気象予報士試験の過去問アタック「専門知識①観測の成果の利用」
こんにちは。まさごんです。
私は1月にある気象予報士試験の合格を目指して、日々勉強しています。
勉強した内容はマガジンにまとめて投稿していますが、今回はそれとは別に、問題集を解いた結果と復習すべき内容をまとめました。
使用している問題集は、気象予報士試験研究会がまとめている過去問です。
気象予報士試験第1回から最新の試験の過去問の中から、分野ごとに選んでまとめた問題集となっています。
この問題集の中から、「予報業務の関する連門知識① 観測の成果の利用」についての問題を解きました。この章では、地上気象観測・高層気象観測・レーダー観測・気象衛星観測の4種類について問う問題がまとめてあります。
結果発表
それぞれの結果はどうだったのかというと…
①地上気象観測 正解数4/出題数5 正解率80%
②高層気象観測 正解数1/出題数4 正解率25%
③レーダー観測 正解数1/出題数5 正解率20%
④気象衛星観測 正解数2/出題数6 正解率33%
なかなかに悪い結果です。
今までまとめてきた内容が頭に入っていない…とい反省点もあります。
が、気象予報士試験の問題の出し方はやや特徴的なので、問題を解いて覚えないといけないこともあります。引き続き頑張りましょう。
間違えた問題の中でも、特に出題数が多かった「ウィンドプロファイラ観測」「レーダー観測」について、復習します。
ウィンドプロファイラ観測
ウィンドプロファイラ観測はレーダー観測の一部です。
地上から上空に向けて電波を発射したときの周波数と、大気の乱流によって散乱されて戻ってきた周波数の違いから、観測点上空の風向・風速を測定するものです。
ここで大事なのは、「散乱し戻ってきた電波の周波数の違い(周波数偏移)を観測している」ということです。散乱強度を測定しているのではありません。
ウィンドプロファイラ観測では、上空12km程度までの風を、10分ごとに観測しています。一般に空気中の水蒸気量が少ないときには観測高度が低く、水蒸気量が多きときには高くなります。
散乱の強度は水蒸気量に依存しており、大気が湿っているほど散乱される電波が強くなるので、観測高度が高くなるのです。
レーダー観測
レーダー気象観測は、大気中に電波を発射し、雲の中の雨粒や氷粒などに当たって跳ね返ってくる反射波を測定しています。
レーダから発射しているのはパルス状のマイクロ波(波長3~10μm)です。その電波が大気中の降水粒子によって反射され戻ってくるまでの時間から、降水粒子までの距離と方位を測定します。
マイクロ波は直進性にするげれいるので、目標物までの距離を正確に探知できます。一方、目標物までの間に山などの障害物があると、回折することはできないため、電波はさえぎられて障害物より後ろの側にある雨雲は観測できません。
レーダー観測では、降水粒子から跳ね返ってきた電波(降水エコー)だけでなく、山や高層ビルから跳ね返ってくる地形エコーやエンゼルエコーもとらえてしまいます。これらは観測のノイズとなり、地形エコーは除去できますがエンゼルエコーは除去できません。
エンゼルエコーは、大気中の密度の差(気温、気圧、水蒸気量など)によって屈折率が急激に変化すると現れます。これらの局所的な変化が大きいところでは、電波が通常の経路から大きく外れてしまい、非降水のエコーとなります。
まとめ
残念ながら言い回しが変わったとたんに、ひっかかって踊らされるのが私です。あいまいに覚えていると解けない問題がたくさんあるので、間違えたらひとつひとつ、定義を確認していこうと反省しました。
それにしても、本当に覚えられない…出題範囲が広すぎる…。
できなさすぎて、おしりに火が付きました。これはいい傾向です。
ありがとうございました。