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それしかないわけないでしょう

海外に行くと、いつも浮かぶ言葉。

それしかないわけないでしょう
ヨシタケシンスケさんの絵本の題名であるこの言葉はいつも僕に勇気をくれる。

日本では経験出来ないことが詰まっている海外では、いつも決まってこの言葉が浮かんでくる。
選択肢を狭めているのは自分だと、いつも反省して帰りの飛行機に乗る。

今回は、気を使わなくてもいい愛すべき仲間達(諸先輩が多かったが、親しみを込めてこの言葉で)と一緒に香港へ。

僕はスケジュール的に現地集合、現地解散という形で参加。
本当に久しぶりに、現地までの移動は独りで行動した。
おかげでボーッと過ごしながら、ときに思考を巡らせながら貴重な時間を過ごした。

初めて乗った香港航空は格安の割にまあまあの飛行機だったし、チェックインも手荷物預けもめちゃくちゃスムーズだった。
事前に荷物を預けるときに写真を撮るんだけど、飛行機に乗る前の搭乗ゲートでは顔認証でゲートが開く。すげーと思った。

香港では、現地で働く方にアテンドをしてもらって、なかなか見れないところも連れて行ってもらった。
2泊3日の弾丸スケジュールだったけど、とても素晴らしい旅になった。

香港は昔、英国領だったこともあって、東洋と西洋が融合してる特異な街。
華やかな部分もあれば、貧富の差を感じるような場所ももちろんあって、その差が激しかったりするから、とても不思議な気分にさせられる。

数十年前は貧しい漁村だった街が、今や世界三大夜景に数えられる100万ドルの夜景を映す街に変わっているわけだから、光と影はもちろんあるだろうけど、やっぱり経済の恐ろしさをまざまざと見せつけられる。

そして想う。日本はこのままではいけない。絶対。
僕らは日本の未来を憂うんじゃなくて、当事者になって動かしていく側にならないと。
アジアの諸外国に来ると、いつもその想いを強くする。

現地では、僕らの仲間から師匠と呼ばれている凄い方とお会いする機会があった。

10分くらいしかお話できなかったけど、とても深い言葉をいただいた。

僕は質問した。
心を磨くにはどうすればいいですか?
師匠は優しくこう答えてくれた。
まずは自分をよく知ること。全てはそこからです

他人ではなく、自分にフォーカスすること。
根底にあるものとして、受け入れてあげて、愛してあげること。
そう言われている気がした。

人は、嫌いな自分、ダメな自分に対して、どうしても切り離して考えてしまいがちだ。
切り離してるから、そこにはフォーカスすることはあまりない。
でも、どこまでいってもそれも含めて自分。
分断すると、心と体は離れていってしまう。

余裕がある時で良いから、そんな自分と向き合う作業が必要なんだと思う。
向き合った先に、そんな自分もきっと愛おしくなれるはずだ。
愛おしいから、対処の仕方も分かってくる。
優しく寄り添うように、背中を押してあげられる。
何も根本から変える必要なんてない。

だって、それがあなただから。
あなたの愛すべき部分だから。

社会に同化しようとして、無理に直そうとしなくていい。
愛してあげようよ。自分を。
自分が愛してあげられたら、きっとそれは人に伝わる。
肯定してくれる人がきっと現れる。

香港の夜景を眺めながら、そんなことを自分に言い聞かせていた。

香港で有名なお寺で引いたおみくじにこう書いてあった(和訳怪しいけど笑)

幸運は悲しみの泉から来て、
それが進めばたくさんのことが得られるでしょう。

大きな道路は空の深淵に追加されます。(ちょっとここ分からない笑)
勇敢に進めば、幸運が訪れるでしょう。

深淵という言葉、何だか惹かれてしまう。
平坦な道でも、落とし穴のような場所があるかもしれないし、川だっていきなり深くなってる場所があったりする。

自分をよく知るということは、自分の中にある深淵まで理解することなのかもしれない。
自分でも見えなくて、感じられない深い淵の部分。
直視するのは怖いし、正直嫌だけど、僕はやっぱり心を磨きたい。
心を磨いて、もっと成長したい。アップデートしたい。

今年ももうわずか。
今年は悲しいこともいっぱいあったけど、それ以上に素晴らしい出会いや出来事がたくさんあった。

こんなに自分に変化があったのは類を見ない年だったかもしれない。
残りもしっかり駆け抜けて、来年への足掛かりにしたい。
頑張るぞー!

それにしても、価値観や文化は全然違うのに、どこの国いっても、美味しいものは全部美味しい。「美味しい」は世界共通なのが何だか嬉しい。

いつも僕を支えてくれている皆さん、ありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

今日もいい1日になりますように。
心から、感謝を込めて。



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