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10歳の君へ

親愛なる長男へ

10歳の誕生日おめでとう!
当日一緒に過ごすことが出来ないパパを許してください。
いつかこのブログが君に読まれることを願って、記録用に書き記そうと思います。

君は生まれてすぐ、顔中に湿疹があって、ママと2人でとても心配したのが今はとても懐かしい。
君は寝てもすぐ起きちゃって、パパがスクワットしながら抱っこしてやっと寝てくれて、そんな日が何日も続くこともあったけど、あのときの君の温もりはこれからも忘れないよ。
そんな君もいつしか10歳になったんだね。
本当におめでとう。

今きみは何を思って生きているんだろう?
きっと家族にも言わない悩みや苦悩があるのではないかと思う。

とってもマイペースな君は、これから迷う事も多いかもしれない。

陰口を言われたり、仲間はずれにされる事もあるかもしれない。

悲しくて、涙が出る日もあるかもしれない。

目標にしていたものが見つかって、でも上には上がいて、打ちのめされることもあるかもしれない。

夜も眠れないほどの恋をして、ため息で1日が終わる日がくるかもしれない。

そう。人生の大概の事は、うまくいかないんだ。

でも、悲しい事があるから、嬉しいと感じるし、
迷いがあるから、道が見えてくるんだ。
最初からうまくいってたら、楽しくないでしょ?


パパが伝えたいのは、何かを決断する時に、完璧なタイミングなんて無いってこと。

お金が無かったり、誰かに反対されたり、助けてくれなかったり、これで良いのかと自分を信じられなくなったり。

何かを始めたり、終わらせたり、変化を伴うときは、心がザワザワするってこと。それは、実は自分が成長するチャンスだってこと。

そして、君を認めてくれる仲間や居場所が、世界には必ずあるってこと。

世界はとっても広くて、日本の常識やルールが全く通用しない国がいっぱいあるんだ。
これから先、集団生活に馴染めない事もきっとあると思う。

自分の事が嫌いになるかもしれない。
ダメな自分だと責めてしまうかもしれない。
でもそれは、とっても小さいコミュニティの中の話であって、そんなものに悩む必要はこれっぽっちも無いってこと。

パパは昨日までタイにいました。

トゥクトゥクというタクシーの運転手のトンさんと仲良くなったんだけど、彼にコピー用品の売り場に無理やり連れて行かれそうになって、危うく回避してきたところだよ。

出来るだけ若いうちに色んな国に行くといい。
旅はいつも新しい出会いをくれるんだ。
いつだって新しい景色は君の可能性を引き出してくれるはず。
毎年一緒に行けるよう、パパも頑張るね。

最後に。

君が思うほど、人生はそんなに長くないってこと。
君の事を罵ったり、バカにする奴に時間を割くほど、人生は長くない。
もしそんな人に会ったら、すぐに逃げること。
それも全力でね!

人は誰しもいつか死ぬと分かってるのに、ほとんどの人は自分が
明日死ぬとは思っていないんだ。

もしかしたら君がどうしようもなく苦しい時に
パパは隣にいてあげられないかもしれない。
励ます事も、勇気づけてあげる事も出来ないかもしれない。

君のおじいちゃんはパパが20歳の時に死んじゃったから、
パパも同じように死んじゃったとしたら、あと10年も一緒に居られない。
そう考えるととても悲しい。

でも、君なら大丈夫。誰にでも分け隔てなく接することができる君は、
必ず誰かが助けてくれるはずだよ。
誰かに助けてもらったら、その倍恩返しするといい。
必ず自分に返ってくるから。

忘れないで欲しい。
どんなに離れてても心はいつも君と一緒にいる。
言葉で伝わらなくても、ずっとそばにいる。
見えない力で、君の背中を押してるからね。
迷ったら進もう。

これからも、君らしく、鈍感で真っ直ぐで優しい君でいてほしい。
これからもずっと応援してるよ。
いつもありがとう。
自分の人生を、楽しく生きて欲しい。
これからも元気でね。

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