第73回税理士試験 - 簿記論
いざ試験本番へ
今年は8/8(火)に簿記論と財務諸表論、8/9(水)に法人税法の試験がありましたので、8/4(金)に受験地の大阪・茨木市に移動し、最後の数日間は近くのイオンモール内のスタバやホテルの部屋で勉強しました。
あれもこれも確認しなければという気持ちになり、時間がもっとあればなと思いましたが、試験の日は決まっていて全ての受験生がそれに向けてやってきているので仕方ないです。
最低でもここは見直しすべきという論点を最後の数日間で見直して試験に臨みました。
今回の受験場所は大阪府茨木市の立命館大額のいばらきキャンパスでした。付近のホテルに泊まり、テスト二日前にはキャンパス内のスタバで勉強をし、一応受験会場を確認しておきました。
本番・簿記論
一番初めの科目が簿記論です。
個人的には日商簿記1級にも合格しており、経験と知識はあるので、いかに時間配分に気をつけるかが鍵でした。
試験が始まると、まず問題全体を確認し、やはり第三問は量がけっこう多いので、できれば75-80分は残したいと考え、第一問と第二問のうち簡単そうなところから始めることにしました。
第一問の問1が帳簿組織の問題で、この論点は何回か見直ししたけど、やっぱり自信がある分野ではないので、後回しにすることにしました。
第一問の問2はソフトウェアに関するもので、ここは結構得意なので、ここから解答し始めました。全体的な仕訳の流れを問うもので、勘定科目も選択肢から選べるのでけっこう簡単でした。
第一問の問2が終わったら、次に第二問に進みました。第二問は為替予約などを含む外貨取引でした。為替予約については直前で何度か問題を解いて対策してきたので、第二問の初めの数問は解くことができました。第二問の後半の数問は様々な問題の答えがあっていて初めてできる問題になっていたので最後の4問は捨てることにしました。税理士試験の受験は初めてでしたが、どの問題に時間をかけ、どの問題を捨てるかという判断が思った以上に冷静にできたので良い意味で驚きでした。
意外にも時間を使ってしまい、残り時間75分弱のところで、第一問の問1帳簿組織の問題に戻りました。最初のいくつかは仕訳の勘定科目を答える問題で、自信はないけど、たぶんこれだろうという風にさっと記号を選択し、できそうなところだけ解きました。
最終的には残り時間ちょうど1時間残して、第三問にたどり着きました。
第三問を解き始める前に問題に目を通し、手を付けるべきものにAと書き、後回しまたは捨てても良いものにBと印をつけました。
日商簿記1級の時からの習慣で、僕は初めに問題後半の退職給付会計や賞与引当金の問題に手を付けて、確実に点数を取って自分を落ち着かせます。後半部分はわりと問題文が短くて解きやすいので、後ろの方からある程度解いて、現金預金など初めのほうに戻りました。
預金のところは問題文がちょっと長くて途中で嫌になったので飛ばし、有形固定資産を解いた気がします。解答用紙を確認すると、有形固定資産に関するところをけっこう問われていたので、割と時間をかけて解きました。保険差益とそれに関する圧縮記帳が出題されていましたが、法人税法の保険金に関する圧縮記帳を勉強していて、滅失経費という言葉も知っていたので割と冷静に対応できました。
また、役員報酬の部分で、SARという言葉も出ていましたが、これは監査の仕事で聞いたことがあったし、ストック・オプションと同じように処理していた気がしたので、ストック・オプションと同じように処理しました。
時間的にけっこうきつく、見直しはできませんでしたし、時間があればできそうな売掛金などもできませんでした。
感想としては、もっとできると思っていたのに、思ったよりもできずちょっと不完全燃焼という感じでした。
自己採点
次の日に法人税法の試験があったので、その日は特に解答速報を見ることもなく、法人税法の試験が終わった日の深夜に自己採点を始めました。
自己採点前は正直簿記論はあまり受かった自信がなかったのですが、自己採点して、予備校の講師の講評などを聞いていると、自分が難しいと思っていたところは講師や他の受験生にとっても難しいところだったみたいで、自己採点の結果はNet Schoolの解答によると61点で、ボーダーラインよりも5点ほど上ですので、何とか合格できたかなと思います。
今までの日商簿記1級の経験などから自分のできないところは他の受験生もそんなにできないだろうと判断し、面倒な問題を勇気をもって捨てたのが良かったかなと思います。また、思った以上に計算ミスがなかったのも点数につながった要因だと思います。右利きで左手で電卓を打てる方がけっこういたので驚きました。個人的には電卓は打つ速さ以上に正確性が大切だと思うので、別に左手で電卓を打てなくても問題ないかと思います。
まだ合否は出ていませんが、簿記論の勉強に関しては、STUDYingの授業でも問題ないレベルだと思います。値段もたしか簿記論と税務諸表論のセットで7万円くらいだった気がするのでかなり安くてお得です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。以下の記事では財務諸表論と法人税法について書いています。
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