僕は時々メタモルフォーゼ
子供の頃の夢は、ウルトラマンになることだった。
ウルトラマンは人間が変身する。
しかも、変身した事を周囲には漏らさない。
自分が死ぬリスクを抱えながら、誰にも褒められず、怪獣に立ち向かっていく。
その姿がとてもカッコよくて。
食い入るように画面に釘付けになっていた事を今でも思い出す。
だから、ウルトラマンがゼットンに負けた時は、いつか必ずゼットンを倒してやると燃えていたくらい、僕はウルトラマンが大好きだった。
大人になった今、ウルトラマンのようにとはいかないが、カッコいい人間になるために出来る事は、何なのかを考えてみる。
何度かnoteでもお伝えしているが、僕と人との間には大きな壁がある。
それが最近、大切な人達のおかげで、壁を壊せそうな気がしている。
人に嫌われたく無いのかと言われると、
確かにそれもあるけど、しっくりはこない。
じゃあこの壁はどうしてこんなにも高く聳え立っているのか。
意を決して付き合いの長い友人に話してみた。
友人は優しい口調でこう話してくれた。
「masaはきっと、どうせ分からないと思って話をしていないんじゃない?そういう意味では、人を下に見てるってことなんじゃないかな」
驚くほどストンと納得した。
十人十色の人生だから、他人に自分の事なんて分かるはずがないと考え込んでいる自分を見つけてもらった気がした。
深い深い海の底で、孤独に生活している自分がそこにいた。
そこで僕は浅い呼吸を繰り返しながら、なんとか自我を保とうと躍起になっている。
誰かが助けに来てくれないと、地上に行く事は出来ないと、はじめから分かっていたのに。
今回僕が少し自己開示をしたおかげで、僕が住む海の底に、友人がロープを放ってくれた気がした。
あとは僕がロープをつたって地上に登る勇気を持つだけだ。
エレンのように、結末が見えてもなお、壁を壊す勇気はまだ僕には無いのかもしれない。
でも、今確かに言える事は、壁を壊してしまいたい。そこから見える景色を見てみたくなってしまった。
ウルトラマンのように変身して、新しい自分と言うべきか、本来の自分を取り戻してみたい。
だから、例え傷ついても、人と比較して虚しくなってしまっても、僕は時々変身を繰り返し、豊かな人生を歩んでいく。
そして、自分の中にいる怪獣を次々と、スペシウム光線で倒していきたい。
人を心で見れるような、そんな素敵な人にいつかなれるように、今日もまた一歩ずつ。
歩みを止めず。
今日もいい1日になりますように。
感謝を込めて。心からありがとう。