前日夜にインプットした内容を、朝一番にnoteにまとめて復習する、というサイクルで学習を回しています。

勉強内容

今回は高層気象観測について学習しました。
地上気象観測では測定器を使ったり目視で直接観測することが可能でしたが、高い空の上にある大気(高層大気)を観測することはできません。そこで、風船に測定器を括り付けて飛ばしたり、レーザーを発射したり、工夫をして観測しています。

学習ポイント①:ラジオゾンデ観測

高層気象観測では、数1000kmの高さの気温や風向・風速、気圧を測定することで、空間構造を3次元的に把握することを目的としています。というのも、低気圧や高気圧、台風などは、地上天気図に書いてあるような平面図ではなく立体的な構造をしているため、高さという3次元目の方向を考えなければ、それぞれがどのように成長するかを把握することはできないのです。

ラジオゾンデとは、気圧センサーや気温センサー、測定値を送信するための無線機などで構成される測定器のことを言います。これに風船をつけて飛ばし、高度30kmまでの気圧、気温、湿度、風向・風速を観測します。風船を飛ばしても、どこに行ったか分からなくなっては観測の意味がありませんので、ラジオゾンデの位置は常にGPSで把握されています。

学習ポイント②:ウィンドプロファイラ観測

ウィンドプロファイラ観測とは、「風(ウィンド)の鉛直分布(プロファイル)」を観測することです。地上から上空に向かって電波を発射して寒村くします。発射した電波は上空の風などにぶつかって散乱し、戻ってきた時には発射したときは周波数が異なっています。この違いから、航空の風向・風速を測定するものです。この原理を用いて、ウィンドプロファイラは上空12kmの高さまで、ほぼ連続的に(10分おき)測定しています。

ウィンドプロファイラは、集中豪雨など災害をもたらす現象のを理解するために重要な、下層大気の流れを精密に観測できるため、豪雨や豪雪など範囲の狭い災害を予測するのに大きな効果があります。

気づいたこと

高層気象観測では、ここで紹介したラジオゾンデとウィンドプロファイラ以外にも、航空機による観測もあります。航空機はラジオゾンデやウィンドプロファイラではカバーできない範囲を自由に飛べるので、高層気象をより詳しく把握するのに役立っているそうです。

ありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集